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勝利の女神は囁かない  作者: 平原エリタ
2/2

全ての始まり。

「勝利の女神は誰に囁くか?」

どんなスポーツでも勝負事でも必ずと言っていいくらいに聞く言葉だ。

そもそも「勝利の女神」とはギリシア神話に登場する「ニケ」という翼の生えた「競争」に対する女神と、ローマ神話に登場する「ウィクトーリア」という「死」に対する女神、この二種類の女神が挙げられる。

大体の勝利の女神は「ニケ」で例えるだろう、でも残念なことにレースの世界では、「そんなやついるならお目にかかりたいものだ」と思っている人間がほとんどだし、最初からそんなのアテにしてないし、「運の方が大事」と考える人間が多い、間違いなく多い。

私もそう考える人間の1人だ。


初めてレースを観たのは16歳の時だった。

日曜日の夜に放送していた国内レースの番組を父と兄が観ていたのをたまたま一緒になんとなく観ていた。

父と兄は自動車が好きでモーターショーやイベント、レースなどによく行っていた。

当時の私は普通科の女子校の女子高生で、それこそ自動車に興味はなく、乗れればいいの程度にしか思っていなかった。

そう、ずっと思っていたら...私は...ハァ...

テレビ画面に映っていたのはあるチームがタイヤ交換、燃料給油、ドライバー交代のピット作業をしているレースでは当たり前の様子だった。

ピット前に車両を止める→エアジャッキを上げる→ドライバー交代&燃料給油→タイヤ交換→エアジャッキ下げる→作業終了ピットアウト

この当たり前の作業が当時の私には衝撃だった。

5分もかからずに、あんなに素早く無駄なく作業をこなしている人たちが恐ろしくかっこよく見えたのだ。

父と兄に私は「あの人達はなに?」と聞いた。

すると兄は「レースメカニックだよ茜。」と教えてくれた。

私は、メカニック?なんじゃそれ?だった。


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