No.022 兄妹と選択
ユウ達が来る少し前、所蔵庫の中では、
「ったく、あいつらまだかよ...」
「そうですねぇ...ちょっと遅すぎる気が...。何なら俺、家まで見てきますか?」
「いや、別に良いだろ。そのうち来るさ。......にしても、暇だな~...」
「...ですねぇ」
と、ジルトとガルシオがかなり退屈していた。そんな中、
「...ちょっとお二人さん。いきなり"利用許可をくれ!"とか言っておきながら、使わないとかないだろうね?」
と、暇人二人以外の人物の声が聞こえてきた。その声から、幾ばくか年齢を重ねた女性だと想像がつく。
「なんだよルビア、騎士隊長の俺が言ってることが信用できないのか?」
「別に。隊長さんはそれなりに仕事するし、やるべきことはちゃんと守るからいいけど...今回は、そっちのガルシオから頼まれたんでしょ?」
「ん?俺ですか?...まぁ、俺が無理言ってこの所蔵庫の使用を申し出ましたけど、何か?」
「...なんか、いつもテキトーそうにやってるから、あんたに対するあたしの信用って、薄いんだよねぇ...」
そう言って"ルビア"と呼ばれた女性は、ガルシオに対して胡散臭そうなものを見る目で見つめていた。
まぁ普段のガルシオは、村人たちとの交流を増やすため、大抵の人が打ち解けやすい、だいぶ軟派な性格でいるのだ。それでも自身としては、"騎士"であるという自覚の下自律に則った生活をしているつもりであったので、
「ちょっ、それはひどいですよ、シルビア姉さん!?」
と、少しばかり悲壮感が込められた言葉を返した。実際間違いではないため、それほどダメージがあるわけではないのだが、あまりその捉え方は、本人としても許容できなかったのだ。...ドンマイ。
「...クスッ、驚いた?」
「へ?......もしかして、姉さん...」
「そう、むくれるなって。...さっきのは、少し冗談も入っていたけど、それでもあんたは"騎士"なんだから、尊敬されるような行動をとるようにしなさいよ?」
「はぁ...、ったく、あんまりからかわないでくださいよ...」
そう言ってガルシオは、ホッとした表情になった。シルビアという女性は、そんなガルシオの様子を大変面白がっていたが、ガルシオ自身は少し不本意であった。なぜならば、
(はぁ~、よかった~~~。シルビア姉さんからそんなこと本気で思われてたら、マジで落ち込んでたぞ、俺...。
...にしても、姉さん相変わらず綺麗だよなぁ。正直、あの美貌で三十とか信じらんねぇよ...。あぁ~、付き合ってくんねぇかなぁ?)
と、そんなことを思っていたのだ。突然のことで信じられないが、ガルシオは目の前の"シルビア"という女性に『恋』をしていた。
まぁ、ガルシオの言う通り、シルビアの容姿は端から見ても若々しく見え、かといって決して幼いわけではなく、まさしく"凜とした美しさ"を持っていたのだ。ガルシオにとっては、まさに "ストライク" であったようだ。
だからこそガルシオは、シルビアからの言葉に一々反応を示し、感情を慌ただしく変化させていた。
しかしガルシオの普段の行動は基本チャラくて、村人の多くと仲良くするためだとしても、シルビアとしてはもう少し威厳のある態度を持つ人物の方が良かったのだ。.....ジルト隊長のように。
まさに、"恋のトライアングル!" であった。(※ジルトはどちらも、良き友人程度である。...そう、"どちらも"だ)
「...にしても、隊長さん。これから来るって言う少年は、どんな子なんだい?」
「ん?あぁ、そういえば話してないな。...まぁ、実際会ってからでも良いだろ、紹介するのは」
「それもそうだね。...うん、了解」
そう言ってシルビアは、これから来るユウに対して幾ばくかの興味を持っていたが、ジルトからそう言われ、特にためらうこともなく引き下がった。
実際、ユウとは話しをした方がその人となりが分かるだろうと思い、ジルトはそう提案したのだ。
