18.閑話.グルテンさんの生態記録2
久々の投稿です、お暇潰し程度にお読み頂ければ幸いです。
さて、ハムスターの集落を巨大ミルワームから救いハムスター達にミルワームは食料になることを伝えた後、残念なことに一度ログアウトをしないといけない時間になってしまった。非常に消化不良である。しかも休憩タイムの2時間を考慮するとどう考えても明日の朝イチにゲームをした方が健全なのではないかと思う状態だったりする。脳波の問題とかは分かるのだけれど6時間制限はあっという間だね。健康面の問題に抵触するから我慢我慢。
泣く泣くハムスター達に、時空忘れの旅人の性質上一旦別れると言うか消えることを伝え、近日中に来るので可能であれば集落を移動しないようにお願いした。そして集落の中で安全だった場所を借りてログアウト。
完全にゲームを止める前にクリエイトエリアで体調チェック、ついでに現実の友人からフレンド申請が来ていたので許可を出してメッセージを返す。友人の種族が謎なんだけど……なんだこの自己幻族って。読み方はそのまま「じこげんぞく」で良いのかな?人なのか動物なのかさえもわからない、会った時に確かめようか。……とは言えいつ会えるのか。
「お疲れ様でした、グルテン様。ハムスターの姿ではやはり大変でしょうからやっぱり人型の登録も……」
「大丈夫です、ハムスターの姿は楽しいので!」
落ち着いた頃合いを見計らい何やら言ってきたイプシロンさんの言葉を遮る、悲しそうにしているが気にせずにゲームを終了。
落ちる間際に泣き声のような物が聞こえたような聞こえなかったような……。
……まあ、次のログイン時に少し構ってあげようかなと思わなくもない。
※※※※※
体調万全な状態でゲームを開始をし、前回ログアウトをした場所で目を開けると白っぽいハムスターのドアップが見える。天国かな?私でなければ叫んでいたかもしれない。個人的には起き抜けハムスターは大歓迎なのでただただ眼福なだけだ。
“おおっ、目を覚ましたか!麗しのレディ、オレ様はクサオ!名を持つ同士番おうではないか!!”
「ガーハハハッ」と言う笑い声が副音声の「チューウヂュヂュヂュッ」と相まって非常にうるさい。見た目は綺麗な白いハムスターだと言うのに勿体無い。だけど大きく身振りをする姿は可愛いので良いね!
“誰だろうか……?”
“見目だけでなく声も美しい……”
どこか蕩けたような声と眼差しでこちらを見てくる。私は至極当然な質問を投げたのだが……、これはもしかして話を聞かないタイプかな。と、納得をして起き上がる。軽く手足を動かして違和感は感じないのでゲームに支障は無い事を確認する。この間にも擦り寄ってきた白いハムスター、ちょっと邪魔だったので足蹴にしたのだけど思いの外毛並みが良くてついつい何度か踏んでしまったが悶えてるっぽいので大丈夫だろう。
……それにしてもこのハムスターは残念感が半端無いな……、しかし見た目が可愛いので赦すよ!
ハムスターが相手なら私は非常に寛容になれる、ハムスター以外なら許さないけどね!
思わず真顔で見下げていたら“そ、そんなに見つめられると照れるではないか。愛しい番”等と宣ったのでもう一回踏んでおいた、鳴き声は割と可愛かったので更にもう一回踏んでおこう。うん、良い声で鳴くね。
そんな事をしていたらドタバタ、チュウチュウと一気に騒がしくなり他のハムスター達が押し寄せてくる。白いハムスターは他のハムスターに何度も踏まれていた……、大丈夫だろうかと不安になったが動いていたので問題は無いと思う。回復魔法をかけておけば大丈夫だろう。良かった良かった、こんなところで圧死されたら困るもん。
“グルテン様!お待ちしておりました!よくぞお戻りに!”
前回出会ったリーダーハムスターが感極まった様子で話し掛けてくる。他のハムスター達も歓迎モードのようなので小さいハムスター数匹に促され広場の方へと移動をする。
移動をしつつ小さいハムスターと手を繋いだのだけど……はぁあああっ、小さいお手てが更にちっちゃい!お手てが可愛いねぇええええええ!!
胸中でハアハアと悶え絶叫をしているその間に、リーダーハムスターから私がログアウトをしている最中の話を聞いた。悶えていようと話は聞ける、最悪ログを見ればいいし!
