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第124話 金鎖牢獄の脅威

 黄金の輝きが地下広間を覆った。

 ザハルが金貨を撒き散らし、嗤い声を響かせる。


「踊れ、鎖の舞台でな! ――《金鎖牢獄ゴールドケージ》ッ!」


 床や壁から無数の黄金の鎖が噴き出し、蛇のようにうねりながら襲いかかる。

 オルドが戦鎚を振り下ろすが、鎖は切っても切っても再生する。


「ちぃっ……タチの悪ぃ細工だ!」


 フィオナが冷静に詠唱を重ねる。

「属性制御……黄金は導体。魔力の流れを視認すれば――」

 緑の魔法陣が広がり、彼女の瞳が光を帯びる。

「見えた……鎖は本体と繋がっているわ!」


「ならば叩き壊すだけだ!」

 オルドが笑い、再び戦鎚を振り上げた。


 だが鎖は奴隷たちにまで伸び、首輪へと絡みつく。

 爆裂の魔法陣が鈍く光を帯び始めた。


「やめて!」

 セレナが竪琴を奏で、蒼い旋律を広間に響かせる。

「――《蒼潮交響詠アクア・シンフォニア》!」


 その歌が奴隷たちの恐怖を和らげ、首輪の光を鎮める。


「へっへっへ……どうした? 命を守るか、己の首を守るか。

 札束一つで揺らぐのがお前たちの“正義”だろう?」

 ザハルは恍惚の笑みを浮かべ、指先で金貨を転がした。


「……黙れ」

 フィオナの冷たい声が響く。

「命を金で量るあなたこそ、真っ先に滅ぶべき存在よ」


 杖を突き出すと、六つの属性魔法陣が重なり合う。

「――《万象律詠エレメントコード》!」


 炎と氷、雷と風、土と光が鎖を次々と弾き飛ばし、黄金の檻に亀裂が走った。


「効いたな! ならばトドメだ!」

 オルドが前に出て、砕けかけた鎖を狙って戦鎚を叩き込む。

「――《隕鉄流星メテオ・スラム》!」


 轟音と共に鎖が弾け飛び、広間の一部が解放された。


「ほぉ……いいじゃないか」

 ザハルはむしろ楽しげに笑みを深める。

「ならば次は――金の雨で試してやろう」


 彼が手を広げると、天井に刻まれた魔法陣が輝き始めた。

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