第162話 反撃の連携
緑と蒼と白の光が大空に重なり合い、嵐の奔流を必死に押さえ込む。
フィオナの冷徹な詠唱、セレナの澄んだ歌声、ミラの矢の旋律――三者三様の力が絡み合い、都市の崩壊を一時的に止めていた。
「今のうちだ……行け、カイ!」
フィオナの叫びに、カイが頷く。
「行くぞ、弟分!」
ライオネルが大剣を振り抜き、獅子の咆哮のような衝撃を纏わせる。
「《獅子咆哮斬》ッ!」
大剣の衝撃波がヴォルテクスに迫り、雷翼を一瞬だけ揺らした。
「俺もだァ!」
オルドが戦鎚を振り上げ、鎖を巻き付けて空へ放り投げる。
「《轟渦崩槌》ッ!」
戦鎚が渦を巻いて飛び、飛空艇の一隻を粉砕した。
「無駄だァ!」
ヴォルテクスが翼を広げ、《雷翼覇衝》を纏って突撃してくる。
「ぐっ……!」
ライオネルが受け止めるが、雷撃に押され膝を沈める。
「まだだ!」
カイが拳を燃やし、並んで押し返す。
「《混血顕現》ッ!」
二人の力が重なり、雷光を正面から受け止める。
「やっほー! アタシも加勢だ!」
ミラが風矢を撃ち込み、雷撃の軌道を逸らす。
「水よ、流れを導け!」
セレナの歌声が奔流を抑え、衝撃を分散させる。
「光よ――断ち切れ!」
フィオナの魔法葉が一斉に舞い、雷の残滓を切り裂いた。
「なにッ……!?」
ヴォルテクスの動きがわずかに乱れる。
「今だ――!」
カイとライオネルが声を合わせ、拳と剣を同時に叩き込んだ。
轟音。
雷翼が弾け、ヴォルテクスの体が後方へ吹き飛ぶ。
「……効いたな」
ライオネルが荒い息を吐き、笑う。
「まだ終わりじゃない……でも、確かに押し返せる!」
カイが拳を握りしめ、仲間たちへ視線を送る。