あの後、ミルワームは無事に食料となったそうだ。美味しいと大絶賛だったらしくあっという間に無くなったらしい……。
……あれ結構大きかったよね……、いやハムスターもとい黄金齧歯族ざっと50匹くらい居るっぽいけど。
今までは小さな虫とか木の実が主な食料だったらしく、ミルワームの味に目覚めてしまったそうでどうにかしてミルワームを狩る事ができないかと相談をされる。なるほどなるほどー……、うん黄金齧歯族が強くなるのは良いことだ、一緒に住む予定だし。ここ私の活動地点になるからね、他の種族や魔物に壊滅させられても困るからさ。生態系を崩さなければ大丈夫だろう、多分。ゲームだしリポップもすると思うんだ……恐らく、普通に考えて多分。
活動地点と言えば、……他のプレイヤーが居る始まりの街ってどこら辺に有るのだろうか。
“皆が強くなる特訓やレベル上げならば我も付き合う。代わりと言ってはなんだが知っているなら教えて欲しいことがある”
“なんでしょうか?”
“この近くに人間が居る町はあるのか?具体的には始まりの街って言う名前で通ってると聞くのだが……”
“なんだ、番は人間に興味があるのか!”
“番ではない。我は純粋に時空忘れの旅人が沢山居る場所と聞いているので在りかを知りたいだけだ”
リーダーに聞いていたと言うのに元気に割り込んでくる白いハムスター、見た目が可愛いのに中身はウザいので頭を掴んで取り敢えずモフモフしておく、モフモフは荒みかけた心を癒してくれる大切な存在。白いハムスターは驚いた様子はあったが抵抗せずに悶えてる声が聞こえてくるのでイヤガッテハいないようだ。見た目は本当に可愛いし白くて綺麗、私のハムスター愛がウズウズしてしまう。飽きるまで撫で回しておこう。
“グルテン様……おそらくですがこの森を抜けた先にある街のことだとは思います。ここ最近になってそこからやって来たと言う人間が頻繁に魔物を狩りに来てますし、そこのクサオ殿もその街出身です”
残念な存在を見るようにリーダーハムスターがこっちに視線を向けている、そんな姿もプリチーだね!私にその視線を向けていたとしても赦すよ!なんて思っていれば話題に上がったのが嬉しいのか、白いハムスターは腕を組みドヤ顔をしたので頬っぺたを左右に引っ張ってみる、癖になりそうなくらいに凄く伸びるし柔らかい、もちもちだね。
“そうだ、オレ様は始まりの街アカツキ出身の超エリート!!ハイブリッド黄金齧歯族!飼い主のレーゼは番には負けるがなかなか可愛かったぞ!”
私が力を緩めると、さっと逃れた白いハムスターはこちらに改めてドヤ顔を向けてくる。これがハムスターの姿で無かったら殺意がわきそうだけれど、ハムスターなので赦す!可愛いね!ヒューヒュー!
心のテンションは表情に出さないように無言で白いハムスターへ視線を向けていると、リーダーハムスターがこそっと耳打ちをしてきた。
“因みにクサオ殿は物凄い方向音痴ですのでここに来たのは迷子になったからです”
あぁ、色々と残念な子なんだね。そんなハムスターも萌えです。ドジっ子ハムスター可愛い。
何はともあれ、恐らくハムスターの足では遠いのだろうが人間の足ではそう遠くない所にゲームのスタート地点が有ることが解ったので気が向いたら行くことにしよう、今はこの楽園を後にしてまで始まりの街に行く理由が無い。
先ずは皆でご飯、その後はハムスター達に特訓かな。時間も有るならステータスの確認とかもしてしまおうか。NPCがステータス開示出来るのか疑問だけど、無理なら自己申告制にしよう。
一度、時空忘れの旅人として確認したいことがあるのでと一人にしてもらう。遠くで白いハムスターの視線を感じるが無視しよう。万が一こっちに来た場合は掴まえて揉みくちゃにするけどね!
