アートル城にて Part2
最近小説を読んで無い・・・。活字不足です!!!
2万ぐらいにいった時、ボコボコにされてない人が帰ってきたが、その人はとても青ざめていた。
「おい、大丈夫か!?」
「こ、これ以上の、恐怖はねぇ・・・」
ブツブツ
他の人に何を聞かれてもその男はブツブツと独り言しか言わなかった。
ゴクリ
「な、何があったんだ?」
生唾を飲み込んでおそるおそる聞いた。
「レイ将軍に一礼したら、何でか知らねぇがす、すっげぇ圧力がかかって来て・・・汗が次々と流れてきてよ・・・」
ふらっ
やっと返事したと思ったらその人は気絶しそうになった。
「レン、あの将軍、気で圧力をかけて反応できる人選んでいる」
「良い案だね」
(気は、強い人ほど敏感に反応できる波長の様な物だ。て事はあの男、前の人達よりはできるな)
無意識にライの頭にそういう考えが浮かんでいた。
その後も攻撃されなかった人は、ぞくぞくと出てきた。・・・いよいよライの番がやって来た。
「ライ、君の番だよ」
「本気、出していい?」
「いいけど・・・。その後は演技でごまかしてよね」
「・・・分かった」
ライはしっかりとした足取りで入っていった。
「お手合わせ願います」
ライは礼儀正しくいい、一礼した。
「へぇ~。その前の女戦士と違うな」
「すいませんね、チビで!」
ライはそっぽを向いてすねた。
「そうじゃなくて、礼儀正しいから・・・。まぁいいや、始めよう」
レイは苦笑していた顔を真顔に戻した。
いっきに気の波を放つ。
数秒たってもライはレイの気の波に動じない。それどころか、他人の庭なのに緊張感がなく楽な姿勢で立っている。
「いきますよ」
ライは笑みを浮かべて言った。
(この子も気の波を感じないか。しょうがない)
レイが魔術で攻撃しようと手を上げた時、ライが気の波を少しずつ放ち始めた。どんどん気の波が強まっていく。ライはあえて全力を出さなかった、自分が目立つのだけはさけたかった。・・・それでもいろいろ目立っていたが。
ライはニコニコと笑ったまま音もなく剣をぬき、ゆっくりと歩き出した。
*モード*最強の女戦士
「どうして私が全力出してないと思います?全力出すと将軍に勝っちゃうからよ」
ライはクスクスと上品に笑った。顔には自然な余裕の笑みを貼り付けている。
それに比べてレイは顔には笑みが浮かんでいるが、眉間にはわずかに皺が入っている。
レイはあるやつを復讐するために、守りたいものをいつでも守れるために強くなった。とてもきつい訓練をしても音を上げなかった。そう簡単に負けるわけない、だから・・・。
レイはこの言葉が頭に来た。スッと、音もなく剣を抜いた。
「じゃあ、試してみようではないか」
気の波を全力で放つ。
だがライは今度とは違い、無邪気な笑みが貼り付けられている。(注:これも演技です)
「やった。第一試験突破だ!」
「・・・はぁ?」
意外な言葉がライの口から出てきたのでレイはつい、間の抜けた声を出してしまった。
「?将軍の剣を抜かせるんでしょ?あ、もしかして忘れていたとかぁ。将軍って大事なことすぐ忘れちゃうんだぁ。へぇ~」
ライはまた表情を変えた。今度はからかう様な笑みが貼り付けられている。
「あ。んんっ!そ、そんな事あるわけないじゃないか」
レイは今さら気づいた。そして心にとめた、
[ライという女の子は演技が恐ろしい]という事を。
私もライぐらい演技上手くなりたい。
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