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異常なリモコン片手に放浪旅 ~主人公は主観的で感情的~  作者: アヤミ ナズ
魔人族の大陸:スローム王国ミミ村編
40/64

番外その2(2/2) とある男の再スタート

前回の続きです。




「というわけで、今回は本当にご迷惑をおかけしました...」

「...まぁこうして礼を言われた手前、君のことをとやかく言うのは止しておこう...」



 俺が一方的に話したにもかかわらずドーマさんはそう言って、若干冷たい感じを漂わせていながらも決して俺のことを責めたり逆に優しくしたり等はせず、あくまで客観的に返してくれた。



「そもそもアリザ君が君に接触しようとしなければこんなことにはならなかったし、ガルシオ自身もだいぶ警戒が甘かったのが原因の一つでもあるしな?」

「...そうっすね...」



 俺に対して言葉を返したドーマさんはガルシオの方を向くと、そのときの光景を思い出しながらガルシオに若干厳しめの言葉を放った。

 それに対しガルシオはその表情を悔しげなものへと変えたが、その表情は逆に俺自身へガルシオに対し申し訳ない気持ちを抱かせた...。



「だが、結果的に殺傷行為を働いたことに変わりは無い。それに君の進言通りなら、少なくとも既に二人は殺しているのだろう?」

「はい、間違いないです...」



 ドーマさんはガルシオから、今度は俺へと視線を移動させるとそう告げた。当然俺はその問いかけに正直に答える。

 ...もしここで "あのとき言ったことは全部嘘です!" とか言ったら果たして罪は消えるのだろうか?......いや、仮定の話だとしてもそんなこと二度と考えないようにしよう。そんなことをすれば俺があの二人を殺したという事実は消えても、死んじまったあいつらに二度と顔向けできねぇ...。



「...まぁ、その事実は君しか知りようがないから何ともいえないが......そのことも踏まえた上で、今回の一件は王国の防衛省へと報告した」

「そうですか......」

 


 そう告げたドーマさんは、とても冷たく感じた。いや、もしかしたら今の状態が基本なのかもしれないが、今の俺にとってはその姿が俺自身の今後を暗示しているかのように思えたのだ。

 

 ドーマさんが俺にそう伝えると、



「それで?結局防衛省のお偉いさん方はどんな判断を下したんですか?」



と言いながら今まで放置状態にされていたガルシオは、ドーマさんにことの詳細を聞いていた。俺としても早くこんな落ち着かない状態から解放されたいので、同意見であった。

 

 ガルシオから問いかけられたドーマさんは一呼吸置くと、手元に持っていた用紙を広げ恐らくそこに書かれているであろう内容を読み上げた。



「..."今回の一件に関しては、最優先事項をレビアという存在の捕縛とする。万が一国民に被害が及ぶと判断された場合は、国王の名の下に対象を殺すことも許可される。なお、本件に関わった主要人物はウィースにて取り調べがあるため、早急に連れてくるように。

 以上を以て、本件"飢餓狼の群れ撃退"の事後報告とする。 ~スローム王国防衛省長官ヒューズ・ビルト・グルータス~"


 ...これが報告の全文だ」



 ドーマさんが読み上げた内容はだいぶ簡略化されていたが、何となく理解した。つまり...



「"今回の一件はレビアとか言う奴が悪い。だけどいろいろ聞きたいことが山ほどあるから、取りあえず関係者だけでも連れてきて具体的に内容を教えろ" っと。

 ...こんな所ですかね?」

「まぁ雑破に言うとそんな感じだが、もう少し言葉を選べ。国直々に言われることなんてそう多くはないんだから、今回の一件がどれだけ危険性のあるものなのか理解しておけ」

「...了解です」



と、ガルシオが言ったように簡単に言うとそんな所だが、実際の所よく分かっていないところがある。俺はそのことをドーマさんに尋ねた。



「ドーマさん。その"関係者"っていうのは具体的に誰のことなんですか?...まぁ、当然俺は含まれているとは思いますが...」

「あぁ、...確かにザルバ君は当然入っている。その他としてジルト隊長...は、村の防衛という面から考えて流石に離れることは出来ないが、代わりに私ともう一人の騎士が向かうことになっている。