アイテムボックスから採取したドングリを取り出す、一抱えほどあるドングリを齧るとクルミとアーモンドの中間のような香ばしさ。美味しいので有りだな、ドングリ。
ドングリを食べつつ視界の端が何やらピコピコ点滅している、そこに意識を向けるとプレゼントが届いている事が判明したので受け取る。友人、プレイヤー名シグレからの果物と木の実セットだった。早速アイテムボックスから1セットを取り出すと……周囲が果物と木の実で埋まった。
人間基準で出てきたのかな?全部私だけで食べるのもなんだかアレなので、白いハムスターことクサオに命令して他のハムスター達を呼んで来てもらい、皆に好きなのを持っていって貰うように告げた。ブドウっぽいのも有ったので一粒ずつ取っていけば全員に何かしらは行き渡っただろう。ちゃんとクサオにも渡したよ、一匹だけ除け者は可哀想だもの。そうしたら感動した様子で抱き付いて来ようとしたので蹴っておいたけど、条件反射だから仕方ないよね。他のハムスター達からの抱擁は受け取ったよ!モフモフでもっふもふだったよ!至高!!
若干、いやかなり忘れかけていた称号の確認とスキル確認をしようかな。
《称号:果敢に挑みし者》自分より数倍巨大な敵を己の力のみで倒し勝利した証。全ステータスに補正が入る。
《精神苦痛耐性》精神的に苦痛となる行為が緩和され行動しやすくなる。パッシブスキル。
《統率》全体のリーダーになることでステータス全てに5パーセント上昇の効果をもたらす。また同種族内におけるリーダーになることで同種族全員には更に3%上昇の効果をもたらす。なお、NPCを相手にする場合は目的に対する意欲を非常に高めるため目的をかなり遂行しやすくなる。
ふむふむ、ステータス補正の数値は統率以外は非公開か。全ステータス補正はかなり美味しいし役立つ称号だろう。先にゲットした称号も合わせて二つともステータス補正……このゲームはこう言うものなんだろうか。
《精神苦痛耐性》は……グロ耐性的なやつかな?良くわからないけど。
《統率》はこれからの目標を考えると本当に良いスキルだと思う。
なんだかんだで巨大ミルワームとの戦いでレベルも上がってる……スキルPtも有るし新たなスキル取ろうかな。一覧を表示して確認確認っと……。取得するのにえらいPt差が有るね、なんだろう種族とか職業で必要Pt変わるのだろうか。《投擲》は1Ptなのに《剣の心得》とかは10Ptも必要なんだけど。
30分くらい悩んで《鑑定》《魔力探知》《指導》《調教》を取ってPtは無くなった。使用するPtの幅の差がエグイ……。
《鑑定》あらゆるアイテムやモンスターの事象を調べることが出来る、レベルが足りない場合は鑑定結果が不明となる。また同じ鑑定持ちからの鑑定を防ぐことも出来る。
《魔力探知》自分及び周囲に漂う魔力の流れを感じられるようになる。
《指導》自分以外に対して目的や意図する方向へと導きやすくなる。レベルが上がるほど効果が強まる。
《調教》自分以外に対して、訓練を施しやすくなる。支配下においた動物や魔物等に絶大な効果をもたらす。
《指導》と《調教》があれば黄金齧歯族全てに対して効率的に訓練が出来ると思ったんだよね。《統率》のスキルと合わさって私の指導能力は安定したも同然!!
黄金齧歯族には攻撃方法を教えるより先に怪我を治す方法を身に付けて貰いたいんだ、私がログインできない時に可愛いハムスター達が怪我したとか可哀想だもの!なのでスキルを駆使して全員に回復魔法を覚えて貰おうじゃないか!!
“良いか、皆のモノ!敵に攻撃するは大事ではあるが先に自分の身を守ることの方が重要だ!我は皆と共に平和に過ごしたいと思っている!だからこれは提案であり意見ではあるが魔法を覚えようではないか!最低限生活魔法と回復魔法は覚えてもらいたい!我が教えるので覚えようぞ!!”
木の根元に全ての黄金齧歯族を集合させ木の枝を持ちながら説明をしていく、先日出会ったリーダーハムスター率いるハムスターズのメンバーとクサオだけはうんうんと頷いているが他の黄金齧歯族は良くわかってない様子で首を傾げている。はぁああん!可愛いぃ~!頭弱そうな子も可愛いから赦すよ!何回だって説明するからね!
徐々に内容を噛み砕き10回ほど繰り返して説明をすると全員がようやく納得してくれた、……ので全員が魔力を感じられるようになろうか。その後はイメージが湧きやすいように枝で絵を描いたり水魔法で水を浮かせて変形させながら何度も説明をしていく。
何度も地面に絵を書いているとアナウンスが流れた。
『30回絵を描く条件を達成したため《描画》を取得』
お、おおう。そんなスキルがあったんだね。ちらっとスキル内容を確認確認っと……。
《描画》あらゆる場所や物に絵を描ける。《錬金》とある製作系のスキルが有れば何か起こるかも?
