義父母と鬼嫁のドリフな毎日~湿布編~
義父は脳梗塞に伴い左半身に麻痺をきたすとともに、顕著なむくみを認めるようになった。
もともと患っていた腎臓が、脳梗塞でさらに機能が低下したためか、左手はグローブのように腫れ上がり、左足もぷっくり。いかにも重そうだ。
そこへ持ってきて、義父は湿布依存症。何でもかんでも湿布で治ると信じている。毎晩義母に両腕両足に湿布を貼らせ、はがれないよう包帯でグルグル巻きにしてもらう。そのまま翌朝ぎこちない足取りで洗顔に来るので、廊下で転倒しないかと私はハラハラ。
「そんなに巻くと血液やリンパの流れが妨げられて、かえってむくみがひどくなりますよ。」と忠告するのだが、「な~ん、こうすると足が軽ぅなるが。」と言って聞かない。それのどこが軽い足取りなのだ!?
そのくせ、蒸し暑い季節になった今でも「寒い」「寒い」とカーディガンを羽織っている。湿布の貼りすぎで体が冷えているのだ――「だめだこりゃ。」
湿布による疾風怒涛の日々に翻弄される鬼嫁であった。