 そしてもう一人の当事者であるアリザ君と、参加した冒険者の中から代表してディスパー殿が向かってくれることになった」



 そう言ったドーマさんの言葉を聞き、俺は素直に納得した。...まぁ、妥当なところか。

 正直ガルシオ辺りがついて行くかと思ったが......俺が付けた傷はまだ治りそうではないみたいだし、別に騎士がついてくるんだろうな...。


 俺がそんなことを考えていると、ドーマさんがさらに続けた。



「それと、ユウ・アサヒも同行することになった...」

「?どうしてユウもなんですか?...まぁ、確かに今回の一件に関してはユウの尽力が大きいとは思いますけど...」



 ドーマさんの言葉に応えたのは俺より先にガルシオであった。確かにガルシオの言う通り、その人選は少々おかしいように感じる。

 俺が聞いたところだとそのユウっていう奴は、ほんの二日前にこの村に来たばかりのはずで今回の件に対しかなり尽力してくれたとはいえ、あくまで一人の冒険者であるはずだ。

 既にディスパーさんが代表として向かうはずであるのに、そいつが同行する理由が思い当たらない...。


 そんなことを恐らくガルシオも考えていたらしく、俺とガルシオ。二人の顔を交互に見たドーマさんは一拍おくと、その理由を話し始めた。



「まぁ、話すとそこまで長くは無いんだが...。

 報告する上でやはりザルバ君のことを伝えるのは当然だったんだ。だけど如何せん、その全貌を知っているのが彼だけでね...。

 しかも今回のザルバ君を正気に戻した方法や、魔物を特定しその能力までも解析したやり方に上層部が興味を持ったらしくて、 "だったらいっその事関係者として一緒に取り調べればいいじゃないか" という結論に至ったみたいなんだ...」

「...それって、いいんでしょうか?」



 ドーマさんが話し終える、その話にそう問い返したのはガルシオだった。確かに王国側の言い分はもっともだし、俺としても若干違和感はあるにしてもそれに応じた方がいいように思える。

 だが、ガルシオとしては若干疑問が湧いているようだ。



「まぁ、ユウ本人が応対して"それでいい"と言ったみたいだから、私としてもこれ以上何も言うことが無いのだが...」

「?...ユウが、言ったんですか...?」



 そう言いながらガルシオは、ドーマさんからの返答に未だ難しい顔をしたまま考えに耽っている。ガルシオがそこまで悩む理由を知りたかった俺は、取りあえず事情を知らないままというのもユウに失礼だと考えガルシオにその理由を聞いた。



 


 ガルシオから理由を聞くと、そのユウって奴はあまり自身のこと話したがらないらしい。それは今現在もそうで、ガルシオとその妹であるセリア、ジルト隊長さんにシルビアさん以外には殆ど自分の事を話していないという。

 そんな人物だからこそ、いくら王国からの頼みとはいえ "どうせ拒否するだろう" とガルシオは考えていたらしいため、その事実に疑問を抱いたというわけだ。



(確かに...。そこまで隠すような奴が、今更自分から公表しに行くっていうのは変だよな...)



 俺はそう内心考えていたが、ドーマさんから伝えられた言葉によりその考えが改められた。



「どうやら最初は行くことを嫌がっていたらしいんだが、自分が同行することでザルバ君の無実が証明されるのならばと決意したらしい...」

「へ?なんで俺?」



 ドーマさんから伝えられた真実はあまりにも突拍子もないことであり、俺は呆然としていた。

 それもそのはず。俺とユウは昨日会ったばかりに加え、話した内容と来れば全く記憶にないくらい薄っぺらいものであったはずだ。

 そんな奴相手に何でそこまで出来るんだろうか?



(まぁ正直言って嬉しいけど......ホント、何でだ?)



