なんか時々俺より日本語上手い外国人いる。
前回のあらすじィ!
謎の大男によって荒らしに荒らされてしまったパチンコ屋!
その店内で大男の捜査と生存者の救出を行うことにした特人とナノハ!
しかし、そこで特人はドレッドヘアの死体(?)と目が合ってしまうッ!
西暦2324年 パチンコ屋店内にて....
(し、死んでるやんけェェェェーーーー!!!)
俺はブルース・リー顔負けのバックステップでそこから距離を取ると、ナノハにしがみついた。
「な、ナノハちゃぁんッ!!こ、これ死んでるって!!....あーもうヤバいよ!完全に仏さんと目が合っちゃったよ!......いや、向こうは白目向いてたから正確には目があったとは言わない......いやそういうコトじゃなくってッ!!」
俺は初めて目撃した死体というモノに、後悔にも似た恐怖心を着々と募らせていた。
某コナン君の世界ではこれが日常茶飯事というのだから恐ろしい。
(あーもう完全に油断してた!そりゃそうだよね!こんな荒らされてたら皆が皆生きてるとは限らないよね!けど覗いたらすぐそこに血まみれの白目って反則でしょ!観覧車の中のカップルより距離近かったよ!!あーあ!1週間は1人でトイレ行けなくなっちゃったッ!)
なんて俺が涙目になりながらナノハに縋りついていると、ナノハは鬱陶しそうに俺を引き剥がしながら口を開けた。
こんな衰弱した、か弱い男子大学生を引き剥がそうとするなんて鬼かコイツは。
「いや生きてるって。だからさっさと助けるぞ。」
「いや絶対死んでる!生きてる人間がしていい白目じゃなかったもんアレ!」
「だから、生きてるって!さっき小声で、『ワオキツネザル』って呟いてたし!ね店員さん!」
「あハイ。」
「......ンなわけねぇだろォォォ!!おいクソ中二病とクソ店員ッ!お前ら仏さんの前で言っていい冗談じゃねぇぞ!!ドレッドの幽霊に呪われても知らねぇからな!っていうかなんだワオキツネザルって!ペンギンズですか!?fromマダガスカルですか!?懐かしいなこのヤロ____」
「ワオキツネザル.....」ボソッ....
「......」
(つ、呟いたァァァーーーーー!!!)
俺は驚きで硬直しそうになった足を何とか動かし、彼の上の瓦礫に手を伸ばした。
「おい生きてんじゃねぇか!生きてんなら先に言いやがれ!」
「いや言ってたじゃろ!生きてるって!ワオキツネザルだって!!」
俺とナノハと店員の三人は力を合わせて、何とか一番重い上の瓦礫を退け、下に居た例の、ドレッド血まみれ白目剥き黒人を引きずり出した。
その黒人は今は気絶しているようで、白目を剥いているが微かに息をしていた。
「おい特人。これって人工呼吸とかした方がいいんじゃないか?」
「シャーラップッ!俺のファーストキッスが血塗れ白目野郎に奪われて良いワケねぇだろ!!大丈夫、ここは俺の話術で何とかすっから!」
俺はひとまず、彼を起こすために声をかけることにした。
「おーい!聞こえますかー!?そんな白目向いてたら日向一族になっちゃいますよー!八卦六十四掌ですよー!」
「.....ン、ンン......」
俺の声に反応するように、彼が息を漏らす。
よし、もうあと一押しだ。
「あ!ここに自称九尾の生まれ変わりガールが居るんですよ!ほら、もうほぼ人柱力!会いたいでしょ!?尾獣玉ッ....なんつって!」
「おい特人!わしを引き合いに出すな!っていうかわしは人柱力じゃないし尾獣玉も撃てん!!」
「....ン....、ン....!」
いいぞ!徐々に彼の反応は大きくなっている!
やはり外国人にも通用するジャパニーズアニメの力!!
そしていよいよ、ついに彼の眼が覚める....!
