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異常なリモコン片手に放浪旅 ~主人公は主観的で感情的~  作者: アヤミ ナズ
魔人族の大陸:スローム王国ミミ村編
33/64

No.031 現れた恐怖と襲われた騎士

前回の答え『弓使い』

今回の話、ユウは出てきません。



 ユウたちがセリアより、ジルトからの連絡を受けた数時間前、ジルトたちはクルスの森の東部、やや流れが急な川の存在する地帯にいた。ジルトも当然のように、騎士一人、冒険者四人というパーティーを一時的に組んで、捜索をしていた。

 ちなみにユウの所より少ないのは、ユウの冒険者ランクが新米ニューナーであることと、セリアが騎士の中だと一番年下であることが大きいのだが、それは今関係ないだろう...。


 そんなわけで現在ジルトのパ-ティーは、男3の女2で構成されている。



 現在ジルトたちは、川の付近を捜索していた。その川の周辺は地面がむき出しで石が辺りに転がっており、地球における"河原"のような場所であった。

 その理由としては少しだけ川の水位が下がっているのが原因のようである。


 まぁその辺りは、地球と同じような気候である世界イリスを考えたら、今は段々と寒くなっていく時期であるため、当たり前のことであったが。


(※魔人族領は現在、地球の南半球の春辺り)



 とまぁそんなことは置いておいて、現在ジルトたちは川の付近を捜索しつつも、小休憩を摂るべきか悩んでいた。

 それもそのはず、先ほどまで彼らは気狂鳥スラングバードの上位種である "幻覚紫鳥ホルースバード" という魔獣との戦闘を繰り広げていたのだから...。




 さて、ジルトたちのパーティーはどうやらこの辺りなら魔物に囲まれても直ぐに気づくと考え、少しの間だけ休憩を取るようにしたようだ。そして、冒険者たちが先ほどの戦闘について話し始めた。



「しかし、まさか幻覚紫鳥が出てくるとはな...。あの魔獣は確かもっと奥まで入るか、それでももっと魔人族ウビスの国"ソクラデット"の方にいなかった?」

「それは...そうだけど。...でもさ、実際出てきてるところを見ると、そんなの今は当てにならないんじゃない...?」

「確かに...マインの言う通り、今は起こっていることを正面から受け止めるしかないだろう。

 正直、飢餓狼が百体近くの群れでいること自体が異常事態なんだし、今のクルスの森はその感覚でいるのと危険だな...」

「...それもそうか...。いや、悪い。ちょっと心構えがなっていなかった、許してくれ」



 そんなことを言い合いながら、冒険者の三人は先ほどの戦闘を思い出しながら、現在この森における魔物や魔獣が異常であることを理解していた。

 ちなみに今話していた人物たちは、最初に話し始めた人物から、ディスパー、マイン、ケインという名の冒険者たちであった。その冒険者ランクは"経験者ペリスナー"であり、これは十分に実力があるという証明でもある。


 そんな彼らを含め、もう一人の冒険者とジルトを会わせた計五人が、先ほどまで戦っていた魔獣、 "幻覚紫鳥" とは何なのか。それは以下に述べるとおりだ。



==========


幻覚紫鳥ホルースバード

 魔獣。通称"惑わせる鷹"。

 この魔獣は、気狂鳥の"狂乱同調(スラングチューニング)"がなくなり、その代わりなのか別に "錯乱音波(コンフィーブ)" という固有魔法を持っている。これは、自身の鳴き声を音の波にして対象へとぶつけ、その波が当たると対象は錯乱状態になるのだ。


