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40人のニートと合法ロリ  作者: ラノベ書くマン
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40人のニートと合法ロリ 異世界転生 後編

『40人のニートと合法ロリ 異世界転生 後編』


 オレ達は、ニート族ニート村の住民として、40人全員送り込まれた。

 突然村の中心に送り込まれたので、オレ達は戸惑いを隠せなかった。

 しかし、ここには40件の住居が用意されていた。

 オレ達は引きこもった。



 数日後。


 オレ達は大変な事に気が付いた。

 この村にはおかずが無いのだ。

 しかも オレ達には時間が残されていない。

 だからみんなで協力して、死ぬ気で頑張る事にした。


 オレ達はがんばった。

 みんなでがんばった。


 おかずを作る為にまずは、材料を用意しなくてはなら無い。

 しかし、オレ達に材料を一から作り出す技術もなかった。

 だからオレ達は、村中の建物を回って刃物を集めた。

 更に木材が必要だったので、適当な建物を破壊して使う事にした。

 


 更に数日後。

 

 オレ達は、おかずは40人分あった方がいいと考えた。

 だから大量生産するための、仕組みを作る必要があった。

 

 しかし、それでもオレ達はがんばった。

 みんなで頑張った。


 かき集めた木材を、同じ大きさにして、それを削って仕組みを作る。

 これには根気と、繊細さが求められた。

 この仕組みには、紙とインクが必要だったので、また村を漁った。



 更に更に数日後


 オレ達の作るモノは、ようやく形になってきた。

 しかし、オレ達に残された時間は、本当に限られているのだ。

 それでも妥協は許されない。

 これはオレ達に必様なモノだから。


 オレ達は夜なべして頑張った。

 みんなで頑張った。


 寝る間も惜しんでオレ達は、技を磨き腕を振るう。

 大量生産の仕様上、更に繊細な作業が必要な事に気づき絶望したりもした。

 本当に本当に、大変な苦労だった。



 そしてオレ達がここに送られてから一ヶ月経った。


 オレ達の求めるモノは完成し、ようやく満たされた。

 でもみんなで怒られた。

 全裸正座させられた。

 オレ達は興奮した。


「なんであんた達村からでないで薄い本つくってんのよ!

 一人ぐらい村の外にでなさいよ!」


 合法ロリの女神様は大層ご立腹だ。

 人はパンのみにあらず。

 オレ達はおかずがないと生きていけない。


「しかもアタシで薄い本作るとかいい度胸してるじゃないの!

 それに何よ異世界の神様をぐちゃぐちゃに……。する……。本って!

 ばっかじゃないの!? ばっかじゃないの!?

 なまじクォリティが高いのが余計腹立つわ!」


 オレ達は嬉しかった。

 クォリティが高いと言っていただけたので。

 恥ずかしがりながらもちゃんと見ちゃう、合法ロリが可愛かったので。


「それに版画で印刷とか前世の知識チートするにも他にあるでしょ?

 線とか、トーンとか繊細過ぎてもはや匠の領域。

 才能の無駄使いにも限度ってものがあるわよ!

 でもって、なんで自分達だけで完結させてるのよ!」


 白黒反転してると、違和感はんぱなかったので、オレ達は大層苦労した。


「まあ、それはいいわ。で、なんであんた達外に出ないわけ?」


 聞かれたオレ達は街の外を指差す。

 村の中に魔物が入らない様、張られた半円状の見えない壁。

 そこに恐らくスライムであろう魔物が、みっちりむっちり張りついている。

 オレ達は出ないのではない、出られないのだ。


「な、何よこれ。気持ち悪いわね。

 一平方メートルあたりに一分一匹沸くんだからせっせと狩らないとダメじゃない」


 オレ達は悟った。

 もうこの世界は滅んでいるのだと。

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