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短歌・詩

嘘には嘘を

作者: 囘囘靑

手続を終えた後

古びたダイニングテーブルに座り

誰もが一度は見たはずの

幸せな夢を見る


世界は罰を与え

遺産を静かに抱え込む

言葉があまりにも軽すぎて

眠れなくなる夜もあろう


友と交わす言葉は

土の匂いに溶け

波の揺らぎに

この手紙を託す


心を締め付ける音

遠くで落ちるミサイル

空に漂う黒くて重いもの

それでも誰かは「希望」を推奨する


風が髪を揺らすとき

私たちはまだ知らない場所へ向かう

背に隠した秘密の羽を忘れないで


籠の中の鳥は

抜け殻のように沈黙する

世界は正解に過敏で

様々な国の声が交錯する


それでも人は

「少しだけでも」と祈る

答えは一つではなく

重ねた記憶の中にある

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