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異常なリモコン片手に放浪旅 ~主人公は主観的で感情的~  作者: アヤミ ナズ
魔人族の大陸:スローム王国ミミ村編
31/64

No.029 ランクと急襲

前回の答え 『総合受付』



 さて現在ユウは、限定的ではあるが先ほどのシルビアからの言葉通り、数人のパーティーを組んでクルスの森へと向かって平原を進み、漸く森の手前辺りまで来た。そんなユウは、たった一日の間しか離れていなかっただけで、随分と懐かしいと感じている様子だ。

 が、そんな気持ちは表に出さず、今も周囲の警戒を怠ってはいなかった。


 ちなみに今ユウのいるパーティーは、騎士がセリアで残りがユウ以外だと、男は"ダイマ"と"ベイジ"と"クック"という人物達、女はセリア以外だと唯一である"サーシャ"という人物の、計6人で構成されている。その内ベイルという男が、そんなユウの様子を見て突然話しかけてきた。


 見た目は少々チャラい感じがするが、そう見えるのは恐らく地毛である明るめの茶髪によるものだろう。実際、それ以外はそれほど印象は悪くない。寧ろ、ガルシオよりもちゃんとしていそうだ。



「...なぁ、お前名前は?」

「...?僕ですか?」

「あぁそうだ。お前くらいだよ、ここらで見たことねぇ奴は。だから名前...教えてくれよ。流石に、即興のパーティーとはいえ、一時的な仲間になるんなら名前くらいは知っておきたいしな。」



 そう言ってベイジはそこまで露骨ではないが、ユウへと当然と言わんばかりの態度を示した。流石に、知らない人物と一緒のパーティーは心に引っかかるのだろう。

 ユウもその気持ちを察して



「そうですね。では、


 僕の名前はユウ・アサヒです。この村には昨日来たばかりなのですが、今回討伐の依頼を聞き、僕としては自分の腕に多少自信があるので、ぜひお役に立とうと思って参加したのです」



と、本心を打ち明けた(嘘は言ってない)。



「そっか、...ちなみに冒険者ランクはいくつだ?」

「?冒険者...ランクですか?.......あぁ、それなら確か......ランク1の"新米ニューナー"ですね」



 ベイジからそんなことを言われたユウは直ぐにはピンとこなかった...が、組合の方で登録したときのことを漸く思い出したのか、ベイジにそう伝えた。


 ユウはそのとき、ふと登録したときの状況を思い出していた。







==========


 ユウが冒険組合の総合受付へと向かい、受付をしようとしたときそこには見事にテンプレのような可愛い女性が座っていた。こんな朝から仕事に励むなんて、随分と仕事熱心なようだ。


 そんな女性の容姿に若干緊張しながらもユウは、登録を済ませようと受付の女性に話しかけた。



「...あの~、すみませ~ん...。冒険者に登録したいのですが~...」



...まぁ、通常のユウは女性に対して、こんなもんなのは仕方ないだろう。だって、純情系男子チェリーボーイなのだから...。



 まぁ、そんなことはどうでもいいので、話しかけてきたユウに受付の女性(以下から受付嬢)は、所謂営業スマイルになりながら、マニュアル通りの受け答えをしてくれた。



「はい、おはようございます!冒険者への登録でしたら、まずはこちらに必要事項をご記入ください」

「あ、はい。分かりました...」



 そう言ってユウは、受付嬢から一枚の用紙と書くもの(形状から見て鉛筆と同じもの)を受け取り、そこに書かれている内容を見た。そこには、


---------------------


※1.名前(できる限り本名で)       

※2.年齢(十六歳未満は火と水の依頼の中で一部が受注できません)

※3.種族

 4.出身国

※5.職業(お就きでない方は無記入)

※6.お持ちの名称(内容によっておすすめする依頼が変わります)

 7.その他(必要事項がありましたらこちらに)

 