俺は内心そんなことを思いながらも、本音の所は嬉しくて堪らなかった。ユウの本心は分からないが、助けてくれるというのであれば最大限に頼らせて貰おう。たぶん、それぐらいしか今の俺には出来ないからな...。



「取りあえずユウのことは理解したとして、出立はいつになるんですか?」

「あぁ、それならば明日出る定期便に便乗して村から出ようと思っている。確かアサヒもそれに乗ってウィースに向かうつもりだったようだしな。

 それでも流石にザルバ君の今の立場から考えて、ある程度周囲に感づかれないように紛れるつもりだ。正直言って、君に疑念を抱いている人間は少なからず存在しているからな...」



 そう言ってドーマさんは、"自分の話すことはこれ以上ない"というかのように、今まで座っていた椅子から立ち上がり部屋を出て行こうとした。

 確かにドーマさんの言うように俺のやったことは誰が聞いても重罪であると認識するだろう。そんな中俺が大っぴらに行動できないという事に関しては特に疑問には思わない。


 

「取りあえずそういうわけだから、今日一日はこのままの状態になる。正直言って君は歴とした被害者であるというのに、こうした扱いをしてしなければならないのは本当に心苦しいが......辛抱してくれ...」

「いいんですよ、それは。なんだったら、こうやってある程度動けるような状態でいさせてくれるだけでも有り難いくらいですからね...」



 俺がそう言うとドーマさんは一言 「そうか...」 と零すと、扉を開けて部屋から出て行った。

 実際俺が言ったように、人殺しの重罪を犯したのにこんな待遇をしてくれていることには感謝しなければならないだろう...。


 俺は内心そんなことを思いながら、現在進行形で居座り続けている人物を見ながら若干いぶかしげな表情を作り、向かい合った。その人物は当然、ガルシオである。



「で?お前はいつまでそこに座っているつもりだ、ガルシオ...」

「?...あぁ、そういえばそうだったな。

 実を言うと、こうしてお前の所を訪ねてきたのはドーマ副隊長からの報告を聞いて、それを加味した上でお前に聞いて欲しいことがあるんだよ...」



 そう言ってガルシオは俺からの問いかけに応じると、本来の目的を話し始めた。......そういえば、何でこいつがこの部屋に来たのか聞いてなかったな...。

 いや、聞きはしたがこいつ...全然話そうとしなかったもんな。いつもなら、こっちが聞いてもいないのにぺらぺら喋り始めるくせに...。


 

(取りあえず、何で俺の所まで来たのか漸く話してくれるみたいだな。...しかし、一体何の話だ?)



 ガルシオが話してくれるようになったはいいが、その内容に関して俺には今ひとつ思い当たるものが無い。まぁ、ドーマさんからの連絡を聞いた上でって事はその内容次第で話さないつもりだったのかもしれないしな。

 そういうことなら、聞いておくのも悪くないだろう...。



「なるほど...。で?聞いておきたい事って何だよ。治療費なら今すぐには用意できないが、もう少し待ってくれればある程度は返せるとは思うが...。悪い、今はこんな状態だからよ。もう暫く待ってくれ...」

「?いやいやいや、そういうことじゃねぇって!俺が聞きたいのは......ザルバ。お前、国軍に入る気はないか?」

「............は?」



 俺の予想を慌てて取り消すガルシオは、次の瞬間そんな言葉を放った。

 突然のこと過ぎて俺は脳内でその言葉の意味を理解するのが遅れて、かなりの間黙っていたがそれもやっとの事で絞り出した言葉が全てを表現していた。つまり...



(何言ってんだ、こいつ?)