 この魔法は気狂鳥のものよりも効果が高く、最悪の場合幻覚に怯えた人物は、周囲に刃を向ける程の錯乱状態に陥る。

 そんな魔法を使いながらも、自身の最大で五メートルにもなる大きな身体で、物理的な攻撃も仕掛けてくるので、かなり厄介な鳥だ。その身体は深い紫色の羽毛で覆われている。


==========



 そんな魔獣との戦闘を振り返っていた彼らの内、ケインがジルトへ


「まぁそれも、これだけの人数がいることで、一体くらいなんとかなったけどな...。それよりも、ジルト隊長さん?これからの方針としては、何処を探すんだ?もうだいぶ深くまで入ってきたと思うが...」


と、未だ痕跡が掴めていない飢餓狼の群れのことを、事実上このパーティーのリーダーであるジルトに問いかけてきた。

 なぜならば、今この場に至るまで何体かの飢餓狼に遭遇してきたが、その全てが単体かいても五体ほどの集まりで、百体どころか十体以上の群れにすら出会っていなかったのだ。いくらなんでも話が違いすぎる。


 そんなケインからの指摘にジルトは暫く考えていたが、それも数瞬の間で切り上げ、自身の視線を先ほどの三人では無い人物へと向けた。 



「それもそうだな......おい、お前の名前...確か..."アリザ"で良かったか?」

「へ?......そうだけd...いえ、そうですよジルト隊長さん」



 そんな返しをしつつ、自身へと向けられたジルトからの視線に若干戸惑っていたのは、ジルトから"アリザ"と呼ばれたマイン以外の女性冒険者であった。その女性は、少々幸薄そうな表情をつば付きの帽子によって出来た影で、より薄くしていた。

 格好は重装備で無いところ、攻撃系の武器を持っていないところを見ると、基本的に遠距離からの魔法による攻撃がメインであるらしい。


 ジルトはなぜそんな彼女のことを呼んだかというと、



「そっか、なら......この先で合ってんだよな?お前ら五人組のパーティーが飢餓狼百体に遭遇したっていうのは...」



と、ジルトが言ったように、彼女...アリザは、冒険組合へと飢餓狼が百体で襲ってきたという報告をしてきた、まさにその人だからであった。そんな彼女であるから、今回の依頼、というか調査の現場リーダーでもあるジルトのパーティーへと組み込まれていたのだ。



 まぁそのことは今は置いておいて...。



 ジルトからそんなことを問いかけられたアリザは、



「はい、...確かにこの近くのはずです。


 実際昨日受けた依頼通りに、飢餓狼の撃退をするためさっき幻覚紫鳥との戦闘を行った場所辺りまで来たのですが...。そこで何体かの飢餓狼を見つけ、不意打ちで発動した火炎弾ファイアブレットで一体を倒したんです。

 すると、その他の飢餓狼が、こちらへと攻撃してこないで逆にこの川の方へと逃げていったんですよ。


 さすがにそんなこと初めてだったんですが、組合からの依頼達成条件は最低十体だったので、そのまま追いかけたんです...。そしたら...」



と、昨日の状況を大まかではあるが、それでもジルトが分かるように説明していた。...が、それも最後の方になると、昨日の記憶が恐怖として蘇ってきたのか、その顔を誰もが分かるくらいに青くしていた。

 それだけ飢餓狼百体に追われるというのは、あり得ないことであると同時に、とても恐ろしいことなのであった。


 そんなアリザの様子を見ていたジルトは、流石に気を悪くしたのかそれ以上話を続けようとは思わなかった。



 そんなこともあり、その五人の中には静寂が訪れ、時間が止まったようになっていた


 ...がそれも、ジルトの脳内へある人物からの連絡が入ることにより、再び動き出した。

 その人物とは




(こちらガルシオ!飢餓狼の群れを発見。約百体だと思われるため、応援求む!場所は、空を確認するように!)



