アートル城にて
毎回短くてすみません。月曜を投稿目安にしてます、私が。まぁ、最後まで見ていって下さい。
アートル王国の都市、マードにあるディカル城、そこに場違いな2人がいた。言うまでもなく、ライ、レンだった。他の人達は、背が高かったり、肩幅が広かったり、筋肉がムキムキだったりと、強そうに見えるがライとレンは、背は高い方だが周りのせいでどうしても小さく、筋肉がついてないようにも見えてしまう。
みんな(見物人もふくめて)ライとレンを見ながらざわついている。
「レン、強い気の波が近づいている」
「そうだね。・・・ライ、斬りかからないでよ!レイ将軍かもしれないから」
「わかったよ。あーあ、残念」
門から黒馬に乗った人を先頭に、10人ぐらいの人が入ってきた。
「キャー、レイ将軍よ!かっこいい!」
「レイ将軍、信頼してますよ!」
「敵国なんかけちらせ!」
ワー!
キャー!
男性からは信頼の声。女性からは黄色い声が上がっている。
ボソッ
「人気者」
と、ライが独り言を言うと、
「平民上がりだから、貴族と違って平民のことを考えてくださるからあたりまえだよ」
それを聞いた通りすがりの女性が教えてくれた。
「黒馬に乗ってるから、そうとう強いんだね!」
「そうさ。この大陸一かもしれないねぇ~」
「へぇ~。おばさん物知り!」
「ありがと。情報収集は欠かせないからね」
キラッ☆
そう言い残していってしまった。
「はぁ~。・・・ライ、君の演技は相変わらずすごい。女優並だね」
「別に得意なだけだから」
ライはそっぽを向きながら言った。耳が赤くなっている所を見ると照れているのだろう。
談笑をしているうちにどこからともなく浮いたボールが出てきた。(ボールは監視ボールというらしい)
[これより兵士試験を行う]
監視ボールから男性の声が流れてきた。
[何列でもいいので、並んで下さい]
ぞろぞろと全員言われたとおりに並び始めた。
流れに逆らえず、ライとレンは前の方に来てしまった。
並び終えると、前方にあった高さ10メートルぐらいの大きな門からレイ将軍が出てきた。顔は整っており、髪は金色で、丁度結べない長さ。体に無駄な筋肉はなく、足はすらっと長い。見学者の言ったとおりかっこいい。
ライと同じような青い目が特徴的だ。
「第一試験は、俺に剣をぬかせろ」
将軍の声は高くもなく低くもない声だ。
ざわざわ
「そんな簡単なのでいいのか?」
「第一だから簡単なのにしたんだろう」
「・・・なるほど」
ざわざわ
騒ぎの中、ライとレンは目を一度だけ合わせて、また前を見ただけだった。
「どうした、こないのか?」
すると、監視ボールから男性の声がした。
[レイ将軍、言い忘れています。斬りかかれるのは1人ずつ、1人1回。試験をする人は門の中に、他の人は門の外で中を見ないようにして下さい]
「すまん、すまん」
レイ将軍は苦笑いを浮かべた。
「じゃあ、俺から行く」
後ろから野太い声がした。とても大きく、ライとレン以外の人達が負けるかもと思ったほどだった。将軍と比べると親子に見えるくらいその人は大きく、ライとレン以外の人達が負けるかもと思ったほどだった。
[他のみなさんは門の外で・・・やっぱり一列で並んで下さい]
ぞろぞろと兵士希望の人達は一列に並び直した。
全員で5万7232人
ライは最後から2番目。レンは最後に並んだ。
[終わった人も門の外に出て、並んで下さい。用紙を回収しますので]
うわぁぁぁぁぁぁ!
ドォォォォォォン!!
監視ボールの男性が言うと門の中から1番目の人が煤まみれで出てきた。すると2番目の人(1番目の同僚と思われる)が1番目の人に近寄って言った。
「どーした。お前そんなに弱かったのか。雑魚だな」
すると3番目の人(こちらも同僚と思われる)も寄ってきて、
「ま、お前の分この強い俺様達が勝ってきてやるよ!」
あからさまにレイをバカにしていた。
「あれ、絶対貴族よ!」
「ムカツクなぁ」
「あんな奴ボコボコにされちまえ!」
・・・3秒経過
ギャァァァァァァァァァ!!
2度目も、3度目も文字通りボコボコになれて帰ってきた。
[レイ将軍に攻撃された人は失格した人、だそうです]
みんなに人気のレイ将軍。
ライ、レン、レイ。名前が似ていてしょっちゅう間違えてしまう・・・。
元の文
ライ「人気者だね!」(独り言)
女性「平民上がりだから、貴族と違って平民のことを考えてくださるからあたりまえだよ」
いきなりの会話。笑笑
あきらかにおかしい。通りすがりの女性、ライの独り言聞いてたのかよ。笑
もう一つ。
元の文
(皆、門の中にいます。)
[何列でもいいので並んで下さい]
[試験する人は門の中に入って下さい]
気づきましたか?
もともと門の中に居たのに「門の中に入る」はおかしいです。
何回か読み返してようやく気づきました。
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