先輩!下の名前でよんでいいですか?
恋愛短編小説第2弾!今回は女の子の主人公。
大好きな先輩に思いを伝えられるのか!
「先輩!下の名前で読んでいいですか?」
私の名前は山本葉月。
この言葉を言うために私はとても長い時間をすごしてきた。
普通の人に言うのとは違う言葉。先輩との出会いは私が中学三年生のオープンスクールで先輩のいる学校に行ったときのことだった。もしかしたら私はその頃から先輩のことが好きだったのかもしれない。
「はい!今日はオープンスクールということで烏川高校にお邪魔させてもらいます。お邪魔させてもらう前に皆さんで挨拶をしましょう。」
私の通う中学校の教頭先生の声が玄関にひびく。
「それでは自由に見て回りましょう。」
その言葉でオープンスクールにきていた生徒が一斉に動きだす。
私も友達のめぐと回る約束をしていた。
「葉月!はやくいこ!」
メグが私に言う。
「うん!」
私はメグと中学校で卓球部にはいっていた。だから高校でもやろうと言う話しになって今から卓球部を見に行くところだ。
「ねー葉月ーかっこいい先輩とかいるかな?」
「さぁね?」
はっきりいって私はあまり恋をしたことがない。べつにできないというわけではないけどかなり苦手だ。
「あっ!体育館あるよ!バスケ部も部活してるみたい!」
「ほんとだね。」
「危ない!」
え、なにが?
その瞬間目の前の視界が真っ暗になった。
ん?頭痛い。
「あ、起きた?」
そこには初めて見る男の人がいた。
「すいません。ここどこですか?」
「ここは保健室だよ。君とお友達が体育館にはいってくるときにちょうど俺たちが使ってたボールが飛んでっちゃって。それで君にあたって君が倒れたから保健室まではこんできたんだ。」
「そ、そうなんですか。」
「ごめんね。もうちょっと早く声をかけてたら。ホントにごめん。それより君の名前を教えてくれない?僕の名前は桐島裕人。」
この人なかなかぐいぐいくるな。
「私の名前は山本葉月です。あんまり気にしないでください!」
「ありがと!葉月ちゃんはうちの学校にはいるの?」
「はい、一応。先輩は何年生なんですか?」
「今は高2だよ。また入学したらよろしくね!」
がらがらがら
「大丈夫?!?!葉月!」
「うらさいなー大丈夫だよ、メグー」
「お友達もきたし俺はもういくね。葉月ちゃんまたね。」
そう言って先輩は保健室からでていった。
「葉月!あの先輩となか良さそうだったじゃん!いいなぁ~今の先輩めっちゃかっこよかったじゃん!それに身長めっちゃ高かったじゃん!」
「そう?」
そんなにかっこよかったかなー?まぁ確かに身長はかなり大きかったかな。
~入学式~
「あ!葉月とまた同じクラスじゃん!やったぁぁぁ」
中学校3年間もメグと一緒だたから落ち着く。
「ほんとじゃん!やったぁぁぁ~」
それにしても高校ってちょっと不安だな~
「ちょっと食堂いこ!ね!葉月!」
食堂か~お腹はすいてないけどいってみよっかな。
「うん。いいよ」
あっ!桐島先輩。
「お、葉月ちゃんじゃん。久しぶり。ちゃんと入れたんだね。」
これはバカにされてるのかな?
「葉月、先にいってるからゆっくり喋ってていいよ!」
メグが爽やかにウィンクした。
えーなんかメグ勘違いしてるのかなー
「どっか行く途中だった?」
「はい、ちょっと食堂を見に行こうと思って」
「もしかして葉月ちゃん食いしん坊?」
「違いますよ!メグに見に行こうって言われたからです!先輩は何してたんですか?」
「葉月ちゃんを探してたんだよ。」
え
「まあ会えたからいいや、じゃーね。」
「私を探してたってどーゆうことですか?」
桐島は何も答えず手だけふって歩いていった。
探してたってどーゆうことだろ。
~放課後~
「葉月帰ろ!」
「うん」
それにしても今日先輩なんだったろう。
「ねぇ葉月桐島先輩とはどう?」
メグがニヤニヤしながら言う。
「どう?って言われても、なんとも思ってないし。」
「そこの女子高生お二人さん!」
そこにはとても悪そうな男が三人たっていた。
「実は俺らよぉ今めっちゃ暇なんだよ。一緒に遊ぼーぜ。」
ちょっと怖いな。
「すいません暇じゃないんで。」
わーこうゆうときはすごいメグ強いな。
「あ?なに断ってんだ?黙ってついてこいよ。」
男の一人が無理やり引っ張る。
「おい!やめろよ」
そこには桐島がいた。
「桐島先輩…」
「その子達は俺の後輩だ。黙って失せろ。」
桐島先輩かっこいいな。でもちょっも怖いかも。
「ちっ、冷めたぜやめだ、やめ」
そう言って男三人は帰っていった。
「大丈夫だった?」
「はい。ありがとうございます。」
「いやぁ~葉月ってさ日頃はクールなのにこうゆうときだけ可愛いんですよねぇ~」
ちょっメグなにいってるの!