という内容から分かるように、ガルシオであった。そんな連絡が入るとともに少しの間を空け、ジルトたちのいるところより北側の空で赤い煙が昇っていた。どうやら、その方向にガルシオたちのパーティーがいるようだ。


 ジルトから先ほどのガルシオの連絡を聞いたほか4名は、ジルトも含めその場を後にし、煙の揚がっている方角へと走っていった。...ちなみに、そのとき運悪くセリアたちは飢餓狼に襲われていたため、ガルシオからの連絡に気づくことが出来なかったようだ...。




 現在、ジルトのところと同じ数での編成をされたガルシオのパーティーは、五人が全員神経を研ぎ澄ませていた。

 それもそのはず。今目の前にいるのはまさに、今回の目的でもあった飢餓狼の異常な数の群れであった。ちなみに、目の前と言ってもギリギリ視認が可能な距離を取っているため、そう易々とは気づかれていないようである。


 そんなガルシオに



「...ガルシオ」

「?...ジルト隊長ですか...」



と、声をかけてきた存在がいた...が、自身の名前を呼ばれたガルシオは特に驚いた様子も無く、冷静に声の主を特定したようだ。

 普通ならそんなの誰でも騒ぐようなものだが、ガルシオだって立派な騎士だ。流石に背後からの存在を警戒せず、その気配に一々驚いたりなどはしなかった。それだけ今の状況は緊迫しており、一瞬の油断が死へと直結するのだ。



「飢餓狼の群れはどんな感じだ?」

「そうですね......連絡をしたように百体くらいはいそうですけど、さっきから特に動く様子はないです。...が、若干先ほどよりも数が増えてるみたい....に見えます。...あまり確信は出来ませんが...」



 ジルトからの曖昧な問いかけにガルシオは、現状の飢餓狼の状況を簡単に説明した。実際、相手に気づかれないように相当距離を取っているので、その全貌が中々確認しづらいのだ。ガルシオはそんなこともあり、上手く飢餓狼の行動が掴めないでいた。


 そんなことをガルシオからの言葉から、ジルトは "まぁ、この距離なら仕方ないか..." となんとなく察し、自分のパーティーメンバーの一人、ディスパーに話しかけた。


 

「なぁ、ディスパー。確かお前の名称の一つに"狙撃手"っていうのがあったよな?」

「?...まぁ、あるけど。今更そんなこt......あぁ、なるほど。...了解、任せてくれ」



 ジルトから突然自身の名称につい問いかけられたディスパーは、最初何のことかよく分からなかった。が、すぐにその言葉の意味を理解し、自身の名称を発動させた。



==========


『狙撃手』

 この名称は、遠距離から攻撃する武器を使う名称 "弓使い" や "砲撃者" 、 "投擲者" などがランクを上げ、進化させたものだ。


 能力は、自身が使う武器を扱う上で必要となる機能が上昇する。例を挙げると、視力が一般的なそれよりも上がったり、照準が定まり易くなったり、一度の攻撃による効果範囲が増えたりなどがある。

 これは、進化前の名称が持つ能力よりもさらに効果が上がり、その上"魔法弾マジックショット"と言う能力も使える。


 能力としては、弓による攻撃なら通常の矢ではなく『炎の矢』や『風の矢』などの"魔法"として発現させ、攻撃するのだ。

 同様に、銃を使うものなら弾を各属性ごとに放てて、投擲者なら各属性による球を投げて攻撃できる。...が、これは十分に魔力操作ができないと発動しないため、それなりに鍛錬が必要となる。


――――――――――――


 ちなみに武器を扱う名称持ちは、使用する武器のみだが自身の魔力を宿すことが可能で、その魔力を自身が使える魔法に現象として発現することが出来る。...まぁ、魔術士の"魔力付与エンチャント"よりはだいぶ威力は劣るが...。


==========


 


 そんな理由からジルトは、視力が上昇する名称持ちのディスパーに飢餓狼の群れを確認して欲しかったため、彼の名を呼んだのだ。事実、ガルシオのパーティーには遠距離からの攻撃である魔法士はいたが、そうした視力を上げる名称持ちはいなかったのだ。

 

 実際、物理の強化魔法に "能力強化" があるが、これは物理の中級魔法であるため使える人物は多い方ではない。だからこそ、ディスパーの"狙撃手"やユウたちのパーティーメンバーの一人、サーシャが持つ"弓使い"の名称がその代わりになっているのだ。



 さて、そのことは今は置いておいて...。



 ディスパーは自身の名称による視力の上昇で、飢餓狼のいる方向を確認して...ある異常な光景を目の当たりにした。なぜなら、飢餓狼の群れの先頭に人が立っていたのだ。その人物は...



