【雇用№053】雇われ勇者 眼鏡と魔法その3
夕飯も食べて、みんなも帰ったし今度こそ苦手な整理に取り組むぞ。
さて整理の基準を設けるとして、会社の時はどうやってたかな。
◆案件の区別としては、
「営業担当」・・・「客先」・・・「製造番号」 だったな。
◆会社の共通のサーバーは、
「部署別」・・・「課別」・・・「設計者別」にフォルダがあったっけ。
ま~それも、僕が入る前に先輩方がいそいそとファイルの仕分けをして、その形になったって聞いたけど、まあまだ用途不明のファイルやフォルダが残ってたな。
◆書籍、本屋さんだと、
「分類別」-「作者別」-「タイトル別」が多いな。図書館も大体似たようなものか。
大きい分類にわけてそこから、中分類、小分類に分けるやり方が一般的だな。
となると、今回の魔法のモジュールとしては
「大分類」は、
短縮:僕のみが使えるオリジナル
正規:女神様への祈りが必要。
現地の人が使う。
チル:チルも使えるようにカスタマ
イズした魔法……。ヘタに変更は厳禁
で分けた方がよいのかな。
あとは中分類としては、「属性」ごとに分けるか、「攻撃」、「防御」、「その他」の魔法特性で分けた方がいいのかだな。
その後は、【威力】順にするか、【あいうえお】順にするか、【もうちょっと考えるか】だけどな。
ひとまず、大分類:「短縮」、「正規」、「チル」でわけて、中分類:「攻撃」、「防御」、「生活」、「その他」でわけるか。威力のないものもあるから「あいうえお順」でいいだろう。
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『標準モジュール』
【正規】
【攻撃】
・『ウィンドカッター』・・・
真空の無数の刃で敵を切り刻む
・『フレイムガトリング』
・『フレイムボール』
【防御】
【生活】
・『ミネラルウォーター』
・『ポケットライター』
・『センプウキ』
・『トッカン』・・・畑で畝作成用
・『クリアウォーター』・・・
水から不純物を取り除き
浄化する。
・『アイスクーラー』・・・
対象を冷却する。
ウェルザさんに指導。
【その他】
【短縮】
【攻撃】
・『アースホール』・・・
落とし穴、対猪用
・『アースボール』・・・
土の玉を放つ
・『ウォーターボール』・・・
水の玉を放つ
・『ストーンパレット』・・・
矢じり形状の土の球
・『ヒートショック(熱線)』
・・・高熱をビーム状に放射
・『フレイムボール』・・・
炎の玉を放つ
【防御】
・『アースシールド』・・・
土壁を作る、w:1m、
h:2m、t:5cm
【生活】
・『アース』
・『ウィンド』
・『ウォータ』
・『クリーンナップ』・・・
体や服に付着している汚れを
綺麗に除去する
・『ファイア』
【その他】
・『アースディスペル』・・・
アースシールドの土壁を
任意解除
・『エアカッター』・・・
草刈り用の風の刃。正面に
真一文字に真空の刃が放たれる
殺傷力はない。草の茎を切る程度。
・『疾風』・・・
詠唱者の背後にそよ風が吹く、
効果移動速度上昇(中)
・『順風』・・・
詠唱者の背後にそよ風が吹く、
効果移動速度上昇(小)
・『空飛ぶリヤカー』・・・
リヤカーで空を飛ぶことができる。
・『浮力』(短縮)・・・
対象の下から風をあてて、
重量を軽減する。
・『ポーションクリエイト』・・・
ポーションを作成する(材料は必要)
・『輝け。僕の眼鏡』・・・
詠唱者の目の前に水レンズの
眼鏡を作成
(視力補正は僕の目基準)
・『消え失せろ。僕の眼鏡』・・・
水レンズの眼鏡の魔法を解除する。
【チル】・・・チルが使用の為変更禁止!!!
【攻撃】
【防御】
【生活】
【その他】
・『ポーションクリエイト』・・・
ポーションを作成する(材料は必要)
【解析用】
・転送ゲートの解析用(仮)
※正規は、女神フェリシアへの祈りをささげる必用がある。全文記載は省略する
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転送ゲート用を忘れていたので、大分類で解析用を新しく追加しそこに振り分けた。
とりあえずはこれで見やすくなったし、いいだろう。この方が魔法を改良するとき探しやすいしね。職場の時もあったけど、過去の案件の資料探して、3時間4時間下手すれば1日探して見つからなかった時もあるからな。
あの時は悲惨だったな。時間短縮のために、前の既設の図面を探していたのに、結局見つからずに探した時間が思いっきりロス時間になって、その後、残業残業残業のパレードで無理やりカバーしたっけ。
何をするにしても、物を探す時間が一番の無駄だよね。調達の人も仕分けするとき、担当者の記憶に任せて、レイアウト図も棚に整理番号も貼らずにやっている会社があったけど、あれはあかんわ。
あんなのやってたら、担当者が休んだり、辞めたりしたら、管理できる人いなくなるし、これまでの作業スピードを維持できなくなるから業務進捗にも支障が出るからね。
僕もそうはならないように、適宜農地管理の備品も整理用のレイアウト図か何かを作らないとな~。ってまたやること増やしてたよ。これも誰かにやってもらえばいんだよ。全部僕がやっちゃうと他の人が出来なくなっちゃうし、出来そうな人に教えて、出来る人を増やして増やして、イレギュラーに備えなきゃね。
と言いながらも、このプログラミングだけは、専門の人が長い時間かけて習得しないと難しいし、作った人の癖がでるから引継ぎや共有が難しいんだよね。
特にマジックプログラミングなんて、僕しか使えないから、オンリーワンでワンオペだよ。本当は、転送ゲートもさっさと解析したら、魔王の所に『ピョーン』と飛んで、『必殺、魔女の一撃』「はん、どうだまいったか」って言って、3話くらいで終わりそうなもんなのに。
おっと、調子に乗ってまたやり過ぎちゃったぞ。もう、0時をまたいでるや。チルに教える魔法の選定は明日にしよう。今日は魔法の整理が出来て満足だ。おやすみ~~~
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