「.........ハァッ!!!」
「うお!!眼球が半回転くらいした!キモ!!」
彼は目を覚ますと同時に眼球がグルリと縦回転し、瞼の裏から黒目が出現した。
彼は肩で息をしながら周囲を見渡していたが、この変わり果てた景色に理解が追い付いていないようだった。
「あ、大丈夫ですか?」
「.......」
「え、えーっと、アーユーオーケー?」
「あ、日本語で大丈夫っス。」
「あ、うす。」
(....気まず。っていうかじゃあ最初から反応しろや!)
彼はおでこの血を拭うと、多少よろめきながら立ち上がった。
そしてズボンについた汚れを叩きながら俺とナノハに質問をした。
「僕はちょっとおでこを擦切っただケ。他の人は無事なんですカ?」
「あ、えっと今のところ、この店員さんと向こうのハゲ.....おじいさんと、あなたの三人を助けた感じで....。あの大男が暴れてた時、店内に何人くらい人が残っていたとか分かりますか?」
「あぁ、そういうコトなら大丈夫。今日この店釘がギチギチでゴミみたいだったから、客は僕と向こうのおじいさんの二人だけだったヨ。」
「あっ、....スゥーーッ、成程....」
「..........」
(コイツよく店員さんの前でゴミとか言えたな!店員さんも叱られてる時の犬みたいな顔になっちゃったよ!)
一旦俺は向こうで座り込んでいたハゲジジイを連れてきて、この店内にいる全員を一か所に集めた。
ここに居る全員は、俺、ナノハ、ハゲジジイ、男性店員、ドレッド黒人の五人だ。
そして五人が一か所に集まった時、中心に居たナノハが口を開いた。
「ようし、今の状況を整理するぞ!まずこのお店で暴れていた大男は皆知っておるであろう。奴はこのお店から出ていない!!そしてこの店内に居たのはわし含めてこの五人!つまり!」
「犯人はこの中に居るッ!!!」
「なっ!?」
「なんじゃと!?」
「ナニ!?」
「あそれわしが言おうとしてた台詞!!」
(こいつら良いリアクションするなぁ。)
俺に決め台詞を奪われたナノハがポコスカ殴ってくる。
(いやぁ死ぬまでに言いたいランキング6位のこの台詞を言えるとは!感動感動!)
と、快感に浸っていた俺に向かって、ナノハが耳打ちをしてきた。
「おい特人、分かっていると思うが、あの大男は絶対『特能』を使っている。つまり、純地球人という事じゃ!この三人の中から純地球人を見つければ、自ずと大男の正体はソイツになる!あと台詞奪った件は後でシバく。」
「よし、じゃあ尋問って事だな!ちなみに台詞は奪われたお前が悪い。」
と、いう事でこの三人に尋問を始めようと思ったが.....
俺は視線をドレッド黒人に移す。
(いや絶対コイツが犯人じゃんッ!!)
だってコイツ一人だけ上裸だし?あの大男も上裸だったし?
っていうかあの黒光りしてた筋肉、絶対コイツやん!
身長は少し違うけど、絶対コイツーー!!
俺はほぼ確信に近い物を感じていたが、今はぐっと心の中に抑え込んだ。
思い込みは捜査の敵だって、心の中の右京さんが言っている!
俺は咳ばらいをし、三人への尋問を始めた。
「んっんん!貴方達三人には言っていませんでしたが、俺とこのロリっ娘は警察です!!」
「おいあんまロリっ娘って言うなよ。」
「なので今からお三方には、事情聴取を行います!俺の質問には、正直に答えてください!」
未来に来る前までは職務質問を数えきれないほど受けてきたんだ。
警察の事情聴取なんてお茶の子さいさいよ!
こうして俺の、未来に来て初めての警察っぽい仕事が始まった!!
続く!
評価、感想ビシバシヨロシク!
悪いことしてなくても職務質問って焦るよね。




