表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
170/247

第170話 覚醒の戦士

天空都市の空を裂き、光と嵐がぶつかり合う。

 紅・蒼・白・金に輝くカイの拳と、雷雲を纏うヴォルテクスの翼が正面から激突した。


「ぐおおおおッ!」

 雷鳴が轟き、都市全体を震わせる。


「これで終わりにしてやるッ!

 《雷翼覇衝サンダーウイング》ッ!」


 ヴォルテクスが雷光の翼を槍のごとく突き出す。

 空を裂くその一撃は、都市を丸ごと貫くかのような威力だった。


「させるかッ!

 《翼天翔衝スカイ・インパルス》ッ!」


 カイの拳が白翼の残像を纏い、真っ向からぶつかる。

 光と雷が衝突し、爆裂が空を焦がした。


「くそっ、まだ止まらん……!」

 ライオネルが叫ぶ。

「カイ、無茶しすぎるな!」


「大丈夫……今はみんなの力が俺にある!」

 カイは笑みを浮かべ、次の構えに入った。


「次はこれだッ!

 《蒼鱗潮掌オーシャン・クラッシュ》!」


 魚鱗族を象徴する掌打が渦を生み、雷雲を押し流す。


「ならば俺も嵐を極める!

 《嵐帝乱舞テンペスト・カーニバル》!」


 ヴォルテクスの周囲に新たな竜巻が生まれ、無数の風槍となって襲いかかる。


「まとめて砕けッ!

 《焔魂獄砕フレイム・ソウルブレイカー》!」


 炎を纏ったカイの回し蹴りが風槍を粉砕し、轟音が広場を震わせた。


「ぐぅぅ……!」

 ヴォルテクスの体が揺らぐ。

「小僧が……ここまで嵐を……!」


「俺は一人じゃない! これはみんなの力だ!」

 カイの声が雷鳴を貫き、住民たちの胸に響いた。


 戦場の空気が変わり始めた。

 絶望に沈んでいた翼人族の瞳に、初めて「希望」が宿る。


「カイ……!」

 フィオナが呟き、杖を握る手に力を込めた。

「この光なら、勝てるかもしれない……!」


 だがヴォルテクスもまだ倒れない。

 その背後の雷雲が、狂気に呼応するように再び収束していった。


「ならば――本当の地獄を見せてやるッ!」


 次なる大技を繰り出そうとする暴君。

 そして拳を構え、全身でそれを受け止める覚醒の戦士。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