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第166話 逆転の兆し

大空を裂く激闘は続いていた。

 仲間たちの必殺技が次々と炸裂し、嵐を覆っていた竜巻が次第に裂けていく。


「ぐっ……小僧どもがァ!」

 ヴォルテクスが雷翼を震わせる。

 かつて絶対の力と信じられた嵐が、今まさに押し返されていた。


「見ろ、奴が下がってる!」

 ライオネルが大剣を振り抜き、咆哮を上げる。

「俺たちで押し返せるんだ!」


「ええ、その通りよ!」

 フィオナが雷と風の流れを読み取り、仲間に指示を飛ばす。

「今は一人一人の力じゃなく、全員で合わせるの!」


「やっほー! つまり総攻撃だね!」

 ミラが短弓を構え、矢を番える。


「おおおッ!」

 カイが拳を燃やし、二重解放の力をさらに高めた。

 紅と蒼の光が炎と水流を生み、ヴォルテクスの翼を押し返す。


「都市が……少し持ち直した!」

 セレナが竪琴を奏で、避難する住民を水の加護で守りながら叫ぶ。

「まだ勝てる!」


 だが――。


「クク……ハァーハッハッハ! なるほど、なるほど……!」

 ヴォルテクスの声が、狂気に染まりながら響く。

「これほどの力を揃えても、まだ届かぬ! 嵐は俺の血肉、その全てを解き放ってやる……!」


 彼の背後に黒雲が渦を巻き、雷光が奔り、空そのものが唸りを上げる。


「まさか……あれは……禁呪……!」

 フィオナの表情が険しくなった。


「来るぞ!」

 オルドが戦鎚を構え、仲間たちを庇うように前へ出る。


「掟も、人も、仲間も……すべて嵐に呑まれろォ!

 《雷獄嵐葬サンダー・カタストロフィ》……!」


 雷雲が収束し、都市全体を覆う絶望の光が形を成していく。

 その中心で、ヴォルテクスは狂気の笑みを浮かべていた。

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