「...あっ、それとそいつに対して子ども扱いするなよ?」
「ん?なんでさ?隊長さんも、ガキって言ってたじゃないか」
そうセルビアが言った。実際、ジルトはシルビアに"これからここに来るガキに、融通を利かせてくれ" と言ってきたのだ。そんな風に、自身で少年のことをガキとか言っているのに、今更何を言ってるんだ? とシルビアは疑問に感じたのだ。
「ばっ!?それは......いいか、あいつの前でそんなこと言うなよ?」
「?だからなんで?」
「あぁ~...まぁ、そうなんだが。......とりあえず頼んだぞ?」
そう言ってジルトは、中々分かってくれないシルビアに対して、言い聞かせた(というか懇願した)。その訳としたジルトは、先刻のユウをからかいすぎたとき、かなり本人が落ち込んでいたことを思い出したのだ。
それほど親しくなったわけではないが、別に嫌っていない相手の嫌がることをわざわざするようなことは、ジルトにとってあまり良いこととは思えなかったのだ。さらには、本人が二十歳と言っていても、見た目はセリアよりも幼く見えているため、年上としての良心が働いたのだ。
...見かけや口調は優しそうに見えないのに、内心は紳士であった。......まぁ、そんなところがシルビアから好感を抱かれる所以でもあるのだが。
「...まぁ、隊長さんがそう言うなら特に話はしないけど、その子のことちゃんと面倒見なさいね?」
「あ?...まぁ、分かってるよ。実際にはユウの奴、この村に二週間しか居ないようだけどな」
「ん?そんなに短いんだ?」
「あぁ、...それでも、出て行くまでの間は俺も含めて、そこのガルシオやこれからユウを連れてやってくるセリアが基本になって、監視してるんだがな」
そう言ってジルトは、苦笑しながら話していた。そんなジルトの様子を見てシルビアは、
(...どうやらその子のこと、結構気に入ったみたいだね。...フッ、あたしも会うのが楽しみだ)
と、そんなことを考えていた。シルビアは、ジルトがそんな表情で笑う姿を見て、ユウの人柄に会う前から好印象を抱いていた。
(うぐっ!......隊長と姉さんがメッチャ仲良く話してやがる...。クソ~~~!隊長、いいなぁ~~~!!)
そんなことを一人心の中で叫びながら、ガルシオは盛大に嫉妬していた。......良い奴なのに、不憫な奴である。
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"トントントン"
"お待たせいたしました、ジルト隊長。アサヒを連れてきました"
「ん?...ったく、やっと来たか.....お~い、開いてるから、さっさと入れ~」
そんな風にガルシオは、少々呆れの混じった声を出して、入室の許可を出した。...というか、動きたくなかったのだが、それは言うまい。
"失礼します!" "ガチャ"
「...遅れて申し訳ございません、ジルト隊長...」
「...すみません...」
そんなことを言って、前者がセリア後者がユウと言った感じに、おのおのが謝罪していた。
まぁ実際に遅れた理由はどちらにもあるため、どちらが悪いということはない。...が、自身のために機会を用意してくれていたのに、自身が原因で遅れていたと理解しているユウは、ばつの悪そうな表情をしていた。
「まぁ、事情があって遅れたんだろ?二人とも謝ったんだから、こっちとしても小言を言うほど、器は小さくねぇよ」
「そうだな。それに、特に時間を決めていなかったんだから、そこまで気にすんな」
そう言うジルトとガルシオに対しユウ達は、
「「...ありがとうございます!」」
と、謝罪ではなく、感謝の言葉を述べた。そんな二人の様子を見ていたシルビアは、
「ふむ...誰だって、謝られるよりも感謝された方が気持ちが良いからね。そう言う意味では、二人とも良い返事だったよ!」
と、二人の返答を褒めていた。
「あっ!...これは、挨拶が遅れてしまって...すみません、シルビアさん」
