11.下着に固執するのは変態だと思うわ
「私は大魔王の末娘ルミア、その辺の雑魚の分際で名乗って貰えた事を光栄に…いやいいか人語解してないみたいだし口上終わりラグナロク連射」
また別の日。
俺とラニと共に、ルミアは指輪を右手の人差し指につけて山の外来モンスター狩りに参加していた。
実際に指輪の効果はあり、周りにさほど被害を及ぼさない程度の都合の良い威力になっていた。
光に変わって行く魔物たち。
「ああ、ルミアさんも来てくれると掃討が早くていいのです」
「それな。精度も高いから時間もかからんし。春風」
俺は今回も春風を纏い走って切り付けに行く。
たまに、ラグナロクの爆発で飛んできた石とかをルミアに飛ぶ前に弾いてやる。
「器用ね。私にぶつからない様にしてくれるのはありがたいわ。偉い偉い。で、どう?薬の効果は」
「うーん。ルミアがほとんど片付けてるからよくわからん」
「それもそうね」
先日、ハープと食事を終えた俺たちは適当に魔法薬も買ってきていた。
飲んではみたものの、こればかりはよくわからなかった。
あれだ、栄養ドリンク飲んでもそんな目に見えてわかるわけじゃないと言うか。
「まあ、それよりもさっきから気になってるんだけど。あの子はなんでメイド服のままなの?」
ルミアが、遠くで魔物を追いかけてるラニを見ながら言った。
「なんでも防御力が高いんだとさ」
「動くと下着が見えてるけど、教えてあげないの?」
ラニのメイド服は短いので、敵に向かって行くたびに下着が見えていた。
ちなみに今日も黒である。
「俺の楽しみを奪うなよ。それともルミアが見せてくれるのか?」
「前も言ったけど、下着に固執するのは変態だと思うわ。しかも14歳の。人間だけど割とマトモなの引き当てたと思ったのに、何故普通の性欲を向けられないの」
「割と男なら一般的だっての」
ラニも戻ってきて休む俺たち。
と言ってもルミアはほぼ座ってたけども。
「これで、依頼の魔物は大体倒せましたね!」
「そうね。残ってても数匹くらいでしょうから、この辺の冒険者でも倒しきれるでしょう。十分依頼をこなしたと言えるわ」
「じゃあ、依頼達成で手が空くな。新魔王の討伐ってのはどうする?」
「え?魔王狩りするんですか!?」
俺の言葉に食いつくラニ。
こいつまた経験値欲しくてたまらない顔してる。涎垂れてるぞ姫。
「魔王狩りと言われると不敬ね。新魔王狩りの話よ」
「細かいところはどうでもいいじゃないですか!」
「つーかラニちゃんマジ懲りない。元はと言えばゴブリンキングもお前が持ってきたんだろ」
「そ、そうですけど!今ならミナヅキさんもいるから新魔王とか出てきても楽勝でないですか!」
「完全に前もその発言その流れだったからな?マジで自重しとけよ獣耳がっかりぼっちが」
「耳まで悪口みたいに言われる日が来るとは思わなかったのです!」
「…まあ、行ってもいいんだけどね。お姉様はあれで新魔王討伐も仕事みたいなところもあるし」
「本当なのです!?」
喜び飛び跳ねるラニ。
その様子を見ながら
「なあ、ラニちゃんって耳だけで尻尾とかないんだな。断尾でもしてんのか?」
「今日は尻ばかり見てるわね」
「ではでは、帰って準備をするのです!」
「俺は危なかったら逃げるからな。生き返らせて貰えるって言っても、死ぬのは嫌だぞ?」
そうして俺たちは新魔王の討伐に向かう事になった。




