プロローグ 歴史の始まり
登場人物
水川 幸一
「本篇主人公兼解説。何かさえない高校生。趣味・特技など、人に自慢できることが何もない。だが、何となく人気がある。写真部部長」
水川 幸二
「幸一の弟。幸一より、まともな性格。運動神経もよく、クラスのムードメーカのポディションにいる。中学2年生」
水川 幸歌
「幸一の妹。文科系でもあり運動系でもある、小学校6年生。兄幸一を家族として認めていない。」
春風 伸二
「水川の所属する写真部の仮部員。普通に入っているテニス部の暇な時に写真部に来る。」
米時 涼之助
「水川の所属する写真部の仮部員。野球部の暇な時に写真部に来る。特に写真には興味がない。」
伴田 猟奇
「写真部の正式部員。だが、ほとんどの時間バイトでいない。」
金村 拓
「生徒会副会長兼写真部副部長。写真部に入った理由は、暇つぶし」
野原 ユウ
「水泳部部員。写真部とは、お隣関係。」
その他 多数
プロローグ
いつも暇なはずの部室が今日だけやたらと騒がしかった。
米時
「え〜今回、水泳部と野球部の部活動紹介の写真を我々が撮ることになった。初めての仕事だ・・・・・」
この部活は、僕たちが(僕と伴田と金村)が一年の時につくったサークルのようなものだ。だから、部長も二年生の僕が部長をやっている。いちお、言っておくが、後輩もいない。
米時と春風は、作ってから4週間後に仮部員という状態で写真部にいる。
春風
「でもさ、いま思ってみると、なんで今まで仕事が来なかったわけ? 俺達は堂々と「写真部」て、載せているのに、今まで来なかったわけ?」
それは、常々部長である僕が疑問に思っていたことである。
金村
「この部活動は、いちお「写真同好会」という名前で、学校に提出しているから、生徒会でも、この部に仕事を与えていなかったわけ。だけど、俺が役員になって、活動内容を偽装して、会長に提出したら、やってもらおうか? と言ったから・・・・・・なんかめんどくさい。そんなこと聞くなよな!」
金村がいらついていた。その理由は、熱い部室に関係があった。この部室は、普通の部室より、やや広いのだが、この部室には窓がなく、おまけに扇風機、クーラーなどの電化製品がない。それは普通かもしれないが、生徒会室・文化部〈吹奏楽・イングリッシュ・囲碁部)には、クーラーや扇風機がある。この部室は、元は水泳部の旧更衣室を改造したものだ。そのため、部室から出るとすぐそこには、プールがある。つまり、ここにはコンセントが存在しない。だから、クーラーも扇風機もあっても、使えない。
水川
「落ち着いて、金村」
金村
「あ〜暑い。何でここには、窓がないんだ? 普通の部室にはあるはずの窓がないんだー」
僕の言葉が金村のイライラを強化してしまった。
伴田
「お前たちは、少しぐらい、我慢できないのか?」
汗だくのシャツを着ている僕らの前に、汗もかかず、爽やかな顔をした、伴田がいた。首に、よく保健室にある冷凍タオルを巻き、水槽の中に大量の氷を入れて、その中に足を入れていた。
米時
「お前、セコイゾー。俺達は、氷すら持ってないんだ・・・・・あ〜我慢できない。」
米時は、部室を出て部室の目の前にあるプールに制服のまま、ダイブした。
春風
「あ〜あ、やちゃった。どうする? すぐに水泳部も来るぞ」
咄嗟に僕は、カメラを取り出し、制服のまま泳いでいる米時にシャッターを向けた。
水川
「いい写真が撮れた。」
春風
「それ、いいじゃん。それでいこうぜ、部活動紹介の表紙。」
金村
「俺もー」
金村も制服のまま、プールに飛び込んだ。
プールの中で楽しそうに泳ぐ、米時と金村の姿を一眼レフで連射した。
金村
「伸二もこいよ! 気持いいぜー」
いつも真面目な金村も一瞬にして、変態と化した。
春風
「そうか・・・・・伴田、お前もこいよ。そのままだと逆に夏風になるぞ!」
そういうと、寒そうに部室から出てきた。
伴田
「あぁぁ、さむい〜 俺も!」
伴田はシャツを脱いでから、プールに飛び込んだ。僕は知らず知らずのうちに、シャッターを押していた。
水川
「お前もいかないのか?」
春風
「もちろん行くさ! 俺は、替えの服がないから・・・・パンツいっちょでいくか」
最初はジョークかと思ったが、春風は、名前とは思えない格好でプールに飛び込んだ。
水川
「はーい、お前ら、写真撮るから、中央に集まって」
春風
「タイマーつけて、お前もこいよ」
金村
「部長がいないと、面白みに欠ける」
米時
「俺達だけ、見世物にするのは、なしだぜ」
水川
「わかった。わぁーたよ。行けばいんだろ、行けば」
僕は、大を立てて、プールに飛び込んだ。
プールの温度は、冷たく、僕たちにとって、すごい幸せになれた。いや、幸せと言うより、天国?
水川
「音声でカメラがシャッターを押すから・・・・・下手にはい、チーズ」
みんな
「こいつ、せんがね〜」
と同時に、シャッターがなった。
次の日の掲示板にみんなで撮った写真を掲示板に載せた。
それからの僕らの日々は、大きく変わった。