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Under the triangular roof 三角屋根の下で  作者: ARATA
茜・赤ね・あかね
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21/33

3.21話「暗紅の部屋」




待て、待て、待てよ。


赤い部屋に、子供のあかね。この全体の景色・・・どこかで・・・・・・。


僕が昔描いた()


でも、今度はキャンバスの中じゃない。これは、紛れもない現実なんだ。


訳がわからない。あおいといい、あかねといい絵の中にいる。


僕の描いた絵には何か不思議な力でもあるのか?いや、そんなはずはない。


考察してみるか、絵なのだから、僕が書き加えてしまえば、変えられるのでは?


やってみるしかないよね。


「あかねちゃん。ここに筆や絵の具はある?」


「あ、あるよ…。はい…。」


準備のいいあかねちゃんは、僕にそれを渡してくれた。


「扉だ、壁に扉を描く。」


「どういうこと…?」


「見ててね。やってみるよ。」


僕は、早乙女(さおとめ)家なのであとで、叱られるかとは思ったけれど、不本意ながら、壁に扉を描いた。


「これで・・・」


「なにしてるの…?あおぞらおにいちゃん…?絵は紙に描くんだよ…?」


「ちょっと見ててね。あかねちゃん。」


僕はその、簡易な扉を押した。すると、その扉は外へと、繋がった。


「よし、上手くいった!外に行こうあかねちゃん。」


「うん…。」


僕達は、外に出ると目を疑った。空を見上げると、てっきり赤い空が広がってるのかと思えば、空には街が広がっていた。


「え、僕は、僕は、こんな絵描いてない。一体誰が。」


「あなた、青空君?」


僕の後ろには、人影がいた。年齢は、おそらく30代?低身長だったけれど物凄く美人だった。


「あなたは?」


僕が訊ねると、その女性は答える。


「あたしは、我孫子紅音(がまごしくおん)。そうね、()えて言うなら、大地君のお母さんって言った方がいいかしら。うふふ。」


「大地の、お母さん・・・。失礼ですけど、なんか似てないですね。あ、すいません。綺麗な方なんですね。」


「うふふ。まあ、褒め上手ね。あの子は、旦那に似たからね。そう、世界(せかい)に。あなたは、知らないかもしれないけど、そっちでは、上手くやってる?大地は。」


大地のお母さんなの?殴られたけれど、そんなこと言えない。


「ええ、まあ。」


「そう。良かったわ。その子は?」


「うぅ…。」


「あ、あぁ、この子は、あかねちゃん。僕のお友達です。」


「そうれす…。あおぞらくん…。あれなに…?」


茜は、空を指さした。そこには、赤い街が広がっている。鏡のように反転し、まるで、天井から、生える水晶のように、美しくも儚げに街は、こちらを覗いていた・・・。


「行きたい?青空君だったかしら。あたしは、行く方法知ってるけど。どうするの?」


ここで言わなければ、僕はまた後悔することになる・・・。言わなくちゃ。


「僕は、元の世界に帰りたいです。この記憶から、抜け出して、やらなきゃいけないことがあるんです!」


「ふ~ん。いい子ね。上に言ってからでもいいかしら。帰る方法教えてあげる。その代わりに、なにか、なにか、()()()()?」


「わかりました。これでどうですか。」


僕は、空中に林檎(りんご)を描いた。そして、それを紅音(くおん)さんに手渡した。


「まあ、おいしそうね。ありがとう。うふふ。」


紅音さんは、(かじ)った。目を見開いて、口角をあげた。よほど、美味しかったのかもしれない。もう一つおねだりされて、全部で、3つの林檎(りんご)を描いた。食べ終えると、紅音(くおん)さんは、微笑み、僕に問いかける。


「青空君。何か隠してるわよね?」


「いえ、なにも。」


紅音さんは、僕の絵の事について驚かなった。ここでは、当たり前の事なのかな。


「行くわよ。世界(せかい)の所へ。いえ、(あらた)家へ。」


「え、あ。は、はい!行きましょう。」「あかねちゃん、行こう。」


「うん…。」


紅音さんは、僕らの手を握り、床を蹴った。すると体がふわりと浮かんだ。浮遊した。

浮かんでいると、視線の先に一軒の家があり、玄関前から男性が僕を見ていた。


あの人は、大地?いや違う。あの人が、(あらた)さん・・・?




次回まで、どうぞよしなに!

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