※なおこの登録を一度抹消された方は、再登録をしない限り組合から名前が消えたままとなりますのでご注意ください。


---------------------


と書かれていた。恐らく※(こめ)と書かれているところは、特に記入しなくとも良いところなのだろうことを感じ取ったユウは、内心 "助かった..." と安堵していた。流石に、 【出身:日本】 と書けないので、そこに関してはさいわいであったのだ。


 そんなことを考えながらユウは、用紙に必要事項を記入していった。ちなみに名称の方は、ぱっと見戦闘系だと分かる"武闘家"を記入した。流石に、飛翔者や魔術士を書いたら最悪受付嬢が驚きすぎて声を上げてしまうと考え、そのままテンプレ通り騒ぎとなってしまうからだ。年齢は......突っ込まれるのはもういやなので、十六歳にしておいた...。...心では泣きながら...。

 

 用紙を受け取った受付嬢の反応は、ユウの考えていたものとは違い



「はい、お預かりします。......へぇ~、その若さでこの名称とは凄いですね...」



と、意外にもぺらぺら喋るような人ではなかった。その反応を見てユウは、先ほどまで異世界のこういったところにいる受付に対して抱いていた、偏見や疑惑を反省し



(なんだ、皆が皆そんなにおしゃべりなわけじゃないのか...。...疑ってごめんなさい、受付さん...)



と、心の中で謝っていた。そして同時に、目の前の名前も知らない受付嬢をだいぶリスペクトしていた。......面倒事が嫌いなユウにとってはおしゃべりな人より、こうした事務的なことを黙々とやってくれる人の方が好感を持てるのだ。


 さて、用紙を受け取った受付嬢はその用紙になにやら記載していって、唐突に



「ではアサヒさん、こちらに貴方の血を数滴垂らしてください」



と言ってきた。その言葉にユウは、以前にもどっかで(というかリーズから)聞いたことがあることだと感じ、なんとなくその理由に気づきながらも、そのわけを受付嬢に聞いた。



「えっと、何でか聞いてもいいですか?」

「あ!そうでしたね...。いきなり血をくださいとか言っちゃったらおかしいと思いますよね。...ごめんなさい...」

「いえ、それに関しては気にしていないので大丈夫ですよ。それより...」

「...そうですね。では......コホン。


 まずこの用紙は錬成士の方がつくった物でして、そこに魔具生成士の方と精霊士の方が協力してつくったものなんです。それを大量に生産して、何億枚という数に切り分けたものがこちらの用紙です。

 そしてこの用紙は、ご自身の血を垂らすことでその姿を手のひらサイズのボードに変化させ、個人の情報を見られるようになるのです。血により情報を示す板なので、その名も"血表示板ブラッディボード"です。

 

 というわけで、お願いします!あっ、ちなみに血を垂らしたら同時にその板に魔力を流してくださいね?」



 そう言って懇切丁寧に教えてくれたお姉さんにユウは、 "ありがとうございます" というと、受付嬢は "これも仕事ですから、気にしないでください" と笑顔で応えてくれた。なんだか、ユウが会ってきた中で一番女性らしい感じがした......が、そんなこと口では言えないユウであった...。



 受付嬢から改めて促されたユウは、まずは気づかれないように自身から液体魔法の"抜血"により血を抜き、それを用紙に垂らす。その後その用紙に魔力を注ぐと、用紙はその形状を変化させ、一枚の板になった。ユウがその板を手に取ってみると、そこには先ほど自身が記入した内容が書かれていた。


 それを眺めていたユウに受付嬢は、



「すると、先ほど記入して貰った内容が表示されていますよね?」

「はい。...これで間違いないですよ」

「そうですか。...では、もう一度その板に魔力を注いでみてください。今度は、ご自身の名称を使う際の魔力で」



と、ユウに確認を取ると共に、続いての作業を促した。

 ユウはその言葉通りに今度は名称を使うときの感覚で、自身のオーラを注いでみた。そしたら、現在表示されている内容の横に、さらに追加の情報が表示されたのだ。

 

