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第239話 覇帝ライナー、出陣

 黒鉄の壁を獣と鉄が食い破り、戦場は怒号と轟音に包まれていた。

 盾が砕け、槍が折れ、帝国の重装兵が徐々に押し返される。


「おおおおッ!! このまま突っ込めぇぇぇ!!」

 ライオネルが咆哮し、大剣を振るうたびに獅子の幻影が敵を吹き飛ばす。

 オルドも戦鎚を叩きつけ、鉄壁を破砕していく。


 だが――。


「……なるほど、小虫にしてはやるな」

 低く響く声が戦場を揺らした。


 帝国軍の中央。

 黄金の装甲を纏った巨躯が、静かに歩み出る。


 帝国皇帝、ライナー・ガルディア。


 その姿を見た瞬間、兵士たちの喉が凍りついた。

 彼が拳を振り上げるだけで、空気が震え、戦場全体が圧迫される。


「我こそ覇者。帝国の力は、この拳に集う!」


 拳が大地へ振り下ろされた。


 ――《覇帝轟砕エンペラーブレイク》!!


 轟音と共に平野が揺れ、大地が大きく裂けた。

 炎と黒煙が噴き上がり、数十の兵士が一瞬で吹き飛ばされる。

 突破口を広げかけていた獣人軍とドワーフ軍も、衝撃に巻き込まれ後退を余儀なくされた。


「ぐっ……! これが覇帝かよ!」

 ライオネルが歯を食いしばり、地に足を突き立てる。


「正面からぶつかるのは自殺行為だぞ!」

 オルドが呻きながら戦鎚を構える。

「だが退くわけにはいかねぇ!」


 ライナーはゆっくりと前進し、金色の拳を掲げた。


「小虫ども、見せてやろう。覇の意味を……!」


 その姿はまるで戦場そのものを支配する覇者。

 獣と鉄の連合軍に、圧倒的な絶望が迫ろうとしていた。

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