表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/68

解禁直前!ファミスポ考察!!

スポーツゲームの歴史は古い。

人数・場所・時間・道具など、一つの競技を行うには驚くほどの乗り越えるべきステップが存在する。

それを擬似的にとはいえスポーツゲームは解消してくれるので、日本のお家事情に合ったゲームと言えるだろう。

しかし所詮は『それっぽいこと』ができるだけのツールでしかない。

視角に入ってくるのは確かに『それっぽい情景』だが、実際には『ボタン連打』とか『目押し』とかの作業の積み重ねである。

スポーツゲームが上手くなったところで実際のスポーツに生かされることなど全くと言って良いほど無いのだ。

これはスポーツゲーマーよりも、実際のスポーツ経験者の方がより痛切に感じているはずだ。

もちろんこれは暴論であるが、『代替品にもなりきれていない』というのが現状であった。


それに革命が起こったのは『体感型スポーツゲーム』の登場だろう。

意外にもこれらのゲームの登場は古く、専用のタッチマットなどを使って足踏みやダンスをしたり、画面情報に合わせて専用のコントローラーを実際の道具のように振るってプレイするのだ。

しかし、この方式にも大きな欠点があった。

『傍から見た姿があまりにも滑稽』なのである。

しかもその労力や羞恥に見合うとは言えない程度の満足感しか与えられず、狭い室内で振り回されたコントローラーが大切な家族の調度品をを破壊したり、あまりに激しい足踏みの騒音と振動が下階の住人を激怒させた。

こうして手を変え品を変えして登場してきたスポーツゲームは、別の変化を余儀なくされていったのである。


~中略~


最新のスポーツゲームも、スポーツをする爽快感よりも体調管理などの方に重きが置かれ、精々が『年寄りが、遠くに住んでる孫と少しでもコミュニケーションが取れるかもしれない微かな希望』でしかない(しかも大抵は裏切られてしまう)。


しかし『VRで』となると話は別だ。

もちろん今回発売される『ファミリースポーツ・オンライン』がどの程度のものなのかは、公表されている情報が全く無いので未知数である。


VRスポーツは、確かに現実の肉体がスポーツをしているわけではないが、思考の上では完全に『スポーツを行っている』と認識されているのだ。

『脳内で』とはいえ『己の四肢』を操って『実際のスポーツの動き』を体験している。


人間(というか動物)は脳から発する情報の傾向一つでその肉体の構成そのものが変化し、運動能力が最適化される。というのをテレビの情報番組で聞いたことがある


それならば極端な話、同じスポーツゲームであってもVRならば脳がそのスポーツに最適化を果たさせようと肉体をコントロールするので、現実にそのスポーツに合った肉体を構築する情報のクセを脳に覚えこませることができる…かもしれない。

『健全な精神に健全な肉体が宿る』という格言は、本来の意図とは違うかもしれないがあながち的外れではなかったのだ。


色々と御託を並べたが、要は『ファミリースポーツ・オンライン』には大きな可能性と夢があり、ある意味このゲームこそが『真のVR技術の意義』と言えるかもしれない。


そして何より、そこに発生する『痛み』や『疲れ』は、より現実に近い満足感・爽快感を与え、我々に『現実のスポーツの息吹』を感じさせてくれるだろう。



文責:マリオン山田(週刊VRゲーム通信・創刊号より)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