第9話 キリスト教文化の黄昏 キリスト教とその文化が黄昏の時を迎えている
太陽は東から出て西に進む。こうした大きな動き・流れが終わるとき、それは破滅と終末の時です。
キリスト教はエルサレムから始まり、常に西に向かって広がるという大きな流れがありましたが、その流れは太平洋という大きな海洋によって断ち切られ、太平洋の西岸にたどりつくことは出来ませんでした。そのことによりキリスト教文化の地球1強時代は終わりを告げ、いまや黄昏の中に沈んで行こうとしています。
キリスト教はエルサレムの地で生まれ、なぜか西に広がり始めました。
この時が、キリスト教文化繁栄の地が西側に向かって広がって行くという大きな流れの始まりでした。
その後キリスト教文化繁栄の地は、エルサレムから西へ移動しローマで覇権を獲得し、キリスト教文化はローマを中心にして繁栄しました。そしてキリスト教文化はヨーロッパの覇者となりました。
その後も、キリスト教文化繁栄の地が西に進んでゆくという動きは続き、キリスト教文化繁栄の地は、ドーバー海峡を渡りました。そしてイギリスで産業革命を生みだし、イギリスに世界一の繁栄をもたらしました。
それに合わせて、キリスト教文化も他の文化を打倒し、世界の覇者となったのです。
キリスト教文化繁栄の地が西に進んでゆくという動きはさらに続き、やがて広い広い大西洋を渡りました。アメリカに浸透したキリスト教文化は、アメリカをイギリスをも上回るキリスト教文化の総本山とし、アメリカを世界の絶対覇者にし、「アメリカ」という外套をまとったキリスト教文化はさらに一層強大となり、その絶頂期を迎えました。
キリスト教文化は本来ならさらに西に覇権を広げそこにある国家を総本山としてさらなる覇権を打ち立てるはずでした。
太平洋を渡った先にはアメリカの何倍もの人口を抱える国々があるのですから。
ですがそこにあった大国は共産主義や土着の儒教・道教、あるいはヒンドゥー・仏教・イスラムなどが支配する国々であったため、覇権の地を西に広げることは出来ませんでした。
エルサレムの地から始まった、キリスト教そしてキリスト教文化繁栄の地が西に向かうという流れは、太平洋という広い広い海に阻まれ、ここに途絶えたのです。
十字軍という異教徒・異民族虐殺部隊を送り続けてきたキリスト教、布教という名の殺戮・奴隷狩り・植民地化の先兵たちをアジア・アフリカ・アメリカという広大な地域に送り続け1億人とも言われる人々を殺害し、その他にも何億という人々に隷属を強いてきたキリスト教文化とその国々。
その伝統を引き継ぎ、正義の名のもとに数々の侵略を行い続けるキリスト教文化の体現者たるアメリカとともに、キリスト教文化の地球1強時代は終わりを告げ、黄昏の中に沈んで行こうとしています。
次回は「第10話 女は群れのボス 支配者 女ってすごくキツイですよね、その理由がわかりました」を投稿します。