2.討伐依頼
「いやー、こちらでダンジョン建設はじめて頂いてから苦情が減って助かっております!湯水の様に私財を投入して頂いて本当にありがとうございますー!ほんと、この街にお金をかけて下さる奇特な方は貴重でございます!」
今お姉さんが言った様に、本来ははじまりの街で何か建設したりする人間は珍しい。
大変にコスパが悪い事なのだそうだ。基本は採算度外視の投資になってしまう。
しかし、人件費の面がうまく回っている点。
それと、この計画が進めば確実に観光資源になるだろう、との考えもあり街の側からも援助があった。
但し、その分ギルドから仕事を回されたりする事も多くなり
このパーティの戦力的に片付けて欲しい案件が定期的に持ちかけられていた。
「はあ。毎度です。で、なんか仕事の話ですかね」
「はい!この辺りの魔物の生態系が極めてよろしくないので討伐依頼でございます!」
お姉さんがテーブルの上に置いた依頼書。
先日のルミアの件とは別に、最近この辺りでは発生しないはずの魔物がよく出るらしい。
毎度のこの辺りの冒険者では手に負えない奴が多く出るとか。
「ここの冒険者連れてけばいいんじゃないですかね?結構強くなってるはずですよ?」
「いやー、今回の件だと役者不足でして。こちらご覧下さい」
お姉さんが出したのは二枚の依頼書。
一枚は『死霊系の魔物の討伐依頼』
もう一枚は、『廃墟に大量に発生した異常レベルの魔物の討伐依頼』
「死霊系はラニさんの様に光の魔法をお使いになる方にしか頼めませんし、異常レベルの魔物は最早その辺の冒険者に頼むのも無理でしたのでー!いっぺんに頼める様にこちらに持ち込ませて頂きました!」
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お姉さんが帰って、依頼書が残される。
依頼書を見るラニ。
「書類仕事は気が滅入るのです。運動したいので受けてもいいのですよ?」
「そうか。ルミアも、ミナヅキもそれでいいか?」
「そうね。たまにはいいわよ。お姉様もいいわよね?」
ミナヅキは異常レベルの魔物の手配書を見ながら
「…そうですね。ルミア、先に三人で死霊の討伐に行きなさい。もう一件は調べたいことがあります」
「あら、お姉様が思わせぶりね。新魔王関係?何か意図があるのならそれでいいわよ」
「杞憂かもしれませんが、少し気になる事が。あ、明日はシノ様を借りますね」
「じゃあ、シノは二日連続で討伐ね」
「えー。二日連続は嫌なんだが。おまえらみたいに戦う事にそこまで目的意識ないぞ。レベル上げる必要ないし、俺」
「あら、シノ。前みたいに守ってくれたりしないの?」
「毎回うまくいくとは限らんしな」
「いいじゃないですか。死霊系なら嫌でも私の独壇場なのです。お二人は大して仕事してくれないに決まってます」
「そうかもな。じゃあ、ミナヅキは留守番よろしくな」
「ええ…行ってらっしゃいませ」
俺たちが討伐の支度をする中、ミナヅキはずっと何かを考え込む表情をしていた。
短くても繋ぎの回くらいは投稿しておこうと言うアレです。
ちなみにちゃんと進めば、そろそろ話を大きく動かすつもりです。ゆっくり気長にお待ち下さい。
それとブックマークありがとうございます。少しずつでも増えると嬉しいです。




