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【完結】雇われ勇者の薬草農園 ~チートスキルで薬草栽培始めます~【祝18万PV達成&123大賞4一次通過!!】  作者: 近衛 愛
第7章 ひとときの日常休暇編

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【雇用№91】薬儒の森からの帰還

イイね、高評価、ブックマークありがとうございます。

とても嬉しいです。これからも宜しくお願い致します。


 ようやく森を抜けることが出来た。


「さぁ~後は、リヤカーに乗ってビュンビュン走っていくぞ。」


 僕とチルがリヤカーに乗りこんだ。リヤカーの上には荷物にさらにボス熊の死骸が載っている。うん、これ以上のスペースがないな。


「ウリ走って着いて来れるか?」


『ぷぎゅ~~~』


「問題ないって言ってるわよ。私はウリの上に乗っていくわね。」


「ちょっとリュウ兄ちゃん。このまま街に着いたら。ウリが討伐されるんじゃない?魔物と対して外見が変わらないよ。それにティタニアちゃんもその姿だと、人に見られるんじゃないのかな?」


「そっ、そうだよな。なにかわかりやすいものを、ひとまずは、白い布を首に巻き付けて対応しよう。先に僕らが着いて説明する事でなんとか対応しておきたいな。ティタニアはどうなんだ。完璧に人の目から隠れるのか?その服はチルの服だろ。服だけ浮いているように見えるのか?」


「そう言えばその問題があったわね。う~~ん。モニカちゃんとウェルザさんに確認してからでないと厳しいわね。体調は完全回復しているから、問題ないとは思うんだけど。私もそっちに乗ることにするわね。」


「ティタニアちゃん。いらっしゃい。私の膝の上なら大丈夫だよ。羽根さえ隠していれば、そう簡単に妖精だとはばれないよ。一応、毛布で体を隠しておくわね。後、熊もなんか言われると嫌だから隠しておくわね。」


「ええ、それでお願いするわ。う~~ん、でかくなった弊害よね。服は着れないし、チルのカバンにも身をひそめられないし。ちょっと動きづらくなったわね。」


「よし、じゃ~気を取り直していくぞ。『空飛ぶリヤカー』」


 浮いたような気はしたが、実際は地面についたままである。


「あれっ、浮かばない?でも前には進んでいる?あ~~リヤカーが重くなったために浮かばなくなったのか。」


「ねぇ、リュウ兄ちゃん。それって私が太ったって言いたいの?」


 チルが怒気をはらんだ声で聞いて来る。


「リュウ。私のせいで重量オーバーしたと言いたいのかしら?」


 ひんやりとした声でティタニアも詰め寄ってくる。


「いやいや、二人ともそんなことはないよ。二人はきっと来るときとまったく変わらないさ。ほら、行きと帰りで違うものがあるだろ。ボス熊だよ。これがきっと重すぎて、『空飛ぶリヤカー』の浮力以上になってるんだよ。だから」


『浮遊』


 リヤカーが上に浮かび前にサクサクと進みだした。


「ほらね、君たちのせいではないよ。でも言い方が悪かったね。ごめん」


「もうわかったわ。でも次同じ用な発言をしたら分かっているよね?リュウ兄ちゃん?」


「わかってるわよね?リュウ?」


「ええ、わかっておりますとも。」


 その場をなんとか納めて、先に進んだ。雑草は先一昨日刈ったばかりなので『ウィンドカッター』の出番はなかった。


 さて、そろそろ街に近づいてきたから、『解除』とリヤカーから降りて、リヤカーを引きながら歩いた。降りたのは僕だけで、チルとティタニアはそのまま乗っている。ウリには所有権がわかりやすいように、紐で僕と繋げてある。これで文句を言われることはないだろう。



「おいちょっと、そこのリヤカーの人止まってくれ」


「はい、お疲れ様です。門兵さん。中に入ってもいいでしょうか?」


「その魔猪はお前のものか?」


「ええ、薬儒の森で子供を捕まえたので、うちで飼育しようと思って連れてきました。」


「なるほどな。うん、大人しいようだし、入っていいぞ。ただ、街で魔獣を買う時は、役所への届け出が必要だから、後で登録してきなさい。」


「はい、ありがとうございます。」


「さ~街の中に入ったし、懐かしの我が家へ向かいますか。」


お読み頂きありがとうございます。


少しでも面白い、続きが読みたいと思いましたら、

ブックマークや評価☆☆☆☆☆を付けて頂けると今後の励みになります。

ぜひ、応援お願いします。


リュウを地球に一刻も早く愛ちゃんのとこへ戻すために皆さんのパワーをお貸しください。

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