君の声が聞こえる場所 ――深夜ラジオに届いた手紙は、声を失った男からだった 声がなくても、届く言葉がある。沈黙にも、愛がある。
最新エピソード掲載日:2026/04/08
声を失った男性との純愛。
深夜ラジオ『音の縁側』を担当するディレクター・藤沢彩、三十二歳。
ある日から、番組に毎週手紙を送ってくる男性リスナーがいる。
声よりも先に届く準備の音が好きだと書く。音が消えた夜に、番組の沈黙が聞こえたと書く。その言葉は、彩が長いあいだ忘れていた場所に、静かに触れてきた。
ある深夜、局のロビーに現れた男が手紙を差し出した。スマートフォンの画面には短い文字。
「神田諒です。迷惑でしたか」
彼は声を失っていた。二年前の事故で。
言葉を持ちながら、声を持たない男。
声を扱いながら、大切なことを言えずにいた女。
代々木公園のベンチで、手紙と沈黙と、短い言葉の交換が重なるたびに、二人の距離は静かに縮まっていく。
声のない愛が届くまでの、静かな物語。
深夜ラジオ『音の縁側』を担当するディレクター・藤沢彩、三十二歳。
ある日から、番組に毎週手紙を送ってくる男性リスナーがいる。
声よりも先に届く準備の音が好きだと書く。音が消えた夜に、番組の沈黙が聞こえたと書く。その言葉は、彩が長いあいだ忘れていた場所に、静かに触れてきた。
ある深夜、局のロビーに現れた男が手紙を差し出した。スマートフォンの画面には短い文字。
「神田諒です。迷惑でしたか」
彼は声を失っていた。二年前の事故で。
言葉を持ちながら、声を持たない男。
声を扱いながら、大切なことを言えずにいた女。
代々木公園のベンチで、手紙と沈黙と、短い言葉の交換が重なるたびに、二人の距離は静かに縮まっていく。
声のない愛が届くまでの、静かな物語。
声なき手紙
序章 「深夜零時の周波数」
2026/04/06 12:00
第一話 三通の手紙との出会い
2026/04/06 18:00
第二話 三年前の別れ
2026/04/06 20:00
第三話 やわらかい感じ
2026/04/07 08:00
偶然の顔
第四話 出会い
2026/04/07 12:00
第五話 七通目の手紙
2026/04/07 18:00
第六話 彩の逡巡と偶然の再会
2026/04/08 08:00
第七話 書き直すということの意味
2026/04/08 13:48
第八話 聞かなくていいことは聞かない
2026/04/08 18:00
沈黙の言語
第九話 ラジオの仕事を選んだ理由
2026/04/08 20:00