さよならなんて
さよならの代わりのものが欲しかった
さよならの代わりの言葉が欲しかった
手を振って背中を向けて終わりなんてそんなのない
さよならってそんな言葉で終わらせるなんておかしい
だからもっと優しくて、もっと楽しいものがいい
手を振る必要なんてなくて
背を向けることをしないで
さよならなんていらなくて
涙なんて拭う事をしないで
だから手を繋いで
笑い合いながら
酔っ払ったり
目を見たり
口付けて
眠って
笑う
嘘
全部嘘っぱちだ
泣いて喚いて抱き止めて
そんな汚い別れ方
だからさよならの別の代わりを欲しがって
だからさよならの別のカタチを欲しがって
結局汚してしまう
だからせめて最後に言わせてほしい
さよなら、と