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世界は異能で溢れているが、それがどうした  作者: 猫も犬も猫目である
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何したの!?

芹がリーゼントを堪能し終わった頃に、圭が冷却シートと飲み物を手に戻って来た。


圭はリーゼント達がどうなるか予想出来ていたようで、これらを買いに行っていたようだ。


殴られた太陽を手当するため、近くにあった公園で少し休むことにした。


俺が殴られたところの手当の意味合いがあるんだが、それを施してるのが男の圭なので、正直複雑な気分だ。


芹にしてほしいとまでは言わないが、女の子を庇ったんだから女の子に手当してもらいたいのが理想だよな。


そんな太陽の隣でゲームをしてる芹対してに、そういう期待はするだけ無駄だろう。

「なぁ、芹。さっきって何をしたんだ?」

先ほどのことだ。

流された動画や個人情報のこと。

「両方のリーゼントの感触を確かめようとですね――」

「やった理由じゃなくて、動画や個人情報の方だよ」

「あぁ、そっちですか」

芹はげんなりとした表情で口をつぐんだ。

何か聞いちゃいけないことだったんだろうか。


そもそもプライバシーに深く関わっていたりするとか。

「もしかして言いにくいことだったか?」

「いえ、単に今日は喋りすぎて疲れました。圭、説明よろ。さっきから何の役にも立ってないんだから。それくらいしてください」

「さっきから買い出しやら太陽の手当やらしてたがっ!?」


たく、っとため息を吐いて、

「あ~、前に教えてもらったんだが、芹は存在がパソコンみたいなものらしいんだが、……何言ってんだコイツみたいな目で見るな」

「何言ってんだコイツ」

「口にも出すなよ」

「まぁいい。まずパソコンの五大機能って何かだ。それは『入力』『制御』『記憶』『演算』『出力』なんだよ」

「そんなイメージだな。そんな詳しくないけど」

「で、芹は電子機械になら媒体となる機械、つまりパソコンとかを使わずに、それらを操作できるんだ。

で、それらは近くの機械にでも使えるし、ネットが繋がっていれば距離も関係ないんだと。

つまり地球の反対にある電子望遠鏡や、宇宙にある人工衛星でも扱えるんだ」

「じゃあ何か。さっきのはスマホいじって人工衛星から動画撮ってきたってことなのか?」

「多分な。個人情報に関してはSNSでも漁ったんじゃね?」

「そこはわかんないのか」

「俺も詳しくは理解出来なかった」

探索部の部員ってこんな奴ばっかりなのかよ。

魔王に電脳廃人。

もしかしたら萌花や圭も、そういう規格外という可能性もある。

愕然としていると、ゲームしていた芹がポツリと言葉をこぼした。

「ネット環境のある機械で重要書類や試験用紙を作るのはバカのすることですよね」

「おい。まさか今も、どこかのを見てるんじゃないよな?」

圭がジト目を向ける。

「まさか。○○社の発注データ詳細ってテキストを、××社へ社員がレポートと一緒に送信しようとしているのなんて、見てないですよ?」

「見てないのにリアルな感想だ!?」

「テキストを音声ソフトで読み上げさせただけですから」

「何してんの!」

「セキュリティが甘いネット環境って、怖いですね」

「お前の方が怖いよ!」

面倒そうに立ち上がる芹は投げ歩き出した。

「ほら、そろそろ帰りましょうよ。ゴールデンタイムのアニメに間に合わないじゃないですか」


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