居酒屋にて
幸せな時、彼女と一緒に過ごす時間、何でこんなに短いのだろう?離れたくない。胸が痛い‥‥‥
あれから彼女と別れて一人家に帰った。
翌日、
僕は自分の机の上でぼーとしていた。彼女のことばかり考えて、仕事に身が入らない。
「どうした?君がぼーとしているなんて珍しいな」
「あ‥部長」
「何か悩み事でもあるのか?」
「まぁ‥そんな所です」
「よし、今日は俺に付き合え」
そう言うと部長は、僕の肩を叩いて行ってしまった。
はぁ〜結局今夜は部長と付き合うはめになってしまった。休憩時間に急いで彼女にメールした。
‥‥その日の夜
僕と部長は会社から、歩いていける距離にある居酒屋に足を運んだ。店内は仕事帰りのサラリーマンで賑わっている。僕と部長はカウンター席の奥に座った。
「結局の所、原因はなんだ?」
部長は僕のグラスにビールを注ぎながら言った。
この部長は、部内でも"お節介"で有名だ。そんな部長だからこそ慕っている部下も少なくない。仕方なく僕は部長にことの次第を話した。
「‥‥そうだったのか」
「すいませんでした」
「謝ることはないぞ。良かったじゃないか、頑張れ」
部長は僕の背中を軽く叩いた。
「お前は仕事熱心だ‥だが、仕事ばかりってのもどうかと俺は思う。会社に縛られるな。もっと気楽にやれ。」
「はい」
「まぁ‥適当にやれ‥ってのも上司が言う台詞じゃないがな」
部長は、悪戯っぽく僕の方を見た。
「俺は応援しているからな」
「部長、ありがとうございます」
そして、その日の夜は部長と朝まで飲み明かした。
‥‥あれ?前に似たようなパターンが在ったような‥まぁ‥いいか、僕は家に帰りそのまま玄関先で眠ってしまった。