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男装女子が転生して男になっちゃった!?  作者: 来海
プロローグ
1/30

おれは同性にはモテる

見切り発車ですけど頑張ります。

(かい)先輩、一目見たときから好きでした。

付き合って下さい!!」


ここはとある高校の廊下。

黒い髪をサイドで結んだ女の子がおれに向かって、 頬を紅く染めつつ告白してきた。

それに対しておれは゛何時もと同じ言葉゛を返す。



「ごめんね。おれは誰とも付き合う気はないんだ。

でも君の気持ちは嬉しかったよ。ありがとう」


おれのその言葉を聞いて、彼女は首を横に振ってから「此方こそ、聞いて下さってありがとうございました」 と言って走っていった。


「ハァ」

「いやぁ。ホント海はモテモテだねぇ」

「…もみじ」


やっぱ、告白を断るのは苦手だなぁ


そう思っておれがため息を吐いたとき、後ろから女子の声がした。振り返るとそこには、おれの親友の 山沢やまさわ もみじ が立っていた。両手にはバックが二つ。

もちろん片方はおれのだ。


「はい」

「ん。ありがとう」


バックを受け取って背負う。それを確認してからもみじが歩きだした。


「今の人で何人目?」

「告白か?えっと…たしか385人目。ってかこの話先月もしたけど」

「ん、そうだっけ?でも本当にモテるよねぇ、゛同性゛には」


そうおれ、黒木くろき 海 は正真正銘…゛女゛なのである。

戸籍的にも体的にも心的にも゛女゛なのだ。…男装はしているし、性別間違えて生まれてきた自覚もあるが。


「何を今更。そんなこと昔からだろ?」

「そうなんだけどねぇ」


もみじとは幼稚園の時からの親友で、おれのモテッぷりを一番よく知る人物でもある。

そんな彼女の言葉に眉をひそめたとき、生徒玄関に着いたため会話を切る。

靴を履き替えようと靴箱を開けた。


「…なんだこれ」


思わず言葉が漏れたのは中に白い封筒が入っていたからだった。

差出人はなく、あるのは 『海さんへ』という可愛らしい丸文字だけ。

差出人がないことに戸惑いつつ開けると、中には便箋が一枚三折りになって入っていた。

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