である。

 まぁ正直言って、こんな事態に関わった俺が今後も冒険者としてやっていくとしたら、確実に広まったであろう噂の数々に耐えていかないといけない。確かにその現実は非常に辛いものだと思う。


 だがそれは国軍でも同じ事で、どのみち俺はこの事実から逃れることは出来ないのだろう...。



「...申し出は有り難いけどよ。正直言って俺にはやる意思も素質も...資格もねぇ...。もし俺のことを気遣っての言葉なら、悪いが迷惑だ...」

「...そういうつもりじゃなかったんだが......まぁ、結果的にそうかもしれないよな...。

 だけどよ、もしこれが単なる俺の同情だけじゃないとしたら?」



 俺からの若干とげのある返しにガルシオは苦笑い苦笑いで返してきたが、その後に少しばかり気になる言葉を残した。

 当然俺は



「...どういう意味だ、それは?」



と問いかけた。

 はっきり言って、その内容自体に同情以外のものがあるとは思えなかったし、仮にそれ以外の理由だとしても俺自身頷くつもりはなかった。

 ならばなぜ俺は聞いたのか?......それはたぶん、何か理由が欲しかったのかもしれない。そう......ガルシオからの提案に素直に "ありがとう..." と言って頷く理由が...。


 そんな俺の心情を察してなのか知らないが、ガルシオの表情には少しばかり嬉しそうな笑みが見えたような気がした。だがそれもすぐに真剣なものへと変化し、



「実はな、今現在スローム国軍の人数が減少状態になんだよ。確かに騎士になればそこそこ給金が貰えるが、一般の兵士には通常の冒険者よりもかなり低い給金しか期待できねぇ。

 そんなこともあってか、募集しても全然人が集まんねぇからこうしてお前を誘ったってわけだ。まぁ、今後のお前のことを考えると、こうした就職先はそこまで嫌がるもんじゃねぇと思うけど?」



と、若干終盤は嫌らしい笑みを浮かべて俺へと投げかけてきた。

 確かにガルシオの言う通り今後は噂の影響が徐々に出てくるし、仮に冒険者以外の職業を探すとしてもそんな簡単に見つかるわけがない。

 だが...



「それでも、俺にはやれるとは思えない。というよりも、きっとその中に俺が入ったら事情を知ってる奴らからして、唯々気まずいだけだろう?

 それなら今まで通り冒険者としてやっていくさ...」



と、ガルシオから折角付けて貰った理由を俺は払いのけていた。実際俺の言ったことも間違いではないが、それでも俺としてはどうしても素直に頷けなかった。......はぁ...。



「そうか......そうだ、ザルバ。話は変わるけど、この国における罪人の処置って知ってるか?」

「あ?...確か、罪の重さによって労働の種類と何年やるかが決まるんだろ?」



 唐突に聞いてきたガルシオの話は俺も知っていることであった。俺の言ったように罪人はその多くが"労働"というもので刑を償うのだ。

 これは、唯々牢に入れる事よりも人道的で尚且つ国の益になることでもあるため人間族アビスの国では殆どの所がこの法を適用している。まぁそれも、ある程度気性が荒くなく更正の余地があるものは自由があり、それ以外だと施設なのかでのみの労働なのだが...。


 とまぁそれは置いておいて...



「で、それが何だってんだ?」



と俺はガルシオに問いかけた。それもそのはず。

 この場においてその発言はあまり関係性が薄く、特に今話すべき事柄でもないはずなのだ。だからこそ俺はガルシオの言葉に疑念を抱いた。



「いやな、そのことでここ最近一部に修正が入ったんだよ」

「修正?」



 俺の問いかけに対しガルシオは少しばかり口元をつり上げ、若干悪巧みでもしてそうな奴の表情になった。その様子を見て俺は、ますますその内容に興味が湧いたのだった。そして俺がその内容について聞くと、



「実はな、さっき話した国軍の兵士が減っているって言う問題はな、結構な重要案件でよ。正直このまま誰かが志願してくれるのを待っているわけにもいかないし、かといって兵役なんてもので無理に義務化するほど切羽詰まった状態じゃない。

