騒がしすぎる異世界転移
1つ目
荒廃した世界。食糧が枯渇したことにより戦争が絶えず、常に血が流れ続ける。
2つ目
虫のみの世界。弱肉強食。
3つ目
植物のみしかいない世界。変化はなく。思考もない。
4つ目
あと三ヶ月で滅びる世界。破壊神様の出張が決定されている
5つ目
産まれたばかりの世界。星々が産まれている最中
「悲しい。悲しすぎるよ。こんなの。」
「でもこれ位しかないですよ?」
「もっとこう・・・ない?魔王とか勇者とかいる世界。」
「ないですよそんなの・・・」
まあ、そうだよね・・・あるはずないよ
「あっ、新しい要望の中にありましたよ!・・・ありましたけど。」
あった!?
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ユーヴァ界
転生消費ポイント 10000
転移消費ポイント 500 (先着5名!)
特典:ランダム 363
備考:魔王出現中。勇者選定中。
女神ユーヴァ様が納める世界だよ~。
特典はつけるのめんどくさいし気分で。
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「転移なら!?いいじゃん!」
「ショウタロウ様?これ詐欺ですよ絶対。」
「転生の詐欺ってなんだよ。あるわけないだろ?」
「え、いや備考読んで・・・」
「しかもランダム特典?いいじゃん!ポイントもちょうどだし!」
期待の異世界!くぅー!憧れるぜ!
「いやちょっと待っ・・・」
「はっ、先着5名!?いそがないと・・・受付ってある、あ、あった!天使様ありがとうございました!行ってきますね!」
「ショウタロウ様!?」
ポイントまでピッタリだなんて!異世界が!俺を呼んでいる!そうにちがいない!!
~受付前~
「この世界転移したいんですけど!」
「えっと、この世界?あら、あと一名しか枠がないわ~!」
よ、よかったぁ。まだ枠あったか~。
「あら、あの男性もかしら~」
はっ!枠が取られる!?
「!!書類とかは!?」
「これにサインしてね~。」
「はい!書きました!早く!」
「じゃあ転移させるわねー。この円の上に乗って~。」
円に乗ると光のベールが俺を包み込みはじめた。
「よしきた!天使様行ってくる~!!色々とありがとうございました!!」
天使様がなんか言ってる。光のベールの効果音がうるさくて聞こえないけど。
手振っとこ。
光が強くなってきた!いよいよ異世界。待ってろよ!!
あれ?
後ろから男なんてきてないんだけど?
~~転移後~~
翔太郎という名の元日本人男性が旅立ってしまった。あの世界は人間の能力値補正が高すぎるんだ!それをあのポイント消費程度の補正で何とか出来るとは思えない!!
「あら~、男性だと思ってたら天使だったわ~。」
「ユーヴァ様!!なんてことをしてくれたんですか!あんな詐欺みたいなことして!」
「なにって、私の世界に一人男性を招いただけよ?」
「なぜそんなこと・・・」
「だって、魂さえ世界に取り込めればその分収入上がるじゃない。あなただって、ちゃんと導いたってことでご褒美貰えるわよ~?」
「それとこれは別です!あのポイント消費でこの世界に転移なんて自殺同然ですよ!?」
「だって魂の調整めんどうだったんだもの~。」
「もういいです!私が連れ返してきます!」
「ダメよ~?もう私の世界の住人だもの。もう私のものよ。」
「くっ!無意味な死は、神がもっとも許さないこと!そうではないのですか!」
「そうねー。無意味な死を遂げ続けるとポイントがマイナスになって、地獄行き。一人分収入がへるものね~。でもたかが一人分よ?」
「そういう問題では・・・!」
「ほらリラックスリラックス。大体1つ人間の魂が消し飛びそうな位で気にしすぎよ?」
「あなたは・・・!!」
「何とかなるわよ~。」
「・・・失礼します!」
こうなったら創生神様方に願いに行くしかない!私の導いた者が地獄行きなんて許せない!
いざとなったら私が・・・!