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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第一章 みんなの心を釣り上げろ!
13/110

6

その後、身支度を整えた二人は家を後にしていた。

薺は正宗に説明しながら歩いている。


「魔学機の格納基地はあの大樹の近くにあるんですよ」

「へぇ~。にしてもあの木はでかいなぁ」


正宗は頭に手をつけながら大樹を眺める。

薺はそれを見て少し笑いながら話を続ける。


「なんでも創像機の戦より前からあるらしいですよ」

「へぇ」


正宗は大樹を見てその凄さをさらに感じる。

そして足元を見る。


「にしてもこの動く歩道は楽だなぁ」

「魔学のたまものですよ」


歩道は全自動で進んでおり、目的地まで連れて行ってくれる。

軽く歩いて行くだけですぐに目的地に着けるのである。

魔学はすごいと正宗は感心する。


「前回のリアビが来たときは遠征していていなかったんですが、今日はもう戻ってきているらしいです」

「なるほど。だから前の戦闘にはいなかったんだ……」


前回の戦いで助けがなかった理由を聞き納得する。

うんうんと頷きながら薺の話を聞く。


「他国との問題もなかったから油断していましたね。リアビが来るなんて誰も想像していませんでした。正宗さんが来てくれなかったら危なかったですよ」


かなりご機嫌な様子で、ニコッニコと笑いながら薺は語る。

正宗はそれを聞き、そして薺の笑顔を見て気持ちがよくなった。

達成感が込み上げてくるのである。


「おや、そうこう言っている間に着いたようですね」

「おや、もうか」

「魔学の発展で移動が楽になりましたからね」


正宗は魔学の発展はすごいと思った。

そして二人は動く歩道から降りる。

そして基地の入り口前に立つ。

そして見上げる。


「しかし、でっかいなぁ~」

「まぁ、格納基地ですから。とりあえず入りましょう」

「ああ」


そうして二人は中へとはいっていく。

正宗はあたりをきょろきょろと見渡している。

薺はそれを見てクスクスと笑っていた。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

魔学機が格納されている場所にに着いた二人は魔学機を眺めていた。

正宗はロボットを生で見れたことに感激していた。

薺はあたりを見渡していた。


「ほえ~これが魔学機か」

「ええ、コットですね。あちらの角が付いているのが隊長機で」

「……あなた達……誰……なの……」

「はい?」


突然後ろから話しかけられた二人は後ろを振り向く。

するとそこには水色の長い髪をもった胸の小さな女性がいた。

軍服を着ているようであるが軍服の色は女性の髪と少し違う水いろだった。


(水色の軍服か……現実的じゃぁないな)


正宗は女性の服装をじっと見てそう思った。

正宗の常識としてはありえなかった。


「あれ、あなたはコット隊の新人隊員の阿利洒(ありさ)さんじゃないですか」

「……姫様……誰?」


阿利洒はじっと正宗を見る。

正宗は頭に手を置いて困ったような顔をする。


「えっ、あ~おれは早河 正宗。あ、名前は正宗だけだから」

「……正宗……噂の……創像機……正宗?」

「えっ、噂になってるのか」


正宗はその言葉を聞き上機嫌になる。

もう英雄として名が知れているのか……と。

阿利洒はそんなことは気にもせず話を続ける。


「そう、英雄の再臨って……」

「そっかそっかぁ~」


正宗はすごくご機嫌だった。

薺はご機嫌な正宗を見て少し自分も機嫌が良くなった気がしていた。

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