 その中身は、



---------------------


名前:ユウ・アサヒ(旭ユウ)

年齢:十六歳(二十歳)

種族:人間族アビス(異世界人)

出身国:※無記入※(不明)

職業:冒険者

名称:武闘家 ・ 探索者 (異世界人 ・ 忘却者 ・ 召喚者 ・ 飛翔者 ・ 魔術士 ・ 魔具所有者 ・ 精霊士)

登録地:トルマーク戦闘・探索合同組合ミミ村支部

(称号:耐え忍ぶ者)


---------------------


と、そんな内容であった。それを見たユウは、現在の板の状態がどういうことなのか分からず、首を傾げていた。

 そのことを受付嬢に問いかけると、彼女は



「それは、アサヒさんの本来の情報です。基本は最初に表示された情報が出てくるのですが、名称もしくは、流石にお持ちではないでしょうが、称号を使うときの感覚で、ご自身特有の魔力を注ぐことで、今の情報が出てきます。


 基本この板は、様々な依頼のため国境を越えることもある冒険者の方々にとって、証明書としてもお使いいただけるものとなっています。生活組合の方で発行されるものに比べ、保証や手当てが付きませんが、それでも各国への立ち入りの際、面倒な手続きが必要なくなるのです。

 

 そのときは、今の状態でも構いませんが、先ほどの情報でも何ら問題はありませんので、ご安心ください」



と、またまた丁寧に説明してくれた。ユウはその女性に  "...マジ感謝感激っす..."  と、心の中で敬礼していた。......なぜならば、ここに至るまで様々な人に会ってきたが、ユウが知らないことを誰しもが "そんなこと当然だろ?" と言わんばかりの態度で、逆に知らないユウのことを疑惑の視線で見てきたのだ。


 それに対し目の前の女性は、たとえ仕事の上だとしてもこうして懇切丁寧に教えてくれているのだ。...今のユウにとっては、それだけでも感激の範疇なのは当たり前だったのだ...。



 さて...受付嬢は必要なことを話し終えたのか、ユウへ



「では、ユウ・アサヒさん。今後貴方の冒険者活動が、より良いものであることをお祈りします。それでは、行ってらっしゃい!」



と、元気よく送り出してくれた。その言葉にユウは、



「はい。本当にありがとうございました、ミルトさん」



と返した。"ミルト"  それは、その受付嬢の胸に付けられたバッチのようなものに書かれていた名前で、恐らくこの女性の名前だと思ったユウは、その名を呼んだ。



「あっ!......はい、またのご利用をお待ちしています、新たな冒険者さん♪」

「はい!...では」



 そう言ってユウは、その受付から離れていった。


 そしてユウは受付から離れたところで、その血表示板には裏にも記載があることに気づいた。

 そこには『職業及び名称・称号のランク』という文と共に、その下からユウが持っている職業や名称、称号のランクが表示されていたのだ。



---------------------


『職業及び名称・称号のランク』

《職業》

冒険者:ランク1

《名称・称号》

武闘家:ランク3  / 探索者:ランク1

(忘却者:ランク4 / 飛翔者:ランク2 / 魔術士:ランク4 / 魔具所有者:ランク1 / 精霊士:ランク1 / 耐え忍ぶ者:ランク3)



『ランクについて』

ランクは1から順に、


ランク1:【新米ニューナー

ランク2:【体得者マスナー

ランク3:【経験者ペリスナー

ランク4:【熟練者プロナー

ランク5:【実力者ハイナー】  となり、横に書かれているもので呼ばれます。


なお、このランクは"実力者ハイナー"まで上げることにより、次の名称や職業へと進化が可能となります。しかし、中にはその状態が最終形態のものがありますので、お気を付けください。


