第214話 絆の必殺連撃
七色の光に包まれたカイの身体から、力強い闘気が立ち昇る。
それは《絆顕現・永劫解放》――仲間の命と願いを背負った“永続強化”。
拳を握るたび、仲間たちの声が心に響いた。
「さぁ……行くぞ、メルティナ!」
カイが踏み込み、黒金の拳を構える議長へ突進する。
「来なさい。数字の力でその幻想を粉砕してあげる!」
メルティナが両手を広げ、光剣を舞い上げる。
「喰らえッ!」
カイの拳に、ライオネルの咆哮が重なる。
「《獅混轟砕拳》!」
拳と咆哮が同時に炸裂し、光剣の群れをまとめて砕き散らした。
「次は私よ!」
フィオナの声が胸に響く。
魔法陣が重なり、カイの拳を導く。
「《森羅穿突撃》!」
光葉が拳に宿り、黒金の防壁を貫いて深々と突き刺さる。
「水と歌は一つ!」
セレナの旋律が流れ込む。
「《蒼歌流星拳》!」
拳から溢れる水流が星々のように輝き、メルティナを包み込む。
「アタシの風も忘れんなよッ!」
ミラの声が背を押す。
「《疾嵐旋空脚》!」
カイの回し蹴りに風の渦が絡みつき、爆風がメルティナを吹き飛ばす。
「……俺も力を貸す」
ルカの声が重なり、赤黒い闘気が拳に宿る。
「《修羅爆烈斬撃拳》!」
拳が振り下ろされ、赤黒い閃光が床を割るほどの衝撃を放った。
「トドメは鉄だッ!」
オルドの咆哮が響く。
「《轟鉄烈破拳》!」
戦鎚の衝撃を拳に乗せ、黒金の大地そのものを砕く一撃を叩き込む。
連撃、連撃、さらに連撃。
七人の必殺技が一つに融合し、拳と蹴りの嵐がメルティナを襲った。
「ぐっ……ぬぅぅぅッ!」
初めてメルティナが苦悶の声を漏らす。
光剣が次々と砕け、黒金の闘気も削がれていく。
「これが……俺たちの拳だ!」
カイが咆哮し、最後の一撃を叩き込む。
「《絆滅覇撃》ッ!」
七色の閃光が炸裂し、法廷を覆うほどの光が爆発した。
爆炎の中、メルティナの影が揺らぐ。




