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特来  作者: 今木照
バディは中二病ガール
16/46

推理物は途中から出番少ない奴が犯人。

前回のあらすじィ!!


特人はジジイのイチモツを目撃してしまうのであった!!

そしてついでに真犯人の正体も判明したそうな。




西暦2324年 荒れ果てたパチンコ屋内にて....




「分かったぞ!この中の誰が嘘をついているかがなぁ!!」


俺は遂にこの事件の真相を明らかにし、高らかに宣言した。


「と、特人!一体誰じゃ!?誰が嘘をついていたんじゃ!?」


ナノハがこの名探偵石塚特人に縋りつき、答えを聞こうと興奮している。


「まぁそうあわてるなロリっ娘。この俺が導き出した大男の正体、それは.....」


俺は人差し指をピンと伸ばし、容疑者三人の方へ向ける。


そしてその人差し指は、その三人の中の、更に一人に向けられた。


それは......



「貴方だッ!!ドレッド野郎こと、『堀内・ナミ・ジュン18号』さん!!」



「な!?」


「なんじゃと!?」


「ほ、本当か特人!!」


(え、コイツ等マジで分かってなかったの...?ちょっと引くんですけど....)



とは言ったものの、流石に分かりやすすぎるだろ、これ....。


もしかしてこの展開って、逆に予想外の人間が真犯人で、ここからもう一波乱あるみたいな流れか....?


いや、むしろそうであってくれ!初事件の謎が、こんな年長さんでもギリ分かるような低レベルであると、俺は信じたくない....!!


と、願う俺に、堀内が至って静かに口を開いた___




「な、なななん、何の証拠があって言ってんスキャ、スカ!?」




(____滅茶苦茶動揺してる____)


はぁ、やっぱりこうなのか。


もうコイツで確定だな、うん。


俺は確かに真犯人を当てることに成功した。


ただなんだ?このやるせのない虚しさは。


(右京さん、貴方もこんな気持ちだったのですか...?)


そんな虚無に苛まれていた俺に、ふとナノハが質問をしてきた。



「ど、どうして特人はこの堀内(ドレッド)が大男の正体だと思ったんじゃ?」


「いや、『どうしてドレッドが大男の正体だと思ったんじゃ?(裏声)』じゃねぇよ、このポンコツ中二病ガール。もう俺、一目見た時からコイツだと思ってたしね?あの大男と同じ黒光りする筋肉、あの大男と同じで何故か上裸、もうこれだけで確定でしょ。堀内確定。」


「い、いやワンチャンこっちのハゲジジイが、特能使って黒くなって巨大化してたり....」


「なわけッ!いやさ、俺も万に一つくらいの可能性であり得るかな~、って思って一応事情聴取したよ?ケドッ!!もうこの堀内犯人説が確固たるものになっただけだったよ!!」



そう。正直初めからどうせコイツだろうとは思ってたが、本当にコイツだったんなら指摘しておけばよかったんだ。


だって俺今のところの成果、オカズ三個失って半狂乱したのと、ジジイのブツを目撃してしまっただけだもん。


事情聴取でまさかここまでの被害を被るとは想像できないだろ。


しかし堀内は、こんな時でも往生際悪く反論をしてきやがる。



「じゃ、じゃあ名前と地毛の件はどうなったんだヨ!俺の名前は宇宙人とのハーフらしい変な名前だし、髪は金色ダ!!」


「あぁそれね。名前はまず、偽名だろ。なんだよ『堀内・ナミ・ジュン18号』って。いや未来人は名前変だけど、それにはミドルネームに遊〇王関連のワードが付くって法則があんだよ。お前のその名前は、ただ俺の癒しのキャラクター名を奪っただけだろ!!....あぁイライラしてきたッ!!」



俺は再び半狂乱モードになりそうになったが、横に居たナノハが何とか俺を落ち着かせてくれる。



「落ち着くんじゃ特人!これは仕事、シ・ゴ・ト!!次はこの男の地毛が金じゃない証拠を言ってくれ!!」


「フゥ....!フゥ....!フゥーー!!......よし、いいだろう。...次は髪色の話をしてやる。まぁ結論から言えば、堀内(コイツ)()()()()星人とのハーフじゃない。」

「あ、ペイパンな?()イパンじゃなくて()イパン。」


「.......ふっ。それは何故かって?それはな!俺の知り合いに本物のパ......ペイパン星人とのハーフが居るからだよ!!」


「ナニッ!?」



そう、俺が及川との何気ない会話の記憶から思い出した鍵.....


