表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/21

12.隠れ里レティアにて2

有給休暇最終日……本日は雨、なので引きこもる。出来る限りゲームをやりまくろうと決めた、因みに現在朝7時。正直睡眠時間が短いので明日の仕事に響く気がしなくもない、まあきっと心のテンションは高いままだと思うので根性で頑張るか、または今日の夜は早く寝るかのどちらかで乗り切ろうと思う。


取り敢えず体調を崩さない為にもしっかりとバランスのよい食事を摂って、運動不足解消のためにストレッチで筋肉を解してから行くよ。






※※※※※




「いや、うん……確かに俺さ、見付けたら採ってきてって頼んだよ。頼んだけどさ……これマジ?」


「ああ、大真面目だな。欲しかったんだろう、七色に輝く花」


「まあな、だけどこれは予想外だ。あんたすげーな」


「正直僕自身も驚いてるけどね、ハクア……この白雪鉱鳥のお陰だよ」


「いやいや、それ守護鳥様だからな!?普通従えるとか出来ないからな!ましてや手伝ってもらったり契約とか論外だからな!!……時空忘れの旅人って皆あんたみたく非常識なのか?」


「さあ、残念ながら僕はまだ他の時空忘れの旅人に出会ってないからなんとも言えない」


「じゃあ、あんたがおかしいんだな」



そんなことはないと言いたいが、正直なところ色々とおかしい展開になっている自覚は有るので笑みを浮かべて押し黙ることにした。

因みここはレティアの里にある雑貨屋だ、対面をして頭を抱えているのは店主のセインスさんである。もうこの人私に対して全く遠慮が無い……最初からそんなに無かった気もするがどうしてこうなった。こう言うキャラも嫌いじゃないけどね。


ログインをした後、ステータスの確認とアイテム整理を一通り行い、ゲームの世界で8時を回った事を確認してから雑貨屋に行った。わりと早朝から営業していたので押し掛けたわけではない。一応早朝と深夜の訪問は避けているがゲーム的に開いていたりするものなのか気になる。大きい街なら対応してそうなイメージがあるけどね。


受注しているクエストを正式に完了させるために《白虹華》をアイテムボックスから取り出す。アイテム整理をした際に白色、紅色、水色、蒼色、翠色、黄色、黒色の七色を花束にしておいたものだ。これをセインスさんに差し出す。


余談になるが白虹華がもたらす七色は、スティピカに存在する属性を表す色だった。


白色が光属性、紅色が炎属性、水色が水属性、蒼色が空属性、翠色が風属性、黄色が金属性、黒色が闇属性。

空属性がいまいちピンと来なかったのだが、ハクアに聞いたところ自然に属するもののようだった。

多分よく聞く、木火土金水とか地水火風空とかが由来なんだろうなと当たりをつける。木と地をまとめて空とかそんな感じにしたのだと思っておく。私は闇属性以外は取得しないから正直どうでもいいと言うか……そんな感じ。知り合いが覚えているなら聞けば良いかなーと言う認識なので追々で構わない。


さて、話を戻してセインスさんに花束を差し出すと先のような会話になったわけで……。

やっぱり希少な花なのでセインスさんは驚きを隠し切れないらしい……いや、どちらかと言うと盛大に呆れた顔になっている。何度も花→ハクア→私→花……とループしながら見るのは止めて欲しい。しかも溜め息付きだ、ちょっと仮にもお客に対して失礼なのではないだろうか。本当に遠慮が消えたな。



「別に要らないんなら返してくれても良いんだぞ、なんなら当初の予定通りに一本にするか?」


「そんなことしねーよ、勿体無さすぎるだろ!」



片手を出して返却を求めれば花束を守るように抱え込むセインスさん、そうかそんなに手放したくないのか。

じゃあ早く報酬を渡して終わりにすればいいのに、面倒臭い人だな。私もわざとらしく盛大な溜め息を吐く、そして顎の方に片手を移動しセインスさんに視線を送りながら神妙な表情を浮かべてみた。すると勝手になにやら察したのかセインスさんが動き出す、勿論花束は離さずにだ。



