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特来  作者: 今木照
バディは中二病ガール
18/46

賄賂は渡す奴を選べ

前回のあらすじィ!


遂に取り押さえたドレッド男だったが、彼は自分の親を殺した暴力団を一緒に潰さないかと持ちかけて来た!

もちろん、自分の得にならないことはしない主人公、特人はその誘いを断ったが、ドレッド男は報酬をチラつかせる!

本作の主人公は欲に打ち勝てるのか!?

「...分かった、じゃあこちらから報酬を出ス。それでオレと協力してくれないカ?」


俺に取り押さえられているドレッド男が提示した条件は、シンプルイズベスト、『報酬』であった。

コイツはこの俺を報酬なんかで釣ろうとしているのか。いい度胸だ。



「......ふんッ。俺を金で釣れると思ってんのか?甘い、甘すぎるね!調子乗ったJKがつけてる香水の匂いより甘ったるいよ!!......因みにいくらだ!」



当然、俺はこんな誘惑に引っかかることもなく、正義の執行官としての職務を全うする。

.....一応参考までに、向こうが提示する報酬金の額は聞いておくが。


取り押さえられているドレッド男は、俺の質問を受け、再び不敵な笑みを浮かべた。



「報酬は金じゃあナイ。もっとお前が、心から欲しているものダ...」


「俺が心から欲しているモノ、だと....!?」


「あぁ、そうサ....。男なら誰しもが欲しがる、『アレ』だヨ....!!」



予想外のその答えに、俺の覚悟が揺らぐ。

『アレ』とはなんだ....!?

しかもそれは、男なら誰しもが欲しがるものだという。

一体、一体何なんだ!?



「!!....ま、まさかとは思うが、『俺を養ってくれる美少女』か....!?」


「...それは求めすぎじゃないカナ。」


「チィッ....!!」



なんだ、『俺を全肯定して養ってくれる大企業御曹司の美少女』じゃないのか。

ならいいや。

っていうか、じゃあ何なんだよコイツの言う報酬ってのは。



「おい、勿体ぶってないで早く報酬言えよゴラ。まぁ美少女の線が消えた今、俺はもう乗らねぇだろうけどな!」


「....そうだな、いい加減言ってやろウ。報酬はな....」


「ゴクリ....」



期待していなかったハズなのに、思わず息を飲んでしまう。

い、いや、揺らぐな俺....!!ここで一億円とか言われても揺らいじゃダメだ....!!



「報酬は、『エッチな本』....ダ!!」



「....は?」



その男が自信満々に言ったその報酬は、あまりにも陳腐なものであった。

コイツは、俺がそんなモノで釣れると思っていたのか?

俺は怒りを通り越し、呆れた表情になってしまった。



「はぁ....あのさぁ、確かに俺は今まで、可愛い子とかエロいものに目がないキャラでやってきたよ?....でもさぁ、いくら何でもこの状況で、エロ本なんかに釣られると思う?それは流石に俺のことを舐めすぎだね。」



俺が呆れた表情でドレッド男に説教をかますが、この男はまだまだ余裕そうにニヤついている。

本当に俺も舐められたものだな。



「なぁ、警察....。お前、過去から来たって言ってたよナ?」


「あ?....まぁ、そうだけど。」


「じゃあ、()()()エロ本は、知らないわけダ。」



「ピクゥッ!!」



()()()』。俺はこの四文字に、脳をビンタされたような衝撃を受ける。

()()()車』、『()()()建物』、今まで目撃してきた未来の産物は、いずれも度肝を抜くようなモノばかりであった。

では一体、『()()()エロ本』は、どうなってしまうのか...!?



「ゴ、ゴクリ...」



(こ、コイツ、できる...!!)


俺はたった四文字で、完全にこの男に心を握られてしまった。

今の俺の脳内には、『警察としての職務』なんてものは一切入る隙間は無く、ただただ『未来のエロ本』がどういったモノなのかを考えるだけになってしまったのだ。



「ち、因みに、未来のエロ本は、3Dだったりするのか...?」


「『3D』?ハッ!!3Dなんて時代は500年前に終わってるヨ!!今のエロ本は、『4D』ダッ!!」


「ふぉ、4D...だと...!?」



俺の想像を軽々と越えてくる未来のテクノロジーに、エクスタシーが止まらない。


(おいおいおい!4Dのエロ本ってどうなっちゃうんだよ!!ま、まさか、目の前に女優さんが...!?うっそだろオイ!そんなんさぁ、見たいに決まってんじゃん!!)


俺はかろうじて残っている、ほんの少しの理性を振り絞り、何とかドレッド男に最終確認を取る。


この確認は最終にして、最も大切な確認である...!!



「ち、ちなみに、その本の系統は...!?」



そう、夢の4Dエロ本とは言え、俺の趣味嗜好に合ってなければ、それはただのゴミ。価値はゼロに等しくなるのだ。


俺は仕事としてナノハというロリッ娘を連れ歩いているが、決して幼女趣味はない。

それをこの男が理解しているかどうかに、この最終判断の結果はかかっている。



「....本の系統は....」



「ゴクリ...」



その場を、一瞬の静寂が包み込んだ。

間違いなくこの空間は、俺達男二人だけの場所になっている。


(さぁ、何が来る...!!)


そして男はゆっくりと口を開いた。



「系統は、『人妻』だ...!!!!」



「!!!」




(......なるほど、な。)




俺は無言のままゆっくりと立ち上がり、ドレッド男への拘束を解いた。

そしてキョトンとしているドレッド男に手を差し伸べ、彼が立ち上がるのを手伝う。


俺はドレッド男の方に拳を伸ばし、ウィンクする。

ここでドレッド男も、俺の意向を完全に理解したようだ。



そう、つまり俺は、


人妻に乗ったのであった!!




続くッ!




正確には、人妻に乗られたい人間だ!!


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