「そうなんだ。可愛いね。ちょっと急いでるからまた明日ね!」
か、か、か、か、可愛い!?!?!?!?!は、は、は、初めて言われた。
「よかったね葉月。可愛いっていってもらえて。」
メグ意地悪な顔してる。
「よくないよ!もうおいてくからね」
「ちょっとまってよぉぉ」
~家~
はぁ~今日は色々あったなぁ。それにしてもほんとに先輩なんだったんだろう。あ~先輩かっこよかったな~。って、何で先輩のことばっかり考えてるんだろう。あ~頭がモヤモヤする~。
~一週間後~
あ~あれからずっと先輩のこと考えてるな。なんか先輩に会うと急に恥ずかしくなったりするし、しかもなんか避けちゃうし。どーしよう。ほんとにこのモヤモヤはなんなんだろう。
「お、葉月ちゃん。」
桐島先輩だ!どーしよう。
「せ、先輩。どーひたんですか?」
かんじゃったぁ~恥ずかしい。心臓がうるさい。どうしよう。
「いや、なんかこの頃葉月ちゃんに避けられてるきがしたからさ。」
「そんなことないですよ!」
「そう?じゃあこんど一緒に遊びに行こーよ。メグちゃんも誘っていいからさ!映画でもどう?」
「はい!」
「じゃあ来週の日曜日、ショッピングモールの前に10時集合で!じゃあ次の授業遅れないようにね!また」
えーーーーーー勢いで答えてしまったぁぁぁ。どーしようすごい緊張してきた!!メグに言わないと!!!
~帰り道~
「葉月!やったじゃん!」
「やったじゃんじゃあないよ!どーしよう。」
「どーしようって?」
「だって好きな人でもないのに約束しちゃったんだよ!」
「なにいってんの!葉月もう桐島先輩こと大好きになってるよ!」
え、そんなことは…でも確かにそう考えれば今までの事が全部解決する。
「じゃあね。また明日。」
「ちょっとまってよ!まだ話が!」
「自分で考えなよー」
え~
~家~
やっぱり私先輩のこと好きになっちゃったのかな?まぁ先輩かっこいいし優しいし。いい人だと思う。あ~何で先輩のこと考えるだけでこんなに胸が高鳴るんだろう。先輩に会いたいな。
~一週間後ショッピングモール~
あ~洋服おかしくないかな~
「ねぇ!メグ!格好おかしくないかな?」
「もぉ~何回聞けば気がすむの?可愛いから大丈夫だって!」
心臓がすごくすごくうるさい。
「あ!ごめん~まった?」
先輩だ!もう一人の人はだれだろう?
「こいつ俺の友達の堂弘って言うんだ。」
「よろしくね二人とも」
「じゃあいこうか。」
はぁ~先輩の私服かっこいいな~
「葉月ちゃん、どっかいきたいとこある?」
「え、とくに。桐島先輩はどこかいきたいところあるんですか?」
「じゃあ映画でも見に行こうか。」
「はい!」
「ねーメグちゃんあの二人仲良さそうだね?桐島があんなに笑ってるし」
「そうですよねー堂弘先輩は彼女とかいないんですか?」
「うん、いないよ!メグちゃん俺と付き合ってみる?」
「嫌です!」
「笑顔で言わないでよー」
~映画後~
「いやぁ~あそこでまさかあいつがでてくるとはなぁ~」
「そうですね!桐島先輩はこうゆう映画が好きなんですか?」
「うん、まぁね」
先輩がよこに座ってたせいで映画何もおぼえてない!!!
「ねーメグちゃん映画みてた?」
「寝てました。堂弘先輩もでしょ?」
「よくわかったな。」
「じゃあ結構遅くなっちゃったし今日は解散にするか。」
え、もう?
「じゃあね葉月ちゃんメグちゃん。」
「「はい~」」
~帰り道~
「楽しかった?」
「うん」
「桐島先輩といい感じだったじゃん~」
「うん」
「どーしたの葉月?ぼーとして。」
「もうちょっと一緒に居たかったなぁ~って思ってさ。」
「葉月も正直になったね!」
「そう?」
「うん!私応援してるからね!じゃあまた!」
「うん。じゃあまた。」
それから先輩といっぱい遊んだ。花火もしたし海にも行った。もちろん二人っきりではなかったけど。だけどすごく楽しかった。でもその楽しい時間も長くは続かなかった。先輩は卒業してしまうからだ。でも私は卒業式で告白することを決めた。
~卒業式~
今日はいよいよ告白するぞ!頑張んないと!
「葉月~緊張してるのか?」
「当たり前だよ!てかメグも一緒にきてよ!」
「やだよ~一人でがんばりな!」
「あ!桐島先輩!葉月がなんか話しあるみたいなんですけど!」
え~まだ心の準備が。
「そうなの?ごめんお前ら先にいってて。あとあいつにもいっといて!」
桐島は一緒にいた友達に言った。
「おう!お前の彼女怖いからな!」
え。桐島先輩って彼女がいるの?でも遊んでるときもそんなことは言ってなかった。好きですってつたえたい、でも彼女がいるんじゃあ絶対ふられる。嫌われたくないよ。
「どーしたの?葉月ちゃん。」
好きってつたえたい。好きですって言いたい。
「先輩!」
好きって言え!がんばれわたし!
「先輩!下の名前でよんでいいですか?」
え、なにいってるの?私はそんなことを言いたいんじゃないのに。
「何だそんなことか~別にいいよ。俺だって葉月ちゃんのこと下の名前でよんでるし。友達待ってるから行くね、じゃあまた!」
「はい…」
あー結局言えなかったな。
あれ何で私泣いてるの?ふられたわけでもないのに。何で?
「好きってつたえたかったよ」
そのあと私は家で泣いて泣いてないた。そのあとも先輩とは友達でいた。自分の気持ちをかくして。とても心がいたかった。先輩には本当に彼女がいたかは結局わからなかった。今年で私も高校三年生だ。今になってもあの言葉が私の心をえぐる。あ~何でちゃんと言えなかったんだろう。
今日も後悔しながら毎日を進む。
「先輩!下の名前でよんでいいですか?」
読んでいただきありがとうございました!どうだったでしょうか。なんとなく最後はタイトルで終わりたいのでタイトルで終わりました!!
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