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第156話 空賊襲来

 霧の路地を抜け、息を整えた瞬間――轟音が都市全体を揺らした。

 空橋が震え、白亜の塔に影が落ちる。


「……来たな」

 オルドが唸り、戦鎚を握る。


 見上げれば、黒鉄の飛空艇が雲を裂いて降下してくる。

 その数、十隻以上。

 翼を広げた巨艦の群れが、都市を取り囲むように空を覆った。


「空賊だ……!」

 翼人市民たちが悲鳴を上げ、空橋を逃げ惑う。

 幼子を抱えた母親が足をもつれさせ、翼の折れた老人が取り残される。


 その頭上から――。


「《嵐帝乱舞テンペストカーニバル》!」


 空を裂く咆哮と共に、竜巻が次々と生まれた。

 都市の塔を薙ぎ払い、空橋を引き裂き、住民を容赦なく吹き飛ばす。


「止めろぉおおッ!」

 ライオネルが吠え、大剣を振り上げる。

 竜巻に斬り込み、風を割って市民を庇う。


「無差別に襲うなんて……!」

 セレナが竪琴を奏で、癒しの旋律で負傷者を包む。


「市民まで巻き込むなんて、狂ってる……」

 フィオナが冷ややかに呟き、杖を構えた。


 飛空艇の甲板に、仮面をつけた翼人の男が立っていた。

 黒雲を背に、雷光を纏った翼を広げる。


「空こそ我が王座だァ! 弱き翼も、掟に縋る愚か者も……皆、嵐に沈めッ!」


 ――空賊王ヴォルテクス。


 その高笑いが、都市全体に響き渡った。


「アイツが……!」

 ミラが拳を震わせ、叫んだ。

「空を汚す狂人! アタシたちで止めるんだ!」


「……ああ!」

 カイが頷き、紅と蒼の瞳を光らせる。


 仲間たちは一斉に武器を構えた。

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