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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第一章 みんなの心を釣り上げろ!
12/110

5

次の日の朝。

ぼさぼさになった髪を軽く直しながらリビングへと向かう。

そこには用意された味噌汁に卵焼きにご飯に味付けのりという朝食が用意されていた。


「超和食じゃん……」


正宗の顔がにやける。

正宗は和食が大好きなのだ。


「いやぁ、先祖代代伝わってる朝食ですよ。ちなみに正宗さんの世界の料理に似た素材を使って作ったものだそうで」

「似て非なるものってことか。じゃ、いただきます」


そう言いつつ、目の前にある味噌汁を手に取りすする。

確かに少し違う気もするが正宗のよく知る味噌汁である。

心にグッときて鷲掴みにされる。


「じゃあこっちの玉子焼きをパクリと」


これもよくある玉子焼きの味である。

中はとろっとしていて柔らかい。

正宗の口の動きは速くなる。

とろとろ加減を楽しんでいるからだ。


「ん~それじゃご飯を海苔で包んでぱくぱくっパックン」


味付け海苔の味付け加減も最高である。

米も日本米に近くグッドであり、正宗は笑顔になる。


「超和食!」

「喜んでもらえたようでなによりです。グルメ漫画張りのリアクションもどうもですよ」


正宗は今までにしたことがないであろうレベルのにやけ顔をしていた。

正宗を見て薺は少し引いたようだが気にせず朝食を食べ続けていた。

薺もそれを見ながら笑顔で朝食を食べる。


「そういや昨日の……」

「昨日の! ああ、魔学機のことですね!」

「……ああ」


正宗が聞きたかった昨日のこととはそれではなかったのだが、薺を見る限り言いたくなさそうなのでそういうこととした。


「魔学機についてはですが……まあ、言うより実物ですね」

「実物を見せてもらえるのか?」


少し驚きと喜びが混ざったような微妙な表情で正宗は呟く。

薺はドヤ顔で返答する。


「わたし達は創像機のパイロットです。この国ではもう結構高い位置の人間ですよ」

「創像機のパイロットって待遇いいんだなぁ……」

「まぁ過去に創像機のパイロットが国を救ってますから」


そう言いつつ二人は朝食を食べ続けた。

二人の顔はにやけていた。

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