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番外 小話とユウの情報

この話は、基本読まなくても本編に支障が出ないようにするつもりですが、読んだ方がより作品を楽しめるようにしています。では、どうぞ。


※2017/06/24ユウの名称"魔術師"を"魔術士"に変更。


 元の世界での、ユウの日常です



 『ユウのバイト』


 ~ユウが労働(バイト)中~



「あ、ちょっとそこのお兄ちゃん」

「はい?いかがされました?」

「今度貴方と同じ位の年齢の子どもに、入学祝いで新しい筆箱をプレゼントしたいと思ったんだけど、どんなのがいいですかね?」

「そうですね...ちなみにお子さんは今度で大学生ですか?」



「いや、高校の入学祝いですけど?」

「あ、あぁ、そうなんですか...」



 ※ユウは今年で二十歳になります。



------------



 『帰り道』

  

 ~ある日のバイトからの帰り道~



「この~ 長~い さかみ~ち~を~、 俺は~ 進んで ゆく~のさ~♪」



 通りすがりの親子

「おかーさん、あのお兄ちゃん、お歌じょうずだね!」

「そうね~、○○ちゃんももっとうまくなりたい?」

「うん!」



 そんな会話がユウの耳に届いたときには、既に親子は遙か後方だった。 



 

「......ハハッ...(あぁあああああ!!メッチャ、ハズいわぁああああ!!///)」 




-------------



 『ユウの食事』


 ~ある日のユウの夕飯~


「さて、今日の晩ご飯は...」



 "白米、油マシマシ高血圧野菜炒め、○AXコーヒー(500ml)"



「...」(パクパク、モグモグ)



「...もうちょい、塩足すか...」



-----------



 『ユウの趣味』

 

 ユウの趣味は、一人サイクリング。



「さて今日は...よし、海行くか」



 海に到着。

 十分程居て、飽きたため


 

「帰るか」



 帰宅。



 ......これがユウの、リアルガチな日常であった。



=============



 ここからは、召喚されてからのユウの本編では語られなかったことを紹介していく。



-----------


 『ユウ召喚直後』


 ユウがリーズによって召喚されてきたとき、ユウの身体はボロボロだった。



「あっ!やっときt」



 "ドチャッ!"



「うきゃっ!...へ?

......え、えっと。とりあえず回復魔法かけなきゃ!」



 リーズを一瞬硬直させたユウの身体は、まさに"見せられないよっ!"状態だった。


--------------


 『素朴な疑問』



 "私の名前はジョンだ"



 その言葉にユウは、ジョンの容姿を見て、



(こんな厳つい姿で、名前が"ジョン"て......合わねぇ...)



と、そんな感想を抱いた。だからこそ、



(せめて、"ジェイソン"とか"ジャック"だろう...)



といった、日本にいたときに聞いたことのある、チェーンソーを持った奴や、切り裂き魔の名前が浮かんだ。


......酷い感想である。



------------


 『秘密の部屋』


 重力室へと向かっているユウ達。



「で、ここがトイレ兼浴室」

「ふむ」

「そしてここがキッチン兼食事場所」

「...なるほど」



 歩きながら、この空間内にある部屋を紹介していたリーズに、ユウは相槌を打っていた。そんな中、



「?リーズ、ここは?」



と、ユウは一つの扉を指さした。



「え、えっと。そこは、その....秘密、かな?」

「....そんなこと言われると気になr」



 "ギョエェエエエエエエエ!!"  "ガァアアアアアアア!!"  "グワァアアアアアア!!"