「いや、いいよ。...それよりセリア、もうそろそろ恋人は出来たかい?」
「なっ!?」
そんなことを言ってシルビアは、セリアに問いかけた。その訳としては、単純にセリアのことは妹のように感じており、そんなセリアがこの歳になっても全然男の陰を感じさせていなかったので、心配していたのだ。また、セリアが少々かしこまった応対を見せたので、それを解すためにも少し話題を変えてみたことも理由の一つだ。
シルビアなりの、気遣いであった。...のだが、そんなことを突然言われたセリアは、当然焦っていた。
「...シルビアさん、突然どうしてそんなことを?」
「ん?ガルシオから "セリアにザルバが告白するだろうから、結果が楽しみなんだよ!" って聞かされたからさ。てっきりそのまま付き合うもんかと...」
そんなシルビアの言葉を聞きセリアは、兄であるガルシオの元へと詰め寄っていた。......だいぶお怒りのようだ。
「......兄さん」
「おい、任務中は名前d」
「言える立場か?あ゛?」
「...はぁ~、悪かったって、ごめんな?......そんで、何だよ?」
「はい、......この場ではユウ達の邪魔になりますので、別のところで "お話" しましょう?」
セリアが、時にはチンピラのように、時には案内用機会音声のような声を使い分け、自分が怒っていることを伝えていた(実際やられると少し怖い...)。流石のガルシオも、セリアのことを思ってのことであったが、若干焦りすぎて、迷惑をかけてしまったと思い直し、素直に従ったが、ふとあることに気づいた。
「ん?...そういえば、セリア」
「...何ですか、兄さん?」
「だから、もうむくれるなって......いや、な。お前ってさ、今までユウのこと"不審者"とか呼んでたよな?」
そんな当然のことを聞いてきたガルシオに、セリアは訝しんでいた。
「何当たり前のこと聞いてきてるんですか?兄さんだって、先刻までユウの世話のため一緒に居たでしょ...」
「あっ!それだよ、それ。...突然ユウのこと名前で呼ぶようになったけど、何があったんだ?」
「は?突然何を......あっ」
ガルシオからそう指摘され、セリアは自分が無意識のうちにユウのことを "名前で呼んでいた" ことに気づき、ハッとなっていた。まぁ、同じ修羅場(ガルシオのせいによる、いろいろな勘違い)をくぐり抜けてきた同士なので、だいぶ打ち解けていたのだ。事実、既にユウを背後において案内していることからも、その信頼度は窺える。
「クククッ。なんだなんだ、いつの間に二人ともそんなに仲良くなったんだ?」
「な、仲良くなど!」
「そうだよ、ガルシオ。流石にそれは、セリアに失礼だよ?」
「...ユウ、それはどういうことだ?」
「へ?...何でセリアが不満そうなんだよ.....」
ユウの発言のどこかに不満を持ったらしいセリアは、少しだけ難しい顔になっていた。ユウとしては、セリアの気持ちを察して、からかわれることを阻止しようとしたのだ。しかし、どうやらセリアにとってはその気遣いが気にくわないらしく、拗ねていた。
「クククッ、...ユウ、妹のこと、頼んだぞ」
「はぁ!?何言ってんですか、この大馬鹿兄さんは!っ、ほら、さっさと出て行きますよ!」
「ははは~、セリアったら照れ屋なんだから~~~♪」
そんな風にからかっているガルシオからの、あまりにもムカつく言い方に、先ほどでも抑えていた感情の糸が切れたセリアは、
「(ブチッ)......シルビアさ~ん、そういえば兄さんが前々からシルビアさんのこと~」
と、だいぶ語尾を伸ばしながら言っていた。
「ん?ガルシオがあたしのこと?」
突然セリアから名前を呼ばれたシルビアは、何のことか分からないようだ。そんな様子のシルビアにセリアが続けた。
「すk」
「あ、あぁ~~~、セリア?今度なんでも欲しいものかってやるし、お前の望みなら兄さん一つだけどんなことでも叶えてやるぞ~~?」
