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【完結】雇われ勇者の薬草農園 ~チートスキルで薬草栽培始めます~【祝18万PV達成&123大賞4一次通過!!】  作者: 近衛 愛
第6章 精霊樹の苗木編

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【雇用№83】薬儒の森  大きな穴と熊の死骸3

「それでリュウ兄ちゃんはどうやって、ボス熊を弱らせたの?」


 もう喋ってしまうか。切り札の一つだから誰にも知られないようにしてたんだが、9回使ってしまった今となっては、切り札ではなく単なる自爆装置だからな。


「ふむ、チル。ここだけの話だ他の誰にも話したらダメだよ。ティタニアも秘密で頼む」


「うん、ってこのやりとりしたら結局数日のうちにリュウ兄ちゃんから秘密が漏れてない?」


「いや、そんなことも…………あるかもしれないが……一応秘密で頼むよ」


「うん、わかったよ。私から漏らすようなことはしないよ。それで、その秘密って」


「実はこの世界に着た時に、ユーザーインターフェースええと、魔法の手帳以外にももう一つスキルを貰っていてだな。それが『魔女の一撃』というものなんだ。これは、視認した相手をぎっくり腰に変えるものなんだ。」


「リュウ兄ちゃん。ぎっくり腰って?」


「ああ、チルは若いから知らないわな。こないだ、ランニングして足がってたじゃないか?」


「うん」


「それと同じような症状が、腰にくるんだよ。これを喰らった人間はまともに痛みで立っていられなくなるんだ。そして、効果時間が足がるよりも比較的長い。」


「それってかなり痛そうだね。私には使わないでよ。それに長いってどれくらい?足は1時間も休んでれば治るよ。」


「そうだな早くて2~3日、遅ければ1週間てところだな。」


「そんなに長いの。ぜえ~~~~~ったい私に使っちゃだめだからね。でもそんな攻撃、人間相手にしたら無敵じゃないの?」


「そう、これは無敵のスキルなんだ。なにせ僕が視認して、スキルを発動すればほぼ100%命中して、効果が発生するからね。しかし、その無敵のスキルももう使えなくなってしまった。」


「えっ、どうして?今回の熊もそれで倒したんでしょ?なら、使えるんじゃないの?」


「回数制限があってね、次の1回を使えば、僕自身にそれが返ってくるんだよ。なので、戦闘中には確実に使えなくなったんだよ。切り札の1個がなくなったんだ。これまで幾度となくピンチを救ってくれたスキルではあるが、もう使えないスキルなんだよ。」


「自分にかかるの?それは使いたくはないよね。でも、痙攣けいれんなら、ポーションか何かで治ることはないのかな?」


「それに関しては今の所はわからないんだ。なにせ秘密にしてたから、実験で使ったことがなくてね。治療可能なものかの確認が出来ていないんだよ。時間がある時にしようかと思ったけど、今回の戦闘で、残りの回数全部使ってしまったから、モンスター相手で実験が出来なくなったんだよ。」


「それは危険だね。でも、治療できるか確認しないと、また次のピンチの時がやばいんじゃないの?」


「そうやばいんだ。今回の戦闘は、『魔女の一撃』がなければ、おそらくボスもチルもウリもそして僕もやられていただろう。次の戦闘がこれ以上の激戦になるかもしれないのに、切り札がないのは非常につらい。」


 話ながら整理を進めていたので、あらかた熊は全て穴の外へ放り出せた。木や石が転がって入るがま~これは自然物だし、問題もないだろう。


「よし、チル。話は一旦ここまでだ。その話は帰り道か帰ってから行おう。実験しようにもここでは身動きが取れなくなって危ないからな」


「そうだね。その時は私も手伝うよ。だって、リュウ兄ちゃん動けなくなるんでしょ」


「そうだね。その時は頼むよチル。看病お願いします」


 うっ、どこかの寝たきり老人や病人になった気分だよ。まだ若いし、元気なのに…………。


「チルは、精霊樹のダガーを使って、魔石を取り出してくれ。僕はその間、この大きな穴を魔法で埋めて整地する。あと、熊は一応全部持って帰る予定だから、血抜きしといてね。」


「うん、わかったよ。リュウ兄ちゃん。」


 そう言って、チルは精霊樹のダガーを使って、胸に埋まっている魔石を取り出していく。

うん、魔熊とは言っても大丈夫そうだな。正直チルの力で出来るのか魔石を取り出せるか疑問だったけど。なら、僕は穴埋めを頑張りますか。


『アースコントロール』で、穴をドンドン埋めていく。マジックプログラミングで設定値を変更して、柔らかい土で体積をなるべく大きく設定した行った。


 十数回やってようやく穴全体を埋めることが出来た。


 さて、歩いてみるか、っとちょっと足をいれると、ズボットはまってしまった。これは、砂地のものににているな。もうちょっとかさ増しして、自重で固めてしまおう。


 もう3~4回やって、少しなだらかな小山を作成した。踏みつけると、足は少し沈むが、ま~他に比べて沈み過ぎることもなかった。


「ティタニア、チルこっちは埋め終わったよ。そっちはどうだい?」


「リュウ兄ちゃん、こっちは7体終わったよ。最後のボス熊が固くてダガーが入らないよ」


「なら、それは後回しだな。血抜きは出来ているかい?」


「それも刃が入らないから出来てない。」


「ちょっとまって、今そっちに行くよ」


 僕は長刀を持ってボス熊とチルの所に行った。チルに手をだして、ダガーを貸してもらった。

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