「......ん、なんでもないや」

「......ありがとう」



 ユウは何も聞こえていなかったようだ。



----------


 『リーズの食事』


 ユウはリーズが作ってくれた食事を堪能していた。



「おぉ~、凄くおいしい!」

「そ、そうかな?」 

「うん、メチャクチャおいしいよ!ありがとう、リーズ!」

「...うん///」



 ユウの言葉にリーズは顔を赤く染め、盛大に照れていた。



「これなら、一生食べたいくらいだよ」

「へ?一生食べたい?」



 一生食べたい→一生作ってくれ→俺のために作ってくれ→俺とどうs



「う、うわぁああああ!!だ、だめ!!そ、それはまだ早いって!」

「な、何!?突然どうしたの!?」



 唐突にリーズが叫んだと思ったら、そんなことを言いながら騒いでいた。

 ユウとしては、そんなつもりは微塵もなかったのだが、リーズはかなり想像豊かだったようだ。



----------


 『強制的指導』


 ある日ジョンが、



「ユウ、これから特別訓練を実施する」



と言った。



「"特別訓練"ですか?」

「そうだ。ユウにはこれから苦手を克服して貰う」

「苦手......何のことでしょう?」

「はぁ...君も大体予想はつくだろうに...」



 そうため息をつくジョンを見てユウは、



「ま、まさか~、全然分かりませんよ。それに俺に苦手なものなんか...」



と、誤魔化したが、ジョンは強行手段(襟首つかんで持ち上げる)を使った。



「...いいから、来い」

「い、いやだー--!!許してくださーーーい!!」

「諦めろ。これも特訓だ」



そう言って、ユウを片手にぶら下げた状態で重力室から出て行った。



----------


 『ユウの苦手なもの』



「いや、あの、その......中止するっていう考えは...」

「無いな」

「...そこをなんとか」



 そう言ってユウは、どうにか訓練をやめさせるように説得したが、無駄だった。それどころか、



「いいから、行って、こい!」



"ドンッ"



と、ジョンに背中を押された。(この場合の意味は"無慈悲"です)



「イヤー------!!!」



 そんな声を上げながらユウが落とされたのは、この世界のあらゆる虫(毒なし)が大量にいる穴だった。(注※虫たちは無限に湧きます)



 そう、ユウの苦手(というか生理的に受け付けない)なものは、虫全般だったのだ。



----------


 『ジョンの無茶ぶり』



「さあ、そこで一日でも正気を保てたら出してやる。あ、ちなみに脱出しようとか考えたら...貼り付けにでもして放り込むからな」

「そ、そんな...」

「まぁ、これも君を思っての行為だ。分かってくれ」



 そう言ってジョンは、少し離れたところにある岩に腰掛けた。



「いやいやいやいやいやいや、それはないってちょっと待ってよ、やめて嫌だマジで勘弁してくださいお願いします。出してここから出して、出して、出して、出して、やめて、やめて、やめ、やm、や...おいこら出せーーーーーーーー!!」

「おぉ、その意気だ。その感情を虫にぶつけるがいい」

「チクショーーー!!ああクソ、分かったよ!!やってやるよ、やりゃいいんだろ、やりゃ!!