「とは言え、だ。あんたはちゃんと俺の頼みを聞いてくれたんだ、報酬は支払う。支払う気は有るんだが聞いて欲しいことがある」


「なんだ、言いづらいことなのか?」



手招きをされたので距離を詰める、けっこう大きな革袋に入ったお金とおぼしきものがカウンターに出させる。続いて調理器具一式、ちょっと良くわからないけど実験道具的なもの……錬金用かな?他にもすり鉢とか色んな材料が入った薬箱っぽいもの、裁縫道具一式と銀色の腕輪が順に目の前に並べられていくと言うか広げられるというか。量が量なので乱雑に重ねられているので触ったら崩れそうで怖い。



「正直に言うとあんたが七色全てを持ってくるとは思わなかったんで支払いが足りない」


「……は?」


「存在自体が希少な花だ、1種1輪を持ってきてくれるだけでも凄いことなんだよ。だから悪いが代金は1種類分、それ以外は金じゃなくこの店で出せるもんにさせてくれ」



セインスさんの言葉を聞いて納得した。そう言えば白虹華の説明結構ヤバかったよね、確か人族の世での値段は計り知れないとか……。人族じゃないけどこちらも薬を作ったりするので同じようなものなのだろう。そうなると仕方ない。お金も欲しいけど、それ以外のものを色々くれるみたいなので妥協しよう。どうせ買わないといけないものも多いし。

取り敢えずセインスさんが出したアイテム達を鑑定していこうか。



《作業場付き調理道具・ランクⅢ》料理をするにあたり、必要な道具一式。魔方陣を組み込んだ装飾品と合わせることで縦3m×横5m×高さ3.5mのキッチンが出現。戦闘フィールド以外で使用可能。ホームが有れば設置可能。


《作業場付き錬金道具・ランクⅢ》錬金術をするにあたり、必要な道具一式。魔方陣を組み込んだ装飾品と合わせることで縦5m×横5m×高さ5mの作業場が出現。戦闘フィールド以外で使用可能。製薬道具とのカスタマイズ可能。

ホームが有れば設置可能。


《作業場付き製薬道具・ランクⅢ》薬を調合をするにあたり、必要な道具一式。魔方陣を組み込んだ装飾品と合わせることで縦3m×横3m×高さ3.5mの作業場が出現。戦闘フィールド以外で使用可能。錬金道具とのカスタマイズ可能。ホームが有れば設置可能。


《作業場付き裁縫道具・ランクⅢ》裁縫をするにあたり、必要な道具一色。魔方陣を組み込んだ装飾品と合わせることで縦5m×横5m×高さ3.5mの作業場が出現。戦闘フィールド以外で使用可能。装飾品作成道具とのカスタマイズ可能。ホームが有れば設置可能。


《魔法の腕輪》魔方陣が刻まれた腕輪。特定のアイテムと併用することで簡易収納システムを呼び出せる。セット可能10枠。



なるほど、それぞれ適した作業場が道具付きで出現させることができると。かなり便利だよね、これ。

ランクの表記が気になったのでセインスさんに確認をしたところ、ランクは無印→Ⅰ→Ⅱ→Ⅲと有るらしい。無印が初心者用、そこから順に中級者、上級者、プロフェッショナル用となっていくらしい。提示された物が最高級品だった……初心者に料金の代わりとは言えあっさり差し出してくるとか怖い。ランクが上がるにつれて必要な道具が増えることと、材質が良いものになったり収納保存数が増えると言ったところが違うだけらしいので初心者でも使用はできるらしい。作業場に関しては設定されてないものも有るらしい、家が有るなら確かに無くても良いよね。作業場付きは主に冒険者や専門家が出張する時に使用するらしい。

普通は作業場付きもランクが高いものも値段が張るので初心者が買うことは無いそうだ。興味本意で値段を聞いたところ気軽に買える値段では到底無かったとだけ言っておこう。


これらを全部纏めて頂けるそうなので有り難く頂戴しよう、遠慮しても意味は無さそうだ。ついでに鍛冶に関する道具が無いのか聞いてみたらベリローズさんのところに行けと言われた。……だと思ったけどね!


