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第245話 連携必殺・炎獅子轟破

 帝国皇帝ライナーが黄金の拳を振り上げた瞬間、大地が再び震えた。

 雷鳴と炎が走り、戦場に圧倒的な恐怖が覆いかぶさる。


 だがその恐怖を裂くように、二つの影が前へ踏み出した。


「いくぞ、オルド!」

 ライオネルが大剣を構え、獅子の幻影を背に纏う。

「俺が咆哮で切り裂く! お前がその炎で叩き潰せ!」


「おうとも!」

 オルドが戦鎚を掲げ、真紅の炎を宿す。

「鉄と炎は相性抜群だ。砕けぬもんは何一つねぇ!」


 二人の瞳が交わり、気迫がひとつに重なった。


「――吼えろッ! 獅子の魂!!」

「――燃えろォッ! 鍛冶の火!!」


 同時に技名が響き渡る。


「《炎獅子轟破フレイム・ライオンズ・ブレイク》ッ!!」


 ライオネルの大剣が閃き、獅子の幻影が炎を纏って咆哮する。

 その炎をオルドの戦鎚が叩き込むことで、巨大な火獅子が戦場を駆け抜けた。


 咆哮は雷鳴を掻き消し、炎は大地を呑み込み、巨獣のごとき幻影が皇帝ライナーへと飛びかかる。


「おぉぉぉぉぉぉッ!!!」

 兵士たちが絶叫する中、火獅子が黄金の拳と激突した。


 轟音。

 閃光。

 世界がひととき白く塗りつぶされる。


「ぐっ……!」

 ライナーの巨体が押し返され、黄金の鎧に亀裂が広がった。

 熱と衝撃に帝国兵が吹き飛び、重装の壁に大穴が開く。


「やった……! 覇帝を押し返したぞ!!」

 獣人兵が歓声を上げ、ドワーフ兵も槌を打ち鳴らす。


 ライオネルは肩で息をしながらも、大剣を支えた。

「まだ倒れてねぇ……だが確かに効いたぞ!」


 オルドも荒い息を吐き、戦鎚を構え直した。

「これで終わりじゃねぇ。ここから叩き潰すんだ!」


 炎を纏った獅子が再び立ち上がる。

 帝国の鉄壁に、限界を超えた反撃が突き刺さろうとしていた。

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