そうやって突然ガルシオは、セリアの言葉に割り込む形で話し始めた。...妹相手に威厳が感じられないような発言をかましながら。
「そうですか兄さん。では早速...」
「お、おう!兄さんになんでも言ってみろ!」
「はい、では.........今すぐ這いつくばって謝罪するか、告白して玉砕しろ」
"シーーーーーン"
場が凍った。...もうホント、びっくりするくらい。それくらい、セリアが言い放った言葉は重みというか、感情が込められていた。......向けられた相手が、笑うことしか出来なくなるくらい。
「は、ははっ...セリアさん?...流石に、自分の兄に向かってそれはないんじゃ...」
「黙れ愚兄、貴様なんか知らんわ。...さぁ、早く選択しろ」
「...ごめんなさい、どうか許してください...」
そう言ったガルシオは、今までセリアからの言葉に対し何処か余裕を見せていたのに、今はそんな面影を感じさせないほど情けなく謝罪していた。...まぁ、それだけセリアからの言葉に心が抉られたのだろう。
「...お~い、兄妹喧嘩?もいいけど、やるならここではやるな」
「...申し訳ありません、ジルト隊長。...ほら、さっさと歩け、このクズが」
「...了解であります...」
ジルトから注意を受けた二人は、部屋から出て行こうとしていた。...ガルシオに至っては、連行される犯人のようであったが。
しかし、セリアは部屋から出て行く前にユウの元へと近づき、
「...さっきのは、すべて嘘だ。だから全部忘れろ、いいな?」
と、言ってきた。それは、ガルシオに向けたものよりは断然マシな口調だったが、少しばかり必死さが感じられた。そう言われたユウだったが、
「えっ、......もしかして、名前で呼んだこと、嫌だったの?」
と、随分落ち込んだような声で聞いてきた。
「うっ、...べ、別に!...お前のことは嫌っていない。...が、まだそれほど親密というわけでもないのだから、そこまでしなくても」
「そ、そっか......いや、俺もごめんね?そりゃ、いきなりはセリアも迷惑か...。うん、気にしないで、ね?」
そう言ってユウは、セリアが気にしないように気丈に努めた。だが実際ユウとしては、漸く仲良く出来た(しかもまともな女の子と)と思った矢先、こんな感じになってしまって、ナイーブになっていたのだ。確かに、いくら女性との交流が少なかったユウでも、セリアのような美少女に名前で呼んで貰えたら凄く嬉しいのだ。
ユウだって、立派な男の子だ。可愛い女の子は好きである。しかし性格故か、中々強引には攻められないのであった。......ヘタレとも言えるのだが、ユウの威厳を傷つけないためにも言わないでおいた方が良いだろう。
そんな中セリアは、
「め、迷惑なんかじゃない!...ユ、ユウが嫌でなければ、その......名前でも、い、いいか?」
と、少々もじもじしながらそう言った。
セリアとしても、同年代であるユウと話しているときは、いつものような目上を気にした話し方をしなくて済むため、嬉しかったのだ(※ユウも年上です)。しかし、ユウのことを最初から"不審者"と呼んでいたため、中々名前で呼ぶタイミングを逃していたのだ。......まぁ、途中で名字に切り替えたとき、そのまま名前で呼べば良かったのだが、性格故か意地を張っていたのだ。
「えっと...俺としては、願ってもないことだから、寧ろお願いしたいかな?」
「そ、そうか!で、では..."ユウ"?」
「...うん、嬉しいよ、セリア」
「っ~~~///!!も、もう行く!では、また後でな!」
ユウからの言葉を受け、顔を真っ赤にしながらセリアはそう言うと、扉を開け部屋から出て行った。
「ったく、素直じゃねぇんだから。...ユウ」
「...分かってるよ。セリアだってそんなに単純じゃないんだから、ガルシオが考えてるようなことにはならないよ」
