若い頃の金銭感覚は大切に
前回のあらすじィ!
指名手配犯に暴力団を一緒に潰さないかと、協力を持ちかけられた特人!
そして更に報酬まで!
その気になる報酬の中身は...
エロ本(人妻系)だったッ!!
「系統は、『人妻』だ...!!!!」
「!!!」
(......なるほど、な。)
俺はドレッド男の方に拳を伸ばし、ウィンクする。
ここでドレッド男も、俺の意向を完全に理解したらしい。
そう、俺は人妻に、乗ったのだ!!!
「お前の暴力団潰し、俺も協力させてもらうよ。相棒、.....いや、兄弟...!!」
「お前も、人妻好きだったカ...!俺の読みは外れてなかったゼ!!人妻好きに、悪い奴は居ねぇ!これからヨロシクな、ブラザー!!」
俺とドレッド男、...いや、兄弟は熱いグータッチを交わし、笑いあった。
それは世界一爽やかなグータッチだったと、今になっては思う。
「はっはっはっは!俺達二人、問題児。ただし最強ってか!!はっはっは!!もう全員、人妻になっちゃえよ!なぁ兄弟!?」
「最高だぜブラザー!別にオレと結婚しなくていいから、誰かの妻になってクレー!!なんちゃっテ!!アッハッハ!!」
俺達は肩を組み、陽気に笑い合った。
とある科学者の一説によると、性癖が同じ男性同士は、親友になる確率が高いと言われている。
これは、同じアイドルグループが好きな女性同士が親友になる確率の、およそ6倍近い確率とも言われているとか。
ともかく、俺は真の兄弟を見つけ浮かれていたのだが、ナノハがいよいよこちらの異変に気付いたようだ。
彼女は、俺がドレッド男の拘束を解いてることに気づき、慌ててこっちに駆け寄ってきた。
「ちょ、ちょっと特人!!お主、何やっておるんじゃ!ソイツは指名手配犯じゃぞ!」
状況を理解していないナノハが必死に訴えてくるが、こんな小娘の声、もはや俺には届かない。
「わーってる、わーってるってー!けどな、ナノハ。コイツは指名手配かもしれないが、それと同時に、俺の兄弟になったんだぜー!な!?」
「その通りだマイブロゥ!ま、兄弟って言っても、穴兄弟は勘弁ってナ!!w」
「お!言ってくれるなこのやろー!まぁ俺ら人妻好きは、絶対誰かの弟になるんだけどな!はっはっは!!」
俺達は再びハイタッチし、大笑いしたが、横に居るナノハは顔を真っ赤にして怒り出してしまった。
「なんとなく状況が読めてきたぞ、特人よ.....!!さてはお主、買収されたな!!」
(おお、このロリっ娘にしては勘がいいじゃないか。そうだな.....ここはナノハにもこちら側についてもらった方が得策か。)
俺はナノハも買収し、コチラ側に付かせることにした。
コイツを買収しておけば本部にこのことを知られなくて済む確率が上がるし、協力者が増えるのは暴力団を潰すのにも良い事だろう。
俺は横のドレッド男に耳打ちした。
「なぁ兄弟、なのはも報酬で釣って、こっち側に付かせないか?」
「あ、あぁ、それ自体は賛成だが、この子を釣れるような報酬が、何かあるのカ.....?」
ドレッド男は俺の交渉材料を不安に思ったのか、確認をしてくる。
だが、こんな小娘、大学生の力を少し見せればイチコロだ。
俺は滑らかにナノハに近づくと、警戒する彼女の耳元で囁いた。
「ナノハちゃ~ん....、何も悪い話じゃないんだよぉ~。ドレッド男の狙いは、暴力団を潰すことなんだ~。しかも、協力すれば僕達に報酬も出ちゃうって~。ほら~、ナノハちゃんも一緒に、ね?」
「このゲスが...!やっぱり報酬に目が眩んでるではないか!そもそも、ドレッド男が本当のことを言ってるか分からんぞ!ワシは協力せんからな!」
今のところ、ナノハは完全に俺を信用していなく、拒絶を一貫している。
....だが、報酬が出されても、この姿勢を貫けるかな?
