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第13話 悪役のデザイン・補足

 ところで前話に対して、こんな反論があるかもしれません。


「パーツはキャラクターの原動力にならないと言うが、俺の魔王ちゃんは翼/角/尻尾があるから迫害され、復讐のため魔王になったんだ。パーツは原動力になるぞ」


 この反論は、重要なステップを一つ飛び越えてしまっています。「そのパーツがあると、なぜ迫害されるのか」が抜けているのです。




 キャラクターが属する世界において、「構成パーツが異質または希少である」という設定があれば、パーツ自体に意味が生まれます。逆に言うと、世界設定とセットにしなければパーツは意味を持ちません。


 サンプルの少女も、「その世界では黒髪と黒い瞳が不吉の象徴とされており、住人から差別を受けてきた」などの設定があれば、パーツそのものが深い意味を持つようになります。「自分を差別した者たちへの復讐」といった動機にも結びつくことでしょう。


 しかし、もし物語の舞台が現代日本であれば、少女を構成するパーツは特別な意味を持ちません。もっと異質あるいは希少なパーツ、たとえば強大な魔法や超能力、突出した知能、莫大な財産や権力などを足さなければ、彼女が日本で魔王になるのは難しいと思われます(希少な美人ですから、学校の人気者にはなりそうですが)。






 さて、ここまで「パーツ」や「動機」がどうこうと書いてきましたが、それらをどういう順番で、どう組み合わせれば良いのでしょうか。


 次回は悪役を一から作る場合の、私なりの方法をご紹介します。我流ですが、多少は皆様のご参考になるかと思います。

「第14話 我流・悪役のデザイン手順」へ続きます。

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