「なっ!...なんで、"ザルバ"が、あの魔獣たちの輪にいるんだよ...」



と声を押し殺しながらも、相当に困惑した感情を含んだディスパーからの言葉通りに、そこにはザルバがいたのだ。


 そんな言葉を発したディスパーにジルト...ではなく、ガルシオが



「...ディスパー...、それは本当か...?もし冗談で言ってんなら、いくらなんでもふざけすぎだぞ...」



と、かなりドスのきいた声で返してきた。ガルシオとしては、ディスパーから放たれた言葉がとてもではないが、信じられるものではなかったのだから仕方がなかったこともある。

 ...が、それよりも、昨日まで冒険組合にて一緒に自身の妹のことについて話していた人物が、そんなところにいることで、一種の混乱状態にあったのだった。


 ガルシオからの言葉にディスパーは、若干口ごもりながらも、その問いかけに反応した。



「...流石に、同業者でそんな冗談言わねぇよ...。俺だって信じられないけど、......事実だ...」

「...そっか...。いや、すまなかった...」

「いいって、別に。...それよりもこれからどうするんだ?ザルバがあんな所にいる理由を、出来れば本人に直接聞きに行きたいけど、...いくらなんでも危険すぎるぞ...」



 そう言ってディスパーはガルシオからの謝罪に端的に返すと、その視線を現場のリーダーであるジルトに向けて、今後の行動に対し意見を求めた。彼の言う通り、現状ザルバの存在に関しては不明な点が多いため迂闊に近づけず、接近してまで聞きに行くことは困難であった。


 そんなジルトはディスパーから報じられた内容に、ガルシオほどではないが戸惑っていた。しかし、そのままでは何も解決しないため、その思考を今後の方針について考えることにし、まずは他のパーティーが到着するまで待とうと提案しようとしたが、



「あ、あの!...私が行って聞いてきます。ザルバは、その...私たちのパーティーに参加してくれていたので......もし、何らかの事情があるのなら、私が責任を持って聞いてきます...」



というアリザからの言葉によって、それは遮られた。



「おい、流石にそれは認めらんねぇぞ...。そんなことしたら、飢餓狼の群れが一瞬のうちに襲ってくる。

 実際ザルバがあんな所にいて、全く周囲の飢餓狼から襲われていないことすら不気味なのに、わざわざそんな危険を冒してまで接近する必要はないはずだ」



 アリザから放たれた言葉に、ジルトはあまりにも無謀すぎる内容だと指摘し、その方法を止めるように言った。現状今いるパーティーは五組の計三十人弱であるため、流石にあの数の飢餓狼を相手にするには、もう少し人数が集まってからでないと危険すぎるのだ。

 だからこそジルトは、アリザからの提案を却下したのだ。



「大丈夫です。直接干渉するわけではなく、遠くから音魔法の"音鎖ボイスチェーン"で本人にのみ聞こえるよう声を届けるだけですから」

「...まぁ、それなら滅多なことがない限り気づかれないとは思うが......ドーマ」

「?...何でしょう、隊長」



 アリザからの提案を聞いたジルトは、その方法も少々危険だと思いながらも暫く考え、ガルシオ以外にその場に来ていた、他の騎士の内ドーマという人物の名前を呼んだ。なぜ彼かというと



