表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

新しい生活

ここは荷造りが終った部屋の一室。


彼女の過ごした日々が頭の中を駆け巡っていた。


気が付いたら僕の頬には一筋の涙…。



「…絵美、忘れないよ」


僕は写真の女性に話しかけた。



完全に立ち直った訳ではない。…けど今は彼女に笑われない様に生きていこうと思う。


いつまでも悲しんでいると、彼女が安心して休めない気がする。



そう思った僕は彼女の家に行き、彼女の仏壇に線香をあげてきた。


彼女の両親は初めて会った時より更に元気がなかった。



僕は何て言葉をかけていいのかわからなかったが、彼女の手紙をご両親に渡した。


「智也君。ありがとう…絵美は幸せだった」



そして彼女の父親と僕は朝まで語り明かした。帰り際…



「智也君!」


「はい?」


「たまには娘に会いに来てくれないか?」


「もちろんです…必ず来ます!」


「…ありがとう」


そして僕は彼女の家を出た。







「へぇー…海が近いんだ」


僕の新しい家。前の家から数時間かかる。そこは、海のすぐ近くにあった。防波堤の辺りには釣りをしている人。浜辺では楽しそうに遊ぶ親子。車の往来は無く、のんびりしていてここは気持ちが安らぐ。




絵美見てるかい…。



僕はもう大丈夫だよ!


君と過ごした日々。僕の大切な時間。



君のこと忘れない…。


だから…いつの日か、僕がそっちにいったら


また…会えるかな?










最期まで読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