おら、覚悟しろクソ虫共!!すぐに殲滅してやるよ!!」




 そんな声が聞こえてから、数時間後。




「うわーーー!!ちょっとジョンさん!まだ出てくるんですけどーーー!?」

「うむ、"鬱憤爆発"も漸く効果が切れたか...ユウよ!しっかり自我を保った状態でクリアして見せろ。それが条件だ」

「そんなご無体な~!!」



 こうしてユウは、"鬱憤爆発"と正気に戻るのを繰り返した。......ジョンも相当酷なことをさせるものだ。



----------


 『ユウの進化?』



「...ねぇ、ジョンさん」

「ん?どうしたユウ?てっきり、気絶しているものかと思ったぞ」



 ジョンは、数時間も経つと何も声が出てこなくなった穴から、突然ユウの声が聞こえたため、少々驚いていた。



「まぁ、何度か気は失いかけたけどね...それでもなんとか持ち堪えたんだよ。そしたらさ...」



 ユウはそう説明し、一拍溜めてから、




「なんか、虫が虫に見えてきたんだ」




と、意味不明なことを言い出した。



「?何を言ってるユウよ。虫は虫だろう?」

「そうだよ...虫は所詮虫なんだよ。得体の知れない生命体じゃなかったんだよ...」



 そんな自身に言い聞かせるように呟いたユウは、



「ジョンさん、俺、虫の何に怯えてたんだろう...」



と、ジョンに問いかけた。

 普通の人なら"んなの知るか"と一蹴するが、ここ数時間ユウの悲鳴を聞いていたジョンとしては、



「...よく耐えたな。合格だ!」



と、盛大に褒め称えた。そしてここに、新たな進化を遂げたユウの姿がいた。



 どんなことも、克服できないことなど無いのである。......やり方は他にもあると思うが。



ーーーーーーーーーー


 『ジョンの贈り物』


ジョンが、自身の本来の姿をユウに見せた直後、ジョンはあるものをユウに手渡した。



「ユウ、これを君に渡しておこう」

「ん?これは?」

「私からのささやかな贈り物だ。身に付けられるものの方がいいと思ってな」



 そう言ってジョンは、ユウに一つのネックレスを渡した。



「あ、ありがとう!ジョンさん!」

「うむ、喜んでくれて何よりだ」



 嬉しそうなユウを見て、穏やかな表情になるジョンであった。



「ところでジョンさん。これって何のネックレス?」

「何のって...ただのネックレスだが?」

「...えっと、特に力とかは...」

「そんなものあるわけないだろう。どうしたのだユウ?」



「い、いや、なんでもないよ!ホント、ありがとね、ジョンさん!」

「うむ」



 そう言ってジョンは頷いた。

 ちなみに、ジョンからもらったネックレスは、確かに何の力もないただのネックレスだった。




 ......"そう何度も、チート武器増やさせてたまるか!"、という天のお告げでもあったのだろう。



ーーーーーーーーーー


 『ユウの核』



「ねぇリーズ。ずっと疑問だったんだけど...」



 そう言ってユウは、リーズに問いかけてきた。



「ん?どうしたのユウ?」

「いや、大したことないかもしれないんだけど...俺って地球人だよね?」

「?当たり前でしょ?」



 そんな当然のことを聞いてきたユウに対し、リーズは少々戸惑ったが、そんな言葉を返した。



「だよね...」

「急にどうしたの、ユウ?」

「あぁ...実は、どうしてこの世界の生き物じゃないのに、俺の身体には"核"があるのかと...」



 リーズからの疑問にユウは、そう答えた。



「あぁ、それは...」

「...それは?」

「......ごめんね」

「!?な、なんでいきなり謝るの!っていうか、理由を話してよ、リーズ!滅茶苦茶不安なんだけど!?」



 そう言ってユウは、リーズのそんな返答に盛大に焦った。



 実際のところユウには核があるが、それはこの世界の魔力を安全に身体に留めておくのに必要だからである。

 そのためリーズが、"魔鉱石"を錬成したものを核として、召喚されてきた時のユウの身体に強化と一緒に入れたのだ。リーズが話せなかったのは、召喚されたユウの状況も話さなければいけなかったから、それもあって話せないでいたのだ。



(うぅ...ごめんなさい、ユウ...)



 気が弱いが故に難儀な性格のリーズであった。



ーーーーーーーーーー


 『リーズの気持ち』


 ユウが出ていってからしばらくして、



「そういえばリーズよ」



と、ジョンが問いかけてきた。



「どうしたのジョン?」

「いや、色々と話していないことがあったが、それはいいのか?」

「?例えば?」

「うむ、例えばこの世界の暦や、状況などだな。正直、予め知っていないと困るのではないか?」

「まぁそうなんだけどね...それも含めてユウには自分で知っていって欲しいんだ」



 そう言うリーズは、どこか切実な表情をしていた。



「そうか...ならば何も言うまい。......ホントに、ユウのことがすk」

「!?や、やめてーーーーーー!!」



 そんな騒がしい会話が繰り広げられていた。


---------


『リーズの言い忘れ』



「...あ、そういえば...」

「ん?どうした、リーズ」

「いや、そういえばユウに、ここには向こうから来られないこと、言ってなかったなぁ...と」



「そ、それは......まぁ、旅の途中で気づくだろう」

「うわぁーーーん!どうしようーーー!」



※ユウは当分気づきません。(つまりいつかは気づきます)



===========



 どうだったろうか?ユウの特訓の日々には、こんな裏側があったのだ。

 ここではすべてを語ることは出来ないが、ユウの記憶の中にはこの日々が深く刻み込まれていくことになるだろう。思い出を胸に、ユウは今旅立っていった。



----------


 『ある部屋の出来事』



「いや~、召喚された人間が生きてるとは、驚きですねぇ~。これはちゃんと調査しないとですね。ベグロダ!」

「いかがいたしましたか、我らの守護神よ」

「貴方の配下の一人を魔人族領に向かわせて、先ほどの召喚者を調査させてきなさい」

「はっ!では、レビアを向かわせましょう」



 そう言って、ベグロダと呼ばれた人物は、闇へと消えていった。



「あの召喚者は、一体...」



 そんな独り言を言いながら、守護神と呼ばれた人物は静かに目を閉じていた。


----------










《ユウの情報(召喚直前)》

名前:旭ユウ

年齢:十九歳(今年で二十歳)

出身:地球の日本

容姿

『髪』:深い血の色

『目』:漆黒の黒

『服(上)』:中学の時の部活Tシャツ

『服(下)』:同じく部活の短パン


《旅立つ直前の情報》

得意魔法:火魔法(特に爆破)

名称:"飛翔者"・"魔具所有者"・"武闘家"・"魔術士" など

付与名称:"溜め込む者"・"猫かぶり"

称号:"耐え忍ぶ者"

所有魔具:リモコン(万物管理者(アザーマネージャー))

魔具精霊:リン


『服(上)』

赤黒マント(防寒着も兼用)・通気性抜群な白Tシャツ・伸縮自在な黒の長袖Tシャツ(柔剛蜘蛛(ハードスパイン)の糸製)・竜のレリーフが彫られた銀のネックレス(ジョンから)

『服(下)』

皮の腰巻き・伸縮自在な黒のデニム(長袖と同じ素材)・ランニングシューズ(ユウ特製ブースト機能付き)




正直服装とかに興味がないので、描写が適当なのは情けないところです...。頑張って勉強していくので、期待していてください...。

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