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40人のニートと合法ロリ  作者: ラノベ書くマン
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40人のニートと合法ロリ 合法ロリ視点 異世界転生 前編

『40人のニートと合法ロリ 合法ロリ視点 異世界転生 前編』


「ライトノベルを読んで思ったんだけど、異世界転生って楽しそうよね?

 だから異世界を創ったの」


 アタシは、何もない真っ白な空間に並ぶ、40のてるてる坊主にそう言った。

 彼らは顔を晒すとどうにも落ち着かない様子で鬱陶しかった。

 だから麻袋を被せ、目の部分に穴を開けてあげた。

 そして、裸では見苦しいので、シーツの様なマントを掛けて、てるてる坊主にした。


「でもね、自分で創った世界に行ってもあんまりおもしろくない」


 アタシはラノベが好き。


 地球とは事なる世界、そこに広がる物語はアタシを魅了してならない。

 でも自分で行っても面白くない、その世界の知識が全て、アタシにはあったから。

 でも折角創った世界だし、この世界を知らない者を転生させて楽しむのもありのはず。 

「だから、アナタ達を異世界に送ってその様子を眺めて楽しむ事にしたの」


 アタシは胸の前で手を叩いてそう言った。

 それを聞いたてるてる坊主達は、どこか嬉しそうに見える。


 うん、やっぱり異世界には行ってみたいわよね。


「なんで40人全員ニートかって?

 いなくなっても困らなそうだし、アナタ達も異世界に行ってみたいなって思ってたでしょ?」


 そう、彼らは全員ニート。

 最初は誰でもいいかと考えたけど、事におよぶ段階になって色々問題が出てきたから。


「実際問題考えなきゃいけないことが多いのよ普通の人だと。

 帰る方法用意したり、時間とめたり、時間の経過を緩めたり……。

 でも、アンタ達なら片道切符ですむわ」


 ニートなら本当に都合が良かった。

 彼らもまた死にたいと考えていたし、地球に日本に未練が無いのも良い。


「それでも、殺さなきゃ行けない。

 死んだ事がわからないと捜索願いとか迷惑掛かっちゃう。

 そっちの世界では大ニュースになってるわね。

 包丁で40人殺した連続殺人犯としてアタシは指名手配されているわよ」


 血まみれの姿で出頭し、40人の写真を警官の前にばら撒くと自供して逃げた。

 アタシが殺したと分かるように。

 急いで転生させてみたかったので、今のアタシは血まみれのまま。

 対してニート達の反応は良くなかった。


 うーん、そうね、死ぬのは苦しいし怖いものだからね。


「そんなに怖がらなくても大丈夫よ、アナタ達は苦しまないよう一撃でしとめたわ」

 

 さて、こんな所かしらね。

 アタシは早くニート達が、どんな風にこの世界を生きるのか見たい。


「まあそんな訳だから行ってらっしゃい。アタシは干渉しないから好きに生きなさい」


 それだけ言うとアタシは手を振ってニート達を異世界に転生させた。

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