よし、もう木の枝はいらないと言うことだね!これで説明は更にしやすくなったと思うのだけど次は実践なんだよ。まあ一気に全員を相手にすることができるわけではないので、リーダーハムスターに一番最初に覚えて貰いそこから徐々に増やしていく作戦だ。
手招きをしてリーダーハムスターを呼んだところクサオがぴょんぴょん跳ねてこちらに存在をアピールしてくる、可愛いな!だけど構ってる時間は残念ながら無いので無視である!
“今から我が魔法を放つ、それがわかるかどうかの実践をして貰いたい”
小さいリーダーハムスターの手を取りにぎにぎ……、ふわぁあああ!いいねいいね!やーらかいね!!
遠慮なくむにむにさわさわしていたらリーダーハムスターがモジモジと控え目に身を捩らせている、可愛いがすぎる!!!
“ちゅ……、ぐ、グルテンさまぁ……あの、この……作業は必要なのですか……?”
心持ちつぶらな瞳が潤んでるような気がする、可愛いね!私は頷きながらも指先を絡ませたり握ったり好き勝手にリーダーハムスターの手を弄る。私のモチベーションを維持するためには必要な行為だからね!
ちらっと周囲を見渡せば皆若干モジモジしているような……?
まあいいか、そう言えばこのリーダーハムスターの名前はなんだろうか……。
“……君の名前を教えて貰えないだろうか?”
“グルテン様、私達には名はないのです。クサオ殿のように人間に飼われていたり等すれば別なのですが……私達は弱い種族ですので個が種族でありまた種族が個なのです”
なんと言うことでしょう!!この、愛らしい!ハムスター達に名前がないなんて!!
そうか、種族にはよってはこうなるのかー。種族内で不便じゃないのかなー。いやでも仕様か、なら仕方ない。名前がないなら付ければ良い!付けても良いよね?この子達が嫌がらなければ付けても良いよね?
“では、迷惑でないならばだが……我が名を与えても良いか?”
リーダーハムスターに確認を取った瞬間、回りにいたハムスター達がざわめき出した。どうやら皆、名前に憧れがある模様。リーダーハムスターは感極まった表情になりつつ、周囲は自分達にも付けて欲しいアピールをしてくる。もふもふに揉みくちゃにされかかっているけれど……善い。やはりここは天国。
なんにせよ、名前を付けることに問題は無いと。
さてどうしようか……、リーダーハムスターだし一番らしいものを付けたい気がする。それに私に仕えてくれることは間違いもなしな状況。他のハムスター達もそうなんだろうけど。
ふむ、忠義に熱い家臣になって欲しいと言う意味を込めてかの関ヶ原の石田なんちゃら氏から取って……ついでに遊び心を加えて……。
“決めた!君の名は「公成」、今後公成と名乗るがよい!!”
リーダーハムスターを指差しし告げた瞬間、ざわめきが一段と大きくなった。公成に関しては感激からか打ち震えてから回りに自慢を始めた。可愛いのでそのままにしておこう。
ついでに「一人が万人の為に!万人が一人の為に尽し、みなハムスターを崇めよ」、という意味を込めて「大一大万大公」を旗印にでもしようか。
……ハムスターもとい黄金齧歯族、現実の文字なんて読めなさそうだけどね。気にしたら負け、なんとなく模様ってことで覚えてもらおう。
……友人に旗を作ってって頼んだら作って貰えたりするのだろうか?
その後、公成の部下のハムスターズにも名前を付けた。他のハムスター達は思い付き次第と言うことで納得してもらった、流石にそんなに名前を付けられるセンスはない。
多少脱線したけど改めて魔法を使う練習をしようか。
先程と同じく公成と手を繋ぐ、そして《水魔法》からウォーターヒールを選択して魔法をかける。《魔法探知》で魔力の流れを確認して……うん、ちゃんと公成の手に魔法が集まってるね。
“今、公成の手に回復魔法をかけているが何か感じるか?”