---------------------



「...なるほど」



 ユウは一人、そう呟いていた。



==========






 ...さて時間は現在にまた戻り、先ほどのユウの答えにベイジは少しばかり驚きながらも、



「なんだ。もしかしてお前って、冒険者初めてなのか?」



と聞いてきた。その理由は、ユウが応えた冒険者という職業のランクが1であることを聞いたからだ。ランクが1ということは、いわゆる新米ニューナーと呼ばれる者のことを指して、基本新米は初心者と同列に捉えられる。


 そのためベイジは、ユウが冒険者と言う職業において初心者であることを理解したのだ。



 そんなことを言われたユウは、



「えぇ、ですから色々迷惑をかけると思いますが、そのときはできる限りご教授お願いします、皆さん!」



と言って、周囲にいた同じパーティーのメンバーに頭を下げていた。実際のところ、この森においてユウは一人だけでも十分なのだが、話上初心者であることを伝えてしまったためそう言うことが必然であった。...というか、言わないとおかしかったのだ...。



 そんなユウを見て最初に口を開いたのは、ベイジではなく、先頭を歩いていた残りの男組の内"ダイマ"と呼ばれていた方であった。その男は、若干逆立って見えるような感じの青みがかかった髪型に、現在装備している防具の上からも分かるくらいの頑丈そうな身体を持つ、目算で一九〇センチ以上はありそうな大男であった。

 

 もし名称を付けるなら戦士や剣闘士が合っているだろう、その男は



「なに、お前も含めた全員の出番がないくらいに俺が倒してやるよ!なんたって、俺は魔法士でランク4の"熟練者プロナー"だからな!」



と言って、かなり自信ありげにパーティーのメンバーに言い放った。......その体格で魔法専門なのは、ギャグなのかマジなのか...、今のユウにとっては、そのことで頭がいっぱいであった。そんなユウに対してベイジは、先ほどの話を再開させようとした。



「...まぁ、ダイマのことはいいとして...ユウ。これから冒険者としてやっていくことになるんなら、自分のことは自分で出来るようにならないといけない。

 今回は俺らや騎士のセリアちゃんがいるからいいけど、今後もし単独でやっていくなら死なないように経験を積んで強くなれよ...」

「...あの...ベイジ殿?その "セリアちゃん" というのは、ちょっと...」

「?良いじゃないか、別に。その方が可愛いし、何よりセリアちゃんは若いしね。その呼び方の方がしっくりくるんだよ」

「......そうですか...」



 ベイジはユウへと今後冒険者となることに対する心構えを説明したが、その話の中に出てきた自身のことに関して、セリアが突っ込んできた。しかし、ベイジから全く変える意思がないこと察したセリアは、食い下がらずに無理矢理納得していた。


 

 そんな光景を見ていたユウの下に、未だ会話に参加していなかった残りの二人、クックとサーシャが話しかけてきた。



「どうも、アサヒ君。僕の名前は...組合でも言ったように、クックだよ。僕の基本使う名称は"剣士"だから、武闘家の名称持ちである君とは同じ前衛になるね」


 

 そう言ってきたのは、クックの方であった。彼はユウより若干大きい程度の身体で、片手剣を装備しており、まさに"剣士"っぽい服装をしている。髪型は、焦げ茶色に近い色の髪を適当な長さまで切って、邪魔にならないようにしている。そして、



「改めまして...私がサーシャです。基本は遠距離から攻撃する"弓使い"って言う名称だから、後衛になりますね。よろしく...」



と言ってきた女性...というか少女の名はサーシャであった。

 彼女は少々小柄な身体で、本人の言う通り背中に弓のようなものを担いでいた。なるほど、遠距離専門の冒険者であるのは本当のようだ。

 服は黒を基調にしたもので、頭からフードを被っている。顔が全然見えないわけではないためそこまで支障は無いようだが、それでもどんな顔なのかあまり判別しにくい感じだ。


 そうして、それぞれ改めて自己紹介してきた二人にユウも自身のことを話そうとした、次の瞬間



"グゥウォオオオオオオオオン!!"