銀色の腕輪に道具使用できるように魔方陣に組み込んで貰い使えるように設定をしてもらった。それから個人登録をしてしまえば他の人は一切使用できなくなるので盗まれても安心だとか。


驚いたことに全部合わせても支払いには足りてないと言う。それならば技術を貰うことにしようと思う、当初の目的の一つでも有ったしね。提案をしたら嫌そうに顔を歪めた様子が一瞬見えたけれど、直ぐに承諾をしてくれた。



「ぶっちゃけると面倒だが……仕方ない。いいよ、俺の持ってる技術で良いなら教えてやる」


「その言葉を待っていた、いつから教えてもらえる?」


「そうだな、どうせ客は滅多に来ないんだし今からでも構わないがどーするよ」


「僕も構わないよ、時間は有るからね」



互いの都合が重なったので早速セインスさんから教えを乞うことになった。先ず、セインスさんが持つ技術……スキルの確認だ。合わせて私のスキルも見せておく、重なる部分は不要だしね。


セインスさんは薬師に必要な《薬作成》《医療知識》に加え道具屋としての《木工》《金細工》《ガラス細工》を持ってるとのことが判明。

《薬作成》にはポーションを作る技術も組み込まれているらしい。一応《ポーション作成》と言うスキルも有るらしいが《薬作成》に統一されるので覚えるならこっちにしろと言われた。

《医療知識》に関しては既に私が取得している《多種知識Ⅰ》に吸収されているらしいのでわざわざ覚える必要は無いが気になるなら本を後で貸すと言われたが、《速読》で直ぐに読めるから今貸して欲しいと告げたところ呆れた顔をされた。酷い。

3分ほどで2冊の本を読み終えると凄い複雑な顔をされたが見なかったことにしよう。


そして今更なのだがスキルによってアラビア数字だったりギリシャ数字だったりと表記が違うのは何でなんだろう。

《薬作成》のスキル取得の為に、製薬道具を使い薬の調合を行いながら聞いてみた。その若干可哀想な子を見る眼差しは止めて貰えないだろうか。



「あー、俺は専門家じゃないから詳しい理由は知らないが確かギリシャ数字で表されるものは上位のスキル技術だった筈だ。詳しくはじーさんに聞いてくれ」


「そうなのか、別に詳しく知りたいわけじゃないから大丈夫だ。単純に気になっただけだからさ…………っと、これでいいか?」


「ああ、問題なさそうだ。ならこれの薬効成分を抽出する」


《錬金》を取得済みなので、《錬金》を使用して薬効成分を抽出する。またここでも《魔力操作》が必要となる、わりと大事なスキルだよねこれ。

コツを掴むまで何度か失敗したが無事に成分を抽出するとHPポーションの作成と体力回復薬(錠剤)を作る。HPを回復する効果に代わりはないからか材料も同じなのか、一応アレンジは出来るらしいのでレシピ外の物を作ったときは《鑑定》を必ずするように言われた。

まあ一回ちゃんと完成をさせれば、レシピ登録が自動でされるのでその後の増量は可能っぽい。


そんなわけで《薬作成》スキルは無事に取得できた。

続けて《木工》《金細工》《ガラス細工》と覚えるにあたり、道具はセインスさんから再び貰った。


《簡易生産工房・ランクⅢ》主に木工、道具作成、家具作成、細工加工を行う為に必要な道具が一式入っている簡易工房。家の中や建物の中では工房を展開できない、庭等の広いスペースが必要。道具の出し入れに関しては場所を選ばない。魔方陣を組み込んだ装飾品と合わせることで縦10m×横10m×高さ15mの工房が出現。



