超短編 末端の地下街は
平日正午の西梅田は色の無い地下街。
小雨を嫌って地下へ沈む人ばかり。みんな、肩を濡らしている。彼らは目的地しか目指さない。地下に潜ってまで、寄り道を楽しむ余裕などない。昼時くらい、注文に押し倒されてみたいものだが。
上の街が鉄臭くて逃げてきたつもりだったが、無機質な地下の方が、俺のような退廃的な人間には不適合かもしれない。
言葉の交わされない通路を見て鬱がっている場合ではない。3番テーブルが呼んでいる。
平日正午の西梅田は色の無い地下街。
小雨を嫌って地下へ沈む人ばかり。みんな、肩を濡らしている。彼らは目的地しか目指さない。地下に潜ってまで、寄り道を楽しむ余裕などない。昼時くらい、注文に押し倒されてみたいものだが。
上の街が鉄臭くて逃げてきたつもりだったが、無機質な地下の方が、俺のような退廃的な人間には不適合かもしれない。
言葉の交わされない通路を見て鬱がっている場合ではない。3番テーブルが呼んでいる。
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