あなたは死にました。
意識が浮上していく。
気付いた時、俺は椅子に座っていた。一面真っ白の部屋だ。
目の前には、机を挟んで5人の老人達がいる。
で、こちらを見ながらなにかを話し合っている。
・・・なんだよこれ、どういう状況?
って、なんか全員に盛大なため息吐かれたんだけど。ねぇ。初対面だよね?ひどくない?
こんな爺さん達今まで見たことない・・・
というかさ、まず。まずだよ?
俺はなんでこんな所にいるんだ?
ココドコ?ワタシハダレ?
いや待て、落ち着け俺。落ち着いて思い出せ・・・
俺の名前は田中翔太郎だ、日本生まれ日本育ちのちょっと中二病なだけの健全な高校1年生、趣味はゲームとラノベ読書・・・
ん?なんか爺さん達に手招きされてる。何ですか?え?これ?持ってけって?
・・・なんかカード渡されたんだけど。863って書いてある。なにこれ?
いきなり過ぎて何が起こっているのか全く分からん。
「あの~。」
突然呼びかけられる。
「タナカ ショウタロウ様ですね?私は転生課・・・」
目の前には羽が生えた天使がいた
・・・まてまてまてまて!本当どうなってんのこれ!?
ココドコ!?
目の前の女性はなに!?コスプレ!?コスプレだよな!?
でも羽の付け根見えてるんだけど!?
あれ爺さん達どこ行った!?消えた!?
え、なにこれ!?え!?
ていうかマジでココドコなんだよ!!
「ちょ、ちょっと落ち着いて下さいショウタロウ様!」
「お、おお、落ち着いてるますですよ!ワタクシは!」
「全く落ち着いてませんから!深呼吸して下さい!」
「は、はい。分かりますですた。」
お、落ち着けー。状況を整理するんだ。
気付いたら俺はなんか変な場所にいた。いきなり爺さん達にため息吐かれた。
カードを渡されたあと、長い白髪に背中が大きく開いている巨乳天使コスプレ美少女が現れた。どこから入ってきたかも分からないけど。
深呼吸だ。スー、ハー。いい匂いだぜ!
「落ち着いた。(キリッ)」
「・・・落ち着いたならよかったです。」
心なしか冷たい目で見られた。
「では、落ち着いた所で改めて。私は転生課地球界担当の天使です。」
「そういう設定ですか、なるほど。凝ってますね。」
「事実です。」
う、うん。目が怖いよ?よっぽど入れこんでるの?
・・・現実逃避はやめよう。目の前にいるのは確かに天使だろう。うん。羽生えてるし、天使の輪っからしきものが頭の上に浮いてるし。
「まあ、それはどうでもいいことです。今のあなたの状況をお教えしましょう。」
「どうでもいいのか・・・。」
美少女天使はその口を開くとこう言った。
「あなたは・・・死にました。」