また高そうなやつだね……!有り難いけど怖いよ、白虹華の価値が高過ぎて怖い。

これも腕輪に設定をして貰う。セインスさんに言われるまま道具を出したりして順にスキルを取得していく。器用さがもう少し欲しかった気がするね。

そこそこの見た目の物を作り上げればスキル取得は出来たので難易度はそこまで高くないと思う、多分。


各スキル取得に30分~1時間程掛けてしまったことと、集中し過ぎたためか空腹ゲージがそろそろヤバイ。途中ナッツ等を摘まんでいたけど補えなくなってきた。



「セインスさん、お腹が空いた」


「奇遇だな、俺もだ。なんか作るか」


「料理なら出来るし手伝うよ」


「野郎二人で台所並びたくねぇんだが……」



手伝いに関しては即行拒否された。仮にも客なので待っていろと言われたので大人しく頷く、折角なので《木工》スキル取得時に作った櫛でハクアの毛をブラッシングしよう。



「ハクア、こっちに移動しようね」



頭の上にずっと乗っていたハクアを両手で掴んで膝上に下ろす、先ずは手で羽毛を撫でて堪能してから櫛で優しく梳く。櫛を入れた瞬間、僅かにハクアの体が震えたけれど直ぐに力を抜いて体を預けてきた。心地よさそうだね、可愛い子め。

鼻歌を口ずさみつつ意識をスキル確認に向けてみる、勿論手の動きは止めない。


先ほど取得したスキルの説明を見ていこうか。



《薬作成》 薬学又は医療知識のスキルが必要。様々な薬となる材料を掛け合わせて様々な回復薬を作ることが出来る。但し薬もすぎれば毒となるので注意が必要。


《木工》木製の道具を作ることが出来るようになる。用途は様々。


《金細工》アクセサリーを作ることが出来るようになる。また武器屋防具の装飾も可能となる。


《ガラス細工》ガラスを作ることが出来るようになる。用途は様々。



うん、非常にシンプルな説明だね。実際長々と書かれても困るので分かりやすのが一番。ついでに他のスキルも眺めてみればレベルが上がっているものがちらほら。

戦闘面に関しては全く上がって居ないのが気になる……、ハクアが強いのと武器が無いことが原因だとは思うんだけどね。




「飯できたぞ、まあ食える範囲だから安心しろ」


「ありがとう、美味しそうだ」


「褒めてもなにもでねーぞ」


「美味しそうな昼飯が出てるじゃないか」



セインスさんに呼ばれるとハクアを再び頭の上に乗せて立ち上がる、居住スペースにお邪魔し席について食卓に並べられた料理に視線を送り鑑定をこそっと。



《マイジー豚のベーコンとバジルパスタ》マイジー豚の肉をじっくり熟成させ作ったベーコンとフレッシュバジルを混ぜ込んだソースに青豆とホクホク芋を合わせた一品。

空腹ゲージ回復度70%


《クリームスープ》パデイ山羊の乳と野菜を煮込んだスープ。甘い野菜の味が染み込んでいる。

空腹ゲージ回復度30%


《チーズパン》パデイ山羊のチーズを混ぜ込んだ少し固めのパン、軽く炙ってあり味わいに深みが増している。

空腹ゲージ回復度30%


《キイチゴの炭酸割り》キイチゴシロップを炭酸で割った飲み物、さっぱりとしていて飲みやすい。

空腹ゲージ回復度2%



普通に料理上手じゃないですか、セインスさん。食べた瞬間美味しいが口の中に広がる、程好い茹で加減のパスタに絡めたソースが良い。シチューっぽいスープもコクが有るし少し大きめの野菜も美味しい、チーズパンはフランスパンのようであり焼いたことでカリッと歯応えも有る。噛めば噛むほど旨味が広がる。パデイ山羊は優秀のようだ。キイチゴの炭酸割りも甘過ぎず丁度良いのであっという間に飲んでしまう。食べながら作り方も聞いた、新たな料理レシピゲットだぜ。