ガルシオからの呼びかけに、ユウはその先のことをなんとなく察して、先回りしてその可能性を否定した。ユウも、リーズやリンからの好意をその身に受けていたこともあり、セリアがそれほどでないにしても、その感情に発展することはあり得ると感じていた。それでも、恋愛というものが分からないユウにとってはそれほど期待できない事柄ではあるが...。
そんな考えをしているユウの気持ちを察した様子のガルシオは、
「ま、流石に気づくか...それでも、絶対ってことはねぇからな。そん時が来たら、受け入れなくても誠意を持って答えてやってくれ。...あんなでも、俺の大事な妹だからな」
と、まさに兄らしい言葉をユウに伝えた。
「はぁ...その言葉を何で本人に伝えてあげないの?そしたら...」
「良いんだよ。...あんまし大事にし過ぎると、離れていったとき悲しいからな...。......そんなわけで、別に貰わなくても、仲良くしてやってくれ!」
そんなことを言ってガルシオは自身も、セリアを追って開けっ放しの扉を通り、部屋から出て行った。なんだかんだで、ちゃんと兄妹をやっている二人だった。
「兄さん、か...」
「ん?どうしたユウ?」
「...いえ、なんでもありません。では早速、書物を見せてください」
そう言ってユウは、少しだけ "あんな兄妹もいいなぁ" と感じていた。
なぜかというとユウには、兄は居なかったが姉は居たのだ。しかし、小さい頃は構ってくれたが、次第に"それぞれの時間"というものが出来てから、話す回数が減っていき、ユウが大学に行くときは姉は実家を出て行った後だった。
特別嫌いあっていたわけではないが、仲が良かったかと問われれば難しいところであった。それだけ長い間、お互いの心が離れていたのだ。
("未練はあるか"、か......俺の選択は正しかったのかな?)
そんな考えがよぎったが、その考えも、
〈キィーーー!セリアと主の距離が、いつの間にか縮まってますぅーーー!...これはボクも、主との距離(物理的)を縮める必要がありますね!!〉
と、リンの問題発言により薄れていった。
(...)
〈?...主、また無視ですか...〉
(違ぇよ......リン)
〈はい?なんです?〉
(...いつも一緒に居て、話し相手になってくれて、ありがとな?)
ユウは、いつもそばに居て今回みたいにユウが落ち込んでいるとき、バカみたいに喋り続けてくれるリンへ感謝の気持ちを伝えた。実際、リーズやジョン、そしてリンとの出会いは、選んだ結果の先にあったものであり、ユウの選択はすべてが間違いではなかったと示してくれるものであったのだ。
...が、リンはその言葉で感極まり、
〈!?あ、主!......そ、それってーーーー!!〉
(あ?.....あっ)
"ポンッ"
と叫び、いつもの音を出したと思ったら、人型(少女姿)になってユウの前に現れた。
「あ~るじあるじあるじあるじあるじあるじぃ~~~~~~~~!!好き好き好き好き好きぃ~~~!!もぅ~だぁ~いすきですぅ~~~~~~~///♪さっきのは、あ・い・の告白と思ってよろしいんですよねぇ~~~///?」
「なっ!?お前、何出てきてんだ!?ていうか、それは日頃のお前への感謝であって......あっ」
そんな、トリップしているリンへツッコミながら、ユウは今の状況を瞬時に理解し、油の切れた機械のように "ギギギィ~..." と言う音が聞こえそうなくらい、首をゆっくりジルト達のいる方向へと向けた。するとそこには、
「...まずは、お前の番だな、ユウ?」
「ひゃ~、これは驚いた。一体その子は誰だい?」
と、お決まりの台詞を言いながら、二人はユウとリンが抱き合ってるのを眺めていた。おそらく、どんな言い訳も通用しなさそうだ。......そもそも、そんな都合の良いもの思い浮かぶわけないのだが。
「主ぃ~~~♪」
(......やっぱり、選択ミスったかな...)
リンちゃん...マジ"プリチー"です!(←リン「キショいです...」)




