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02.勝敗条件

ショタコンなら喜びそうな妖精ナヴィが登場した。

しかし、マイクの高さがあっておらず、必死に調整している。

その様子に見えているだけで数名の女性が興奮していた…日本大丈夫か。


「召喚された皆様方、私は説明、質疑応答を担当する妖精ナヴィと申します。

 召喚者の方々は四柱の神々のどれかに所属し、戦争をしていただきます。

 勝利した神の配下の方々は報酬として、得たステータスと記憶そのまま地球に送らせていただきます。

 敗北した方々はペナルティとしてステータスと記憶を没収し元の世界へと戻します。」


扱いの差に場内がどよめく。

負けたら異世界人生無かったことにされるとかすげー話だ。


「なお、上級神のサポート役も募集しています。

 サポート役はこの世界に骨を埋めることになりますのでご注意ください。

 戦争終了後も地球には行けません。では質疑応答に入ります」


最後にさらっと流された上級神は泣いていい。まあ待遇も酷いとしか言いようがないな。

人を集める気が無いんではないかと心配になってしまうレベル。


さて、質疑応答の内容をまとめよう。

流石に知識のある者を集めたというだけあって要点を押さえてあったわ。


・死亡した場合はどうなるか > 49日後に本拠地で復活。自殺・自爆の場合はその3倍。


・所属変更は可能か > 転属には2つの方法がある。

  希望転属はいつでも可能だが転属後1年は希望転属不能。転属後30日間は勝利報酬を得られない。

  強制転属は所属神が敗北した時点で行われる。生き残っている四神のどれかに変更できる。


・勝利とは何か > 所属神の神殿奥に神像があり、それに対して儀式を成功させると勝利となる。

  勝利することで相手の魔法と神の恩恵を入手する。

  最後に生き残っていた神は全てを入手し、勝者となる。


・儀式とは何か > 神像を6人以上で円状に囲み、「儀式開始」と宣言すると儀式が開始される。

  6人では60分かかるが人数が2倍なら時間は1/2となる。最短1分。

  儀式に追加で参加することはできるが中断することはできない。

  儀式参加者は棒立ちで無防備となる。6人未満になった場合中断される。

  同時に複数神の儀式が行われた場合、先に発動した者の勝利となる。

  対象人数の半径は10m以下とする。


・魔法について > 火・水・風・土・光の5属性。

  光は波を操作する魔法で光・音・電磁波を操作・生成できるが

  攻撃力を生み出せるような魔法ではないし聖なる属性でもない。

  実用的には精々照明用。全ての所属神で使える。

  闇とは単なる光の影であり、そんな魔法はない。夢のない話である。

  アイテムボックス機能はサービスで全員使用可能。量的には中型バスくらい。

  全ての魔法はあくまで魔法によって物理現象を引き起こすものであり、

  引き起こされた後は物理現象に従う。


・サポート役について > この世界には魔物はダンジョン内にしか存在しない。

  人々の鍛錬、素材集め、レア装備のためにダンジョンマスターを募集している。

他にも色々あったけど残りは必要になってからでいいよね?飽きてきた。




さて、選択のために1時間が与えられたが心の中ではもう決まっていた。

人生37年生きてきたがこれ以上同じことを繰り返すのも飽きてきた。

親には申し訳ないが兄弟もいるし、結婚しているわけでもない。

未練は…きっとない。たぶん無い。

俺は俺の好きにしよう。


「なあシンちゃんよ」


「シンちゃんはやめろ」


本気で嫌な顔をするシン。

今でも嫌なようだな、シンちゃん。ススムくんもどうかと思うが。


「俺はダンジョンマスターやるぜ、そっちはどうするんだ?」


「こっちも引っかかる点があってな…せっかくだから赤の扉を選ぶぜ!」


その扉は赤くない。だが同意してくれたようだ。

流石に一人でやるとなると精神的に持たないというおそれもあったんだ。

4000人いるらしいがこちら側に参加する変人は何人いるだろうか不安である。

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