「いやー、美味しかった。僕凄く満足」


「それは良かった、そう言えば今日は夜も里に居るのか?」


「今日?そうだな……居る予定かな。ベリローズさんのところと、防具屋の店主さんのところにも行きたい」


「じゃあじーさんに言っておく、いい加減あんたの歓迎会をしたいみたいだからな」


「……そう言えばそんな話を前にベリローズさんから聞いたような……」



完全に寛ぎモードになってしまい本日幾度目かの呆れた眼差しを向けられる。それはさて置き、ログイン時間は結構決まっていたけれど、外に出てたから余り里に居なかった自覚は有る、そして明日からは現実時間で夜に少ししかログイン出来なくなる……場合によってはご飯の時間に重なら無い可能性も有るのでゲーム時間内で今日にして貰えるのは有り難いかな。

おじいちゃんへの連絡はセインスさんに任せてベリローズさんのところへ行こうか。鍛冶と武器作成のスキルを教えてくれないかなー。


お昼のお礼を言い雑貨屋を出るとアナウンスが聞こえた。



『クエスト《山に恵む稀少花の採取》、報酬受け渡しの完了を確認したため終了します』



ようやくクエストを達成した……!長かったね、他に二つ抱えているけどこちらに関してはまだ先の予定だ。内一つは全く達成の目処が立たないしね。


さて、セインスさんから貰った報酬のお金で鍛冶に関する道具とか買えるのだろうか。寧ろベリローズさん教えてくれるかな……優しいから教えてくれそうな気はしてるけど。


隣なのであっという間に武器屋に辿り着いたが留守のようだった。お出掛け中なら仕方ない、先に防具屋に行こう。防具屋の店主さんには最初に一度、軽く挨拶をした程度の仲なのだけれどキャラが非常に濃かったんだよね。

どうして隠れ里にオネエキャラを持ってきたのか運営に聞きたい。

普通の綺麗なオネエではなく、ムキムキマッチョな短髪イケメンがオネェとはどういう事だ。ぶっちゃけ嫌いじゃないのでとても困る。



「邪魔するよ。店主さん、居るかい?」


「居るわよー。あーらシグレ君数日ぶりね、いらっしゃい。ご飯食べたかしら、まだならアタシがあ~んして食べさせてあげるわよ」


「非常に魅力的なお誘いだが残念だ、たった今しがたセインスさんのところでご馳走になったばかりだよ」


「あら、残念。それはそうとどうしてセインスちゃんは名前で呼んでアタシは【店主さん】なのかしらぁ?」


「他意はないよ、エリザベート」



防具屋なのに黒フリルのエプロンを纏うエリザベート(間違いなく仮名だと思う)さん、淡いピンクのカットソーが似合っている金髪碧眼イケメンだ。どうしてこう、王子様的な色合いと顔立ちの人にオネエ要素をぶちこんだんだ運営。隠れ里でこれなら始まりの街とかはもっと濃いのだろうか、非常に気になる。

因みに身長も高い、頭2つ分は高い。セインスさんは私とそんなに変わらなかったのだがエリザベートさんは高いので見上げるしかない、そしてガッツリと両手を掴んで来るので逃げられない。気分は蛇に睨まれた蛙だ。でもエリザベートさんに蛇のような粘着質さは感じられないので例えとしては微妙かもしれない。



「今日はなんのご用?」


「僕に合う防具と服を一式、それと可能であれば君が持つ技術を学びたいな」



にこりと擬音が付きそうな笑みを浮かべると掴まれた手を動かし指を絡ませておねだりをしてみる、そうすれば非常に野太い声が聞こえたが慌てて必死に取り繕う姿に免じて見なかったことにしてあげる。一応乙女だもんね、エリザベートさん。普段の裏声から急に出た声は聞かなかったことにするよ。


暫くして落ち着いたエリザベートさんから許可を貰ったので、先に買い物をするとしよう。ついでにアイテムボックスに入ってる素材も買い取ってくれると嬉しいんだけどな。








ステータスは早ければ次回かなと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