という鳴き声とともに、一体の魔獣が現れた。その姿をいち早く確認したセリアは、その魔獣の名を叫んだ。



「っ!皆さん、飢餓狼ハングルフが出てきました!一体だけですが、いつ群れが来るか分かりません。固有魔法も危険ですので、十分気をつけてください!」

「「「「っ了解!!」」」」



 そんな反応をしつつ、セリアを除いて他全員が警戒態勢に入った。しかしそんな面々に対しユウは、一人別の方向を向いていた。そんなユウに対しセリアは、ユウに呼びかけたが



「!?ユウ!早くこっちに集中しろ!」

「...ねぇ、セリア。...この一体は、君らに任せて大丈夫?」

「?何を言っているんだ、ユウ?」



と、突然ユウがそんなことを言ってきたのだ。そのことにセリアは困惑の声を出し、その理由を問おうとしたが



「いいから、...どうなの?」

「っ!?......別に...ユウがいなくとも、十分勝てる戦力だ...」



と、ユウの雰囲気からその先の言葉を飲み込み、ユウからの問いかけにそう答えた。その言葉を聞いてユウは、現在自身が向いている方向へ走り出そうとしていた。

 

 そんなユウの背中にセリアは 



「なっ!?待て、ユウ!一体何処に行くつもりだ!今回の依頼内容は、単独で行動すれば最悪死ぬぞ!そんなことは止めろ!」



と、必死になって呼びかけた。

 セリアの言う通り、飢餓狼は単体ならまだしも群れで襲われると、確実に対処が間に合わずやられるのは目に見えているのだ。だからこそ、今この瞬間にもこの場から一人離れようとしているユウの行動が理解できず、先ほどのように呼び止めたのだ。


 しかしそんなユウは、セリアからの心配など全く気にしていないかのように



「大丈夫。俺を信じて、セリア。...それに、今行かないと間に合わないからさ...」



と言って、一瞬の間にその場から離れていってしまった。


 その後ろ姿を呆然と眺めていたセリアは、ユウの身体全体を覆う"赤いオーラ"を僅かに視界の端で捉えていた。セリアは "あれは、名称の発動時に見える個人の魔力...。ユウのは......綺麗だったな..." と、頭の中で考えていたが、それも



「おい、騎士さん!それよりも、飢餓狼がもう二体増えやがった!早く援護してくれ!」



という、ダイマからの悲痛そうな叫びと共に薄れていった。ダイマの言う通り、現在飢餓狼はさっきの奴も含めて、計三体に増えており、中々に大変な様子であった。

 だからこそセリアは、一度ユウのことは後回しにして、今この場において優先すべきことを判断し、目の前にいる魔獣を倒すことのみ考えていた。



(すまない、ユウ!早くこちらを片付けて、お前の下に向かうから。それまで、どうか無事でいてくれ!)



 セリアは心の中でユウに謝り、飢餓狼へと向かっていった。なぜなら、今現在の数ならなんとかなるが、これ以上増えられると流石に対処が難しくなるのだ。だからこそユウのことはそのままにしたのだ。





 結果だけ述べると、飢餓狼がこれ以上増えることはなかった。そして、セリア達五人が飢餓狼を倒し終る頃に、ユウがなんともないような様子で戻ってきた。

 

 しかしそんなユウの姿は、元々赤黒く血のような色の髪に本当の血が付着しさらにその色を増し、服にも若干こびりついていた。それはまるで先ほどまで"何か"と戦闘を繰り広げていたかのようだった。


 

 



 そんなユウの姿にセリアを始めとした計五人は、事情が掴めず、唯々呆然とするしかなかったのだ。...そんな自身へ向けられる視線にユウが気づくのは、もう少し後のことだった。



《問題》 『水魔法と風魔法の複合では何魔法になる?』

ちなみに、作者はあまりゲームをやったことがないので、魔物や魔獣などで何か "こんなのはどうかな?" というものがありましたら、教えていただけると嬉しいです。

...では。

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