それは彼女がペイパン星人とのハーフだということッ!!


しかし、ナノハはそもそも及川がペイパン人とのハーフだという事実を知らなかったらしく、首を傾げた。



「な、なぁ特人。誰じゃ?そのペイパン星人とのハーフの知り合いって。」


「あぁ、ナノハはまだ知らなかったか。.....俺達のエクストラデッキな上司と言えば、誰だナノハ!」


「あ!及川のことか!!」


「その通り!そして彼女の髪色は!!」


「銀髪......!なるほど、ではこの男が金髪なのはおかしいというコトか!!」


「そういう事だ!!」


「........」



堀内.....いや、本当の名前は知らないが、このドレッド野郎はこれで完全に追い詰められた!


いずれここにも応援が来る.....ハズ!!


それまで俺とナノハでこの男を確保する!!


と、その時、男が俯いたまま口を開いた。



「......ああそうサ!この俺があの大男の正体だヨ!!俺はこの時代にほんの数人しか居ないと言われている純地球人!だから特能を使って色んな場所で暴れてやったんダ!」



その男は開き直ったように大声を張り上げ、自身の正体を明らかにした。



「遂に正体を現したな!!ここでついでに聞いておくが、今まではどうやって事件現場から切り抜けてきた!?お前は消える大男として有名だったんだぞ!」


「エ?あぁ、サイズの縮んでる通常時の体でさっきみたいに白目剝いて倒れてれば勝手に搬送されてたから。いつもそうやって離れてただけだけド。」


(いや未来の警官達ずさんだな。それで消える大男とか二つ名付けてたの?ハズッ!)


まぁ随分適当だった、消える大男という名前の由来も分かった所で......!


俺は咳払いして如何にも警官らしい台詞を放つ!!



「んっんん!!......一体なぜそんな事をしたんだ!!なんの目的があって!!これは立派な犯罪ですよ!!」


「オット!目的か、そいつは言えねぇナ!......そして俺は、こんな所で捕まってる訳にもいかないんだヨ!!」



そう言うとドレッドの男は走りだし、パチンコ屋の出入り口へ向かう。


このまま強引に逃げる気か!!


「逃がすか!」


俺が男の前に立ちはだかり、コイツの進路を塞ぐ!



「クソっ!!そこを退ケ!」


「どけって言われてどくヤツが何処に居んだよっ!」


「....あ!!あんなところに!!」


「....お前、そんな古典的なひっかけにかかると思う?俺のこと馬鹿にして__」


「Kカップのお姉さんがッ!!」


「おいナノハ!何か写真を取れるものをこっちにッ!!___って!しまった!!」



俺はドレッド野郎の巧みな話術により目線を逸らしてしまい、出入り口へと接近されてしまう。


(まずい!このままじゃ男を逃がしてしまう...!!)


そして男が出入り口まであと数メートルという瞬間、後ろから声が聞こえた。



「『アイスウォール』ッ!!!」




それはナノハのアイスウォールの掛け声であった。


その声と共に、店の出入り口には最硬の強度を誇るアイスウォールが築き上げられる。



「よくやったぞナノハ!」


「当たり前じゃ!わしはKカップを写真に収めようとはしないからのぉ!!」



男は突然現れたその氷壁に驚いたのか、その場に立ち尽くした。



「なんダ....これハ....」



(よし、今が好機!!)



「『気づいたらそこに』!!」



俺は自分の特能を使いドレッド男の背後に出現し、そのまま腕を抱え込んで動きを封じようとした。


男は意外にも抵抗することもなく、あっけなく俺によって拘束された。


恐らく、俺らの予想外の力に理解が追い付かなかったのだろう。



「ど、どういうことダ...!何故一介の警察官であるお前らに特能が使えル...!?この時代に生き残っている純地球人はほんの数人だけだゾ!!」


「え~と、俺達は特課っていう特殊な課の特殊な警官で、俺とナノハは過去から来た純地球人なんだよねぇ。」


「その通り!ちなみにわしは九尾の生まれ変わりでもあるぞ!!」


「あナノハちゃん、これ以上混乱させたくないから今は余計なこと言わないで?」



俺はこの男を取り押さえ、ナノハはアイスウォールを補強し続けている。


そして奥の男性店員とハゲジジイも無傷のままだ。


そう、俺達の完全勝利である!!




ハズなのだが.........



「面白いねェ.....!ハッハッハ!!」



俺の取り押さえていたその男は、不気味に笑っていたのであった....





続くッ!!

好評価、コメント、その他諸々ヨロシクゥ!!

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