月島桜との決着
月島桜は話を続けた。
「あなたはわかっているはずよ。他の悪魔に対して感じた欲求を感じないということを」
それは薄々感じていた。私は、悪魔を見ると嫌な気持ちを感じていた。しかし、月島桜にはそれがない。あれだけの大量虐殺をしておきながら、月島桜は高貴な身分に思えた。
私の中で戸惑いが生じる。私の苦痛の時は確かに月島桜のせいだ。だから復讐してやりたい。しかし本能が、理性が今は殺す時ではないと言っている。
確かに、あの女神を撃ち落とすまで私たちに平穏がないことは薄々わかっていた。しかし、それは月島桜を葬った後のはずだった。
私は彼女と手を取るべきなのだろうか?
おっさん状態の月島桜はじっと私を見つめる。あんまり可愛くないがイケメンだった。
私の出した結論は……。
「わかった。あなたを信じる」
「そう、ありがとう」
「ねえ、いくつか質問しても良い?」私は尋ねようとしたが……
「ダメ。一刻も早くニライカナイへ戻らなければ。この世界で安全なのは唯一あそこだけよ。あそこだけは聖なるものに守られている」
「わかった」
ニライカナイへ着くと皆が驚いた。
「何を連れてきたのですかな?」とサダク。
他の下っ端どもも、ワーワー文句を垂れる。
反応が違ったのはただ一人。サクラだけだった。
「サクラ、ごめん」と私が言うと……。
月島桜とサクラは手を合わせた。そして……
神々しい光を放って二人は一つになった。それは、サクラの姿だった。
「おかえり、私の半身」
月島桜は確かにそういった。
こんな展開でいいんでしょういか? なんかよくわからなくなってきました。
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