現在見た限りでは公成は怪我をしていない、その状態でもわかるものなのかと疑問だったが……。
“ちゅ……グルテンさまの、……手があったかいです……”
もじもじと恥ずかしそうに答える公成。
くっ、違う!求めていた回答とは違う!可愛いけれど違う!残念!!
“ふむ……、では他の所に回復魔法をかけるので何かわかれば教えて欲しい”
“はいっ!!”
非常に元気がよいお返事、公成への好感度だだ上がりだね。
ハムスターの時点で私の中ではカンストしてる気がしなくもないが……っと、回復する箇所を何度か変えてみるとようやく公成からの反応があった。ふむ、鼻先が一番わかりやすいようだ。
そのまま鼻先から手に移動させてみようか、公成には今の感触を追うようにしてもらって…………ふむふむなんとか理解できたようで何より。何回か繰り返して公成が完全に回復されている箇所を当ててくるようになったので終了っと。
“グ、グルテン様!《魔力探知》なるものを覚えました!”
“素晴らしい、非常に優秀で我は嬉しいぞ!”
私の手から解放した公成が興奮した面持ちでスキルを取得した事を告げてきた。両手で拳を握っている姿も可愛いね!
よしよし、ちゃんと報告ができていいこだ。はぐアンドなでなでをしてあげよう。もふもふを感じられて私にとっては至福タイム!癒しは大事、癒しは。公成から焦った鳴き声が聞こえるけれどそれは私には聞こえない。
“ぢぅー!!番!番ぃ!オレ様はもう耐えられん!!名だけではなく手を繋いだり抱擁とかズルいぞ!オレ様もその《魔力探知》や回復を覚える!覚えるからオレ様にも抱擁をしろぉおおお!!!!!”
嫉妬なのか単純に公成への態度が羨ましいのか、 駄々をこねるクサオ。
どちらにせよ、ハムスターの姿のため可愛いと言う感想しかわかないのだけど。
“勿論、クサオも覚えられたらしてあげよう”
“ほ、本当か!?オレ様にもか!嘘じゃないよな!?”
“我は嘘などつかぬ!!”
ええ、ハムスターを愛でるための嘘など吐く筈がないじゃないですか。
正直スキルを覚えなくても愛でても構わないんだけどね。そこはほら、なんかやる気もあるみたいだし他の皆も感化されて来たし……黄金齧歯族が強く生き残るためにも良いかなって。
他にも何かご褒美になるものを用意したら更にやる気が出たりするのだろうか。
※※※※※
それから数時間、ゲームの中では数日が経過。
黄金齧歯族の頑張りは凄かった。
瞬発力が上がり機動性が増した、更には全員水魔法と回復魔法を手に入れたって言うね。
途中多分プレイヤー的な人物を見つけて監視し、瀕死でどうにもならなさそうだと判断をしたら回復魔法を投げて助けると言う事をしていたのも有ると思う。
何はともあれ、これで巨大ミルワームに全滅をさせられる事も無くなり一安心だ。代わりに巨大ミルワームが食料になってしまったのは仕方がない、何事にも犠牲はつきもの……うん。
さて、ここからどうやって発展をさせていこうかなと思いつつ私はハムスターライフを満喫して今日も気力を補充しようと思う。
ゲームの進行とか取り敢えずどうでも良い。イベントが始まった時くらいは友人とやれば良いだろうしね。
次は掲示板回です。
10月21日追記。
生態記録終了時、グルテンのステータス
《名前:グルテン》
《種族:黄金齧歯族 雌》
《レベル20》
STR/83(D)
DEX/85(D)
VIT/91(D)+70
AGI/105(S)
INT/67(D)
MND/79(D)
LUK/88(A)
《装備》
武器右:無し
武器左:無し
頭:オオタテグモの冠(VIT+20 耐久値:100)
防具上着:無し
防具下衣:無し
防具マント:オオタテグモのマント(極小/VIT+50 耐久値:100)
靴:無し
装飾:無し
《スキル》Pt20
戦闘スキル/《水魔法3》《魅了》
生産スキル/《描画》
その他スキル/《言語3》《硬化》《筋力増強》《速度上昇2》《跳躍》《騎乗3》《毒耐性》《立体起動2》《精神苦痛耐性》《統率4》《鑑定2》《魔力探知4》《指導4》《調教5》《地図2》《採取2》
《称号》
《称号:苦難に挑みし者》《称号:果敢に挑みし者》
※記載されてない物語の時間に増えているスキル等も含まれてます。