「なのはちゃ~ん、なにも、焦って結果を出す必要は無いんだよ?例えば、.....報酬の内容を聞いてから、とかね...!」
「わ、ワシは報酬なんぞに釣られんぞ!.....ご、ゴクリ...!」
表面上は、ナノハもまだ強情を貫いているが、俺が報酬の話を出した時、確かに彼女の眼が動いたのを見た。
やっぱりコイツは.....弱い!!
「なのはちゃん、因みに、何が欲しいとかはあるのかな?お兄ちゃんに言ってごらん?」
「う!....わ、ワシは、例えハーゲンダッツ5個を出されても、負けないぞ!」
徐々に俺のペースになってきたこの空気。
ここで決めるしかない。
俺はゆっくりと、ポケットに手を伸ばす。
「ナノハちゃん、キミの意思は強いよ。だからね?僕から報酬を、もうあげちゃうよ。それを見て、ゆっくり考えるんだよ....?」
「ご、ゴクリ...」
俺はポケットから一枚の紙を取り出し、それを思いっきり振りかぶった。
「テメェは....これで.....好きなだけ.....ハーゲンダッツでもなんでも喰いやがれェーー!!」
ペチーン!!
「ふぐぅ!!」
俺は五千円札を思いっきり、ナノハの顔面に叩きつけてやった。
そう、五千円札を。
(女子中学生の顔面に紙幣をぶつけるこの感覚......たまらねぇぜ。※この物語はフィクションです。)
ナノハの顔に叩きつけられた五千円札は、ゆっくり彼女の顔から離れると、ひらひら地面に落ちていった。
ナノハは、地面に落ちた樋口一葉の顔を見て、目を見開いていた。
「こ、これって....」
「ん?それは君への報酬さ。君がコチラ側に付き、一緒に極秘裏に暴力団を潰してくれるのなら、それは君の物だ。」
ナノハは口をわなわなと震わせ、徐々に姿勢を低くしていった。
そして遂に彼女は、樋口一葉をその手で救い上げたのだ。
「契約成立ってことかな?」
俺はナノハに手を伸ばし、握手を求めた。
そして、ナノハは.....
「わ、ワシは暴力団を潰す為に協力するんじゃないからな!!」
ナノハは顔を赤くしながら、俺の握手に応えた。
つまり彼女も、欲望に屈したのであった。
「よし!頑張って暴力団を潰そうじゃないか、ナノハ君。」
こうしてナノハも、俺たちと協力することになった。
俺はナノハの手を放してドレッド男の方に戻ると、一連の行為を見ていた彼が話しかけてきた。
「いやぁ兄弟。何で釣るのかとは思ってたけど、まさか女子中学生を現金で引っぱたくなんてナ。しかも五千円っテ...」
「ああ。中学生なんてお金のない生き物は、五千円くらいをチラつかせたら大抵の言うことは聞くから。この間パチンコで勝った時なんて、公園の中学生達に一万渡して、逆立ちでサッカーやらせてたし。」
「こんなヤツが警察って、世も末だなホント。」
と、俺は指名手配犯にドン引かれたが、引かれようがなんだって構わない。
それもこれも、全て4Dエロ本の為だ。
こうして、俺とナノハは警察官でありながら、指名手配犯と手を結び(買収され)、三人で協力して暴力団と戦うことになったのだ。
俺たちの正義を賭けた戦いが、今、始まるッ!!
続く!!
ナノハ「.....ち、ちなみに、五千円ってパピコ何個分くらいかな...?」
特人「うーん、50本以上は買えるな。」
ナノハ「......暴力団潰す。」
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