「確かお前、風魔法が得意だったよな?」

「はい、そうですが...」

「そうか。...悪いけど、"遮蔽気流ブレイクエフォー"を張って、アリザの補助をやってくれないか...?」



というジルトの発言から分かるように、ドーマという騎士は風魔法に適性があったのだ。ちなみにユウが昨夜使った"凪化クワイト"を下級の音魔法だとすると、遮蔽気流ブレイクエフォーは中級の音魔法である。

 その効果は、凪化が音のみを遮断するのに対し、遮蔽気流は臭いや気配までも遮断する。


 そんなジルトからの頼みを聞いたドーマは



「...私としては、接近自体反対の立場ですが......分かりました。お引き受け致しましょう」



と、若干渋りながらもそれを聞き入れた。そのドーマの反応を見てジルトは安心すると共に、未だに難しい顔をしているガルシオへと視線を向け、


「それと...ガルシオ。お前も、行きたいなら行ってもいいぞ?」


と言って、ガルシオにも許可を出した。それにガルシオは少々悩みながらも、


「...ありがとうございます、ジルト隊長...」


と、ジルトへ感謝の言葉を伝えた。ガルシオとしても、アリザがザルバの様子を見てくると言ったときに、自分も一緒に行きたいと考えた。...が、それも自身の騎士という立場を考えたら、軽々しく言っていいものではないと思い直したのだ。

 それ故に先ほどまで、ずっと難しい顔をしていたのだが、ジルトからの言葉によりその表情は決意の籠ったものへと変化していた。



 そして、アリザ、ドーマ、ガルシオの三人は、ザルバへの接触をするため飢餓狼の群れへと向かっていった。

 ちなみになぜ三人かというと、ドーマは特に魔法士というわけではないのでそこまで魔法の効果が高くなく、たとえ少数でも中級魔法だと三人までが限界であったのだ。




 ガルシオたち三人がザルバの下へと向かった後、ジルトは



「...ったく、いつもはチャラチャラしてんのに、情に熱い奴だよな、ガルシオは...」



と言って、呆れると同時に少しだけ嬉しそうな顔をしていた。ドーマはああ言ったが、ジルトとしてはザルバの様子を確認して状況の把握をしておきたかったので、そんなガルシオやアリザの行動は助かっていた。



「良かったんですか、隊長?ガルシオたちを行かせて...」

「ん?...良いんだよ、ゼブ。実際、危険だとしても、ザルバは歴とした救助対象者だ。何らかの事情があってあそこにいるにしても、助けられるならその方が良い...」

「そうですか...」



 ガルシオたちの向かっていった方向を見ているジルトに、ゼブと呼ばれた人物はその言動を改めて確認したが、ジルトからの返答を聞いて、その先は聞かないでいた。

 

 さて、そんなことを言っていた二人の下にディスパーが、



「おい、ジルト隊長さん。どうやら、アリザがザルバに接触できたみたいだ。......見たところ、ザルバの方からガルシオたちの方に向かっているみたいだな...」



と報告してきた。......が、その言葉も徐々に驚愕のもへと変わっていく。



「えっと、ザルバが近づいていって。ガルシオがそれ...を............っな!?」

「!?おい、何があった!ガルシオがザルバに近づいて、それからどうなったってんだ!」



 ディスパーの声が唐突に驚愕へと変わったのを聞いて、ジルトはその先を問いただした。それだけその声には、信じられないものを見たという感情が籠っていたのだ。


 ディスパーはそれに、



「...ザルバが...ガルシオを......剣で切った...」



と、ゆっくり自身が見た光景を伝えた。

 それの言葉は、その場にいたすべての者から、 "声を奪っていた"。







 これが、ユウたちがジルトからの連絡を受けるまでの出来事である。



《問題》『一時停止フリージングタイムの中では、何が出来ない?』

ちなみに、魔法や魔物・魔獣の呼び名は基本、作者が勝手に付けているのでそこまで気にしなくても大丈夫です。

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