 それでも今現在の国軍の数だとどうしても緊急時に足りない恐れがあんだと。というわけで...」



とガルシオは俺の方を見ながら自身の表情に笑みを浮かべていった。......まさか...。



「念のため聞くがその対策として、俺みたいな罪人を代わりに配属するとかいう頭おかしい案があるわけじゃないよな?」

「なんだ、知ってんじゃねぇか」

「......マジでか...」



 俺の言葉にガルシオは意外そうな顔をしながらも、その真相を答えてくれた。正直何となくでいった言葉で確信は全くなかったのだが、...まさか本当だとは思わなかった...。



「しかしいくら更正の余地がある奴だとしても、元は罪人だろ?...はっきり言ってそんな奴に国の正式な役職である国軍を任せられるわけねぇだろ......国のトップは何考えてんだ...」



 そう俺は呟いた。実際俺ですら頭を抱えたくなるような考えであるし、そんなことを思いついた奴はバカなのか天才なのかでしか判断が付かない。それくらい突飛な発想過ぎるのだ...。


 そんなことを考えている俺に対しガルシオは、



「まぁそうは言っても、流石にそんな大勢を採用するほど国もバカじゃない。よほどのことがない限り、あくまで特例に一種だからな。修正されてから採用までいった奴はそんなに多くない」



といって若干の補足をしてきた。

 まぁそれもそうだ。万が一それが国民に危害が及ぶようであれば国の信用に関わる。......というか、よくそんな案件国民が許容したよな......それだけが疑問だ...。



「まぁそんなわけだから、お前が国軍に入れる可能性はあるってことだ!だから、心配すんな...」

「......確かに、万が一そうなったら国からの命令だし断ることはないと思うけどよ...。

 そもそも俺がそうなれる根拠がねぇって...」



 ガルシオからの言葉に俺は納得しつつも、そんな当たり前のことを返した。俺の言うようにたとえ特例で認められていても俺がそうなれる保証はないし、なったとしても果たして採用されるか分からない。

 自慢じゃないがこれでも俺は戦うことでしか稼いだことがないし、国軍みたいな所で上手くやれる自信もない。......だが、



「なに!そんなの俺がドーマ副隊長に掛け合って、上手くそうなれるように頼むさ!...だからよ、もしそうなれたら国軍として一緒に働こうぜ、ザルバ!」



と全く信じて疑わないガルシオの表情を見たら、先ほどまでの後ろ向きな考えが吹き飛んだように感じた。正直言って、俺なんかにここまで関わってくれる奴も珍しい......が、きっと情に熱いのガルシオにとってはこれが普通なのだろう...。



「まぁ、今の段階でどうなるかは分からんが、もし国軍で働けるようになったらそうなればいいな...」

「!あぁ、きっと大丈夫だ。...それに、このままだと国軍が人手不足でますます俺みたいな若い連中に仕事が回ってくるしな...」



 俺が呟くとガルシオは若干くらい表情をしながらそんな言葉を零した。どうやら人が少ないというのは本当らしく、中々に厳しい中をガルシオは駆け抜けているようだ......普段はあんなにおちゃらけてんのに...よくやるな、こいつ...。



 それから俺たちは少しばかり話を続けたがそろそろ食事の時間らしく、ガルシオは部屋から出て行った。



「まさか、こんな俺が国軍とはねぇ......まぁ今考えても無駄か...」



 俺はそんな独り言を呟きながら、部屋にあるベッドに横になった。

 正直そんなに上手くいくとは思っていないが、万が一そうなったのならばやってみるのもいいかもしれない。



(いつの間にか、俺自身の中で理由が出来上がってたみたいだな...)



 俺はそう内心思いながら食事が運ばれてくるまでの間、少しばかり仮眠を取るようにした。...少しばかり色々ありすぎて若干頭が疲れた...。

 そして俺の脳は暫しの間休憩を取ることにした。






 この時点で俺は結果的に罪人として扱われないのに、結局国軍に入ることになったのだがその話はまた機会があったら話そう...。



というわけで、まさか二話跨ぐとは思いませんでしたがどうにか書き切りました。閑話はこれで終りで、少しだけ情報